歌詞を味わうブログ

1980年代から1990年代の日本のポップスの歌詞を味わうブログ

『守ってあげたい』 作詞:松任谷 由実

2021-09-18 04:18:00 | 歌詞を味わう
リリース:1981年

今週も当ブログを訪問いただきありがとうございます。
今回は、ユーミンの『守ってあげたい』を取り上げます。
さっそく1番の歌詞から見ていきましょう。

「You don't have to worry.worry
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから」

「初めて言葉を交わした日の
その瞳を忘れないで
いいかげんだった私のこと
包むように輝いてた」

「遠い夏息をころしトンボを採った
もう一度あんな気持ちで夢をつかまえてね
Soyou don't have to worry.worry
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
'Cause I love you'Cause I love you.」

初めて言葉を交わした日の瞳が輝いてたことを覚えてるなんて、素敵じゃないですか。
更にとんぼを採るような気持ちで夢をつかまえてほしいなんて、他の言葉には代えがたい表現力がありますよね。
それで私の気持ちは「守ってあげたい」なんです。
その理由が、「Cause I love you」なわけです。
守ってあげられないかもしれないという懸念はどこかへ、愛の力ってつくづくすごいなと思っちゃいます。
続いて2番の歌詞を見てみましょう。

「このごろ沈んで見えるけれど
こっちまでブルーになる
会えないときにもあなたのこと
胸に抱いて歩いている」

「日暮れまで土手にすわりレンゲを編んだ
もう一度あんな気持ちで夢を形にして
Soyou don't have to worry.worry
守ってあげたい
他には何ひとつできなくてもいい
'Cause I love you'Cause I love you.」

「Soyou don't have to worry worry
守ってあげたい
あなたを苦しめる全てのことから
'Cause I love you 守ってあげたい」

会えない時もあなたのことを胸に抱いて歩いているなんて、なんとピュアな感性なんだろうとも思うんだけれど、それゆえに沈んで見える時には自分までブルーになってしまうあたり、本当に青春だなあって思っちゃう。
私は日暮れまでレンゲを編んだことはないけれど、夢を形にしてほしい方法が、毛糸のセーターを編むような、周りから見たらチマチマしたやり方で形にしてほしい、という願望は相手次第かもしれないけど、ちょっと欲張り過ぎかしら。

詩人の言葉のマジックは「あなたを苦しめる全てのことから」の前に「守ってあげたい」を配置することで愛の形を提示してることに尽きると思います。
守ってあげること以外何一つできなくてもいい、とは言うけれどそれができたら十分だと思います。
言葉一つで救われる命だってあるんです。
私は愛を基礎においた言葉の力を信じ続けたいと思った一曲でした。

今週も最後までお読みくださりありがとうございました。
これから寒暖の差が大きくなってくる季節かと思いますので、どうぞご自愛くださいね。


コメントを投稿