ウクライナはロシアによる黒海封鎖のため船による安全な輸出が困難と判断したのだろう、現在の線路幅1520mmをヨーロッパ仕様の1435mmにて新線路建設を行い、陸上からの輸出ルートを確保する予定であると同時にロシアとの鉄道の乗り入れも不可能に出来るだろうから、小麦の略奪も抑えられると考えた結果ではないだろうか。いずれにせよ、戦争の長期化は明らかであるから、将来的に現状では妥当な判断と思える。
ところでウクライナ農家は、ロシアの天然ガスをトウモロコシの乾燥に使用するので、今年から小麦生産に切り替えたところだが、黒海封鎖により輸出できずに残されたままとなっている状態だ。
この打開策としては、ウクライナがEU加盟申請を早急に認めてもらうしか手は無いだろう、このまま自国だけの兵力で交戦し続けるのは無駄に死者を増やすだけの戦闘にしかならない。このまま行けば再びキーウは攻撃されるだろうから、欧米の後ろ盾が必要になってくる日は近いと思われる。
戦争の長期化が予想されるとしても無駄に戦闘を続けること自体が馬鹿げていることだろうから、何らかのアクションが今月起きるのではないだろうかと推測する。
さて日本の現状に目を向けてみるが、海外ほど日本はまだ物価が上がっていないようだが、おそらく生産者、販売者の価格据え置き等の企業努力によるものと推測する。
本日の国会討論でも食糧不足対策として自給自足促進の提案がなされているが、農業人口も年々減少し高齢化がますます進む現状では、新しく働き手を探すことじたい困難極まりない状況であるし、空いている農地を探さなければならないが、一度荒れ地にしてしまった農地は簡単に元の農地には戻らないので、人と農地が確保できたとしても何年後になるか分からないので、このウクライナ危機を自給自足でカバーすることは不可能である。
そもそも農作物栽培は、長年の経験が無ければ満足な生産物とならないし、簡単に儲かる商売ではないから後継者が減少していく現状がある。
特に作物を今から作るとなると一年サイクルになるわけだから、今年の作付け時期は過ぎているので来年の収穫は不可能となってしまい、今年から来年にかけての食糧不足には対応が出来なくなってしまうのである。未来の自給自足のことを語るなら今国会で討論することではないので、目の前に迫っている食糧不足危機に備えることを取り上げるべきである。
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