金儲け至上主義体質の企業と、その裏で操る輩を明らかにして、その悪行を徹底的に追及し厳罰を与えなければなければならない。
以下 コピペ
Vol.310 オリンパス問題について内視鏡医はもっと怒るべき医療ガバナンス学会 (2011年11月 8日 06:00) | コメント(0) | トラックバック(0)
岡山大学病院 光学医療診療部
河原祥朗
2011年11月8日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
今回のオリンパスの不正経理(疑い)問題については全国で内視鏡を行なっている医師たちはもっと怒りの声を上げるべきである。
オリンパスは内視鏡シェア世界75%、日本ではそれ以上を占める大企業である。しかもその凄いところは内視鏡本体だけでなく、内視鏡消毒洗浄機、内視鏡検査用の各種デバイス、処置用各種デバイス、小さな小物に至るまで、ほぼ全て関連する製品をほぼ網羅していることでである。さらには他社が開発したらすぐに改良版を出すとういう、したたかな面ももっている。胃瘻キット、カプセル内視鏡、バルーン付き小腸内視鏡などなど。したがってほぼ独占企業の状態であり競争がないため、値引きはほとんどしない。
さらにいろいろなアイデアを多くのDr達からもらい各種製品を開発するにも関わらず、特許はほぼ独占し、アイデア考案者には全く恩恵を与えていない。(例、クリップ装置)(最近は少し軟化したとの情報もあるが。)
私が専門とする内視鏡的粘膜下層剥離術の保険点数は胃13000点、食道17000点。オリンパスのほとんど値引きしないESD用処置具は一本約 30000円で処置で、たいがい2本は使用する。(もちろんマルメ)ということは、我々がおこなう治療で13万円が病院に入るが、オリンパスの取り分が異常に多いため人件費、薬剤費、その他もろもろあわせると赤字ということ。
内視鏡で治療すればするほどオリンパスはもうかり病院は赤字が増える。そのため我々内視鏡医は涙ぐましい努力で処置具をできるだけ使わないようにしたり、安いものを使ったりすることを行い、病院からもそれを要求される。
そういった独占的商法で儲けたお金を何百億も得体のしれないケイマン諸島のアドバイザーに払ったりしてドブに捨てる(捨てたふりをする)のは内視鏡を使用する世界中の医療従事者を愚弄するもの以外なにものでもないと思う。
さらに驚いたことに先日、国内の価値の低い企業3社を買収した理由を説明した内容をみて驚愕した。
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65624320.html (参照)
医療の世界では治療から予防へ、治療から予後へとのタイトルをつけられた図を見ると、内視鏡診断、内視鏡治療に並んでヒューマラボなどの今回買収が報じられた企業があたかも5本柱かのごとく表現されている。そのヒューマラボの商品をみてさらに驚愕で、なんとシイタケ菌糸体をもちいたサプリメントである。
我々は日々オリンパスの内視鏡を用いて患者さんの早期がんを発見しようと努力している。さらに発見した早期がんは内視鏡治療を行うが、その手技は世界一と言われる高度な手技であり、そのテクニックをマスターするために若い医師たちは忙しい臨床の合間を縫って先輩医師の手技を盗もうと日々努力し、数々のセミナー、トレーニングなどにも参加している。それなのにオリンパスは我々が血のにじむような努力をしてマスターし、赤字のおそれがありながらも患者のためと思って行なっている日々の内視鏡診断、治療をシイタケサプリメントと同列に並べることで今回の買収の言い訳をしているのである。
以上のような状況を考えると、我々内視鏡医療に関わる関係者達はオリンパスに対して株主以上に抗議し真相解明の声をあげる権利があるし、そうすべき責任があるのではないかと考える。
内視鏡医療の現場がそのような状態であることを、もっと多くの人達に知っていただきたいと思い以上のような駄文を書き連ねました。多くの反論があるとは思いますが、私個人の意見としてご容赦いただければ幸いです。