朝日新聞
新潟・福島で19万人超に避難勧告 河川のはんらん警戒冠水した国道を横断する地元の中学生たち=29日午後5時46分、新潟県三条市、遠藤啓生撮影
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停滞する前線に湿った空気が流れ込んだ影響で、新潟、福島両県では29日、局地的に1時間雨量が120ミリを超えるなど、大雨に見舞われた。降り始めからの雨量が600ミリに達した地域もあり、気象庁は大きな被害が出た2004年の「新潟・福島豪雨」に匹敵するとして、河川のはんらんや土砂災害に警戒を呼びかけている。
福島県では、只見町で全1960世帯4990人に避難勧告が出された。県警によると、同町内で2人が行方不明という。金山町で255世帯、南会津町で31世帯に避難勧告が出され、柳津町や三島町でも避難指示・勧告が出た。
新潟県では、三条市全域3万4千世帯の約10万4千人をはじめ、9市町の計約19万1千人に避難勧告・指示が出された。三条市では午後8時半までに2632人が小中学校や公民館などに避難した。県警によると、田上町と十日町、小千谷両市で各1人が行方不明になっている。