浩一が自殺してもう7年のときが過ぎました。
最近はあまり浩一の夢を見なくなりました。
いつもお経を唱えるとき浩一の成仏をお願いしています。
「どうか生まれ変わったら幸せな命を与えてください」
もしかすると生まれ変わったのかもしれません。
今生で私と再会するかもしれません。
来世かもしれません。
兄弟じゃなくても友達でいいから逢いたいですね。
もう喧嘩をしたくないですね。
仲良くパチンコに行きたいです。
飲みにも行きたいです。
カラオケも歌いたいです。
私の料理を美味しそうに食べてくれました。
また料理を作ってあげます。
どんな形でもいい、とにかく仲良くしたいです。
うつ病を患った彼を救えなかった自分の力なさをいまも悔やんでいます。
友達にお金を借りて返せなくて困っていました。
私の障害年金からわずかな援助をしていました。
私が元気で働いていたら、もっとお金をあげれたのにといまも悔やんでいます。
半狂乱状態でカッターナイフを振りかざし「金を出せ」と寝たきりの私を脅しました。
カッターナイフを取り上げて弟の肘を切りました。
弟は私からカッターナイフを取り上げ私の手を切りました。
布団の上や部屋中が赤く染まりました。
弟は自分で病院に行って治療を受けました。
私は傷口にガムテープを張って血止めをしました。
まったく歩けないので病院に行くのは大変なので自分で治そうと努めました。
傷口はふさがらず、骨が露出していました。
両親に「糸と針持ってきて」と頼みました。
「悪いけど縫ってくれんかの」と両親に頼みました。
両親は「ようせんは」と言いました。
しかたないので自分で縫うことにしました。
焼酎を口に含んで傷ぐちに吹きかけました。
かなりしみました。
何針か縫ったんですが、あまりの痛みで縫うことはできませんでした。
しかたないので救急車を呼んで周東病院に行きました。
ガムテープをはがして先生に見せました。
「すぐ縫いますから」と治療してもらうことになりました。
先生が「これは傷口が深いので神経をやられてるかも」と写真を採りました。
結局、20針縫うことになりました。
時折、手を眺めては当時のことを思い出します。
本当に悲惨な思い出です。
しかし傷を見ると弟を懐かしむことができます。
私にとっては弟の形見ですね。
死ぬまで残るから安心です。
弟は生活保護で精神病院で薬を処方してもらおうと福祉課に保護の申請に行きました。
態度が悪く意味不明だったんでしょうね。
福祉課の人も迅速に対応できませんでした。
「日を改めて相談にのります」と取り合ってもらえなかったそうです。
その夜、私が寝ていた3畳間で練炭を2個焚いてそのまま死んでしまいました。
父は泣きながら一緒懸命に心臓を押したと聞きました。
もうすでに体は冷たく硬くなっていたのですが、父は生き返ってくれと必死だったんでしょうね。
私はお酒と睡眠薬を飲んで意識を失って精神病院に入院していました。
浩一の死は病院で院長先生から聞きました。
私がそばにいたら浩一は死ななかったのかといまでも思います。
福祉課の人は泣きながら「申し訳ないことをしました」と謝罪してくれました。
保護の手続きを進めていたそうです。
柳井市の福祉課の人は親切です。
私もずいぶんと助けていただきました。
全国には酷い役所がたくさんあると聞きます。
「北九州市の餓死事件」を思い出します。
対応する職員さんによって貧困者の命が左右される現実は悲しいですね。
「憲法25条の生存権」は怠け者の温床になると考える政治家も少なくないでしょう。
でも本当に病気や失業で生活に困っている人がいます。
これからはそのような人たちがたくさん増えると政府も懸念しています。
結果、生活保護を受けにくい仕組みの導入に励んでいます。
「自分の命や家族が食べられればいい」そんな発想者の提案でしょうね。
国の方針から市民を守るのは地方議会や役所や地域住民の暖かい結束が必要でしょう。
柳井市から浩一のような自殺者はもうでないと私は信じます。
柳井市議会は優しい議員さんが多いと聞きます。
市民の優しさが反映されているんでしょうね。
つまり選挙の「一票」ですね。
柳井市議会の方々も市民の生活に目を向けて守ってください。
宜しくお願いします。
最近、私の命の恩人が亡くなりました。
忍田哲夫さんです。
私は彼からいろんなことを教わり平和の大切さを知りました。
そしてたくさん可愛がっていただきました。
私の「平和の価値観と人を思いやる」信念は彼からの継承です。
生前、彼が「わしのことブログで書いてくれ」と頼まれたことがあります。
こんなかたちで書くことになりました。
また彼とのエピソードはたくさんあります。
あらためて書こうと思っています。
本当にありがとうござました。
あの世で合ったら又、安い焼酎を飲みながら政治の話を聞かせてくださいね。
私も勉強して逝くから楽しみに待っていてください。
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