今日、ツマちゃんが1頭あの世へ旅立ちました。
昨日の日中はこれまでになく、パタパタ激しく翅を動かしており、体の劣化具合からみても、もしかしたら最後の力を出し切って、あの世へ旅立つ前触れかなとは、覚悟をしておりました。
本当、このツマちゃんには申し訳ないことをしたなと心底後悔し、毎日毎日懺悔をしておりました。
どうもこのツマちゃんは、なんら一切障害なく羽化したのではないか疑惑が、日々羽化して飛び立つ蝶たちを何十頭と見守って来た結果、確信へと傾いてゆきました。
当初私は、このツマちゃんは翅が巻き付いて一生跳べない個体と認識し、早々に作ったネットの中での飼育下に移行させました。
が、次から次へと羽化してくるツマちゃんたちを眺めて気づいたのでした。
そもそも羽化仕立ては、翅が巻いているようなんでした。
それが時間とともな徐々に伸びてゆき、最後には開いて、乾いて、蝶々さん自身が翅をパタパタさせて、ようやく跳ぶ準備が整う事に気付いたのでした。
それを私は無知から、早とちりして、あろうことか健全なツマちゃんを障害者にしてしまったのでした…。
あの日から昨日まで、私は何度も何度もこのツマちゃんに謝り、時にはツマちゃんを手に乗せて擬似飛行体験をさせたりして、少しでもツマちゃんに飛び回る楽しさを知ってもらえたらと、私なりの罪滅ぼしをしてきたつもりです。
陽を見ると、元気にパタパタしていた跳べないツマちゃんは、今は固まったて動きません。
ツマちゃん、ごめんね。
もう2度と同じ過ちは致しません。
羽化したら、パタパタするまで様子見します。
本当にごめんね。
そして、本当にありがとう…。