坂口勝 Stage Site~ECHOES~ 

シンガーソングライター・パーカッション坂口勝/TAP DO!/GADOGADO/FLYING RODステージ日記

BE YOUR HERO LIVE

宮城県栗原文化会館

2013-07-05 14:06:35 | 長編
こんにちは!
昼間にブログの更新ができるなんて♪

TAP DO!怒涛のツアー真っ最中ですが、とりあえず中休みっ!

昨日、宮城県栗原市から戻ってまいりました!

3ステージでしたが、どのステージも熱すぎ!! 情熱!灼熱!外は雨!!

写真は、熱いステージスタート直前の幕の中・・・

もうスタートだと言うのに・・・

ポケがバスドラムの穴の中に手を入れて・・・抜けなくなって・・・抜いたら手がなくて・・・

おお!!!やばい!と悪乗りを始めてさんざん手を捜して・・・・と下らない遊びをしている、ポケ・勝と

いい加減にしなさいという目で見ているシンセのかおりん・・・。

早く。ドラムセットに座らないといけないでしょ!!ほら!もう!やばい!始まる!ぎりぎりまで・・・遊んでる。

このファニースタイル。このテンションで!幕が開くのです。

去年の気仙沼公演でもお世話になったスタッフの方、劇場のスタッフの皆様、本当にたくさんの方々の支えがあり、今回も素敵なエンターテイメントショーになりました!ありがとうございました!

さて、昼間ですが、たまに書く「下らないコーナーを」と言っても今日はちょっと毛色を変えて・・・夢のお話。睡眠中に見るほうの。


俺は結構、起きてから考えさせられる夢を見る・・・。数日・数年を経過する夢が多いのも特徴かな?

紹介するとね

①オウムの夢(10年以上前)

夢の中で、オウムを飼っていていつも肩に乗ってる。
そいつがあるとき「仲間のところへ帰りたい・・・」というんです。
でね、なんか・・・よくわからないけど、意識の中で、俺も友達がこのオウムしかいなくて・・・

すごく残念だけど南の島にオウムを帰しにいくんだ。

ここからが不思議で、大きな海賊船みたいな船にオウムと俺だけで航海を始めるんだけど、ここから数年?数ヶ月?旅をするんだ。昼も夜もちゃんと来て、何日も航海しているのが、実感としてわかる。

寄航するたびに、色んな人が乗ってきて、「いいよ!いいよ!」みたいな感じで料理を作ってくれる人とか、掃除をしてくれる人とか、双眼鏡と地図で航路を探してくれる人とか・・・気づいたら凄い数の人と航海をしていて・・・

そんな旅をしていると、オウムの故郷とわかる島が見えてきて、それはそれは綺麗な緑の島で・・・

ずーと肩に止まってるだけのオウムが興奮気味に肩から飛びたって、数回旋回したあと・・・島に向かって飛んでいってしまったんだ・・・

もう涙が止まらなくて。

だけど、オウムがいなくなった俺の周りにはこの航海を共にしたたくさんの仲間がいて。もう一人じゃないし、何か、新しいことが始まるような、そんなすがすがしい気分になった。

起きたら号泣だったけれど・・・なんか、鳥かごのような部屋から、飛び出すきっかけをくれたオウムに、勇気をもらったというか、感謝な夢だった。

 
②ライト兄弟(3~4年前)

これは、短い夢だったけど、凄く不思議で今も影響されてる。

GADOGADOでヨーロッパツアーを終えて、アメリカツアーに出た時の夢。

アメリカのラーレー(ローリーと言う方もいるかな?)という町のホテルでつかの間の仮眠で見た夢。

色々悩みもあった中で・・・。

夢の中で俺は滑走路にいて・・・
でも、空港のような立派なものではなく、くさっぱらにまっすぐに延びた・・・そこだけ草を刈ったような手作り感満載の。

どこかで見覚えがあるような、外国人の若者がぼろっぼろの飛行機に乗っていて。

風貌はもうほんとうにぼろぼろ。上着はオイルの染みでいっぱい。ヘルメットも意味あるのか?と思うくらいの凹み具合。

期待となにか・・・無理的な・・・不思議な感覚。ぼろぼろの設計図にがそこかしこに散らばっていて・・・。

だけど、その外国人2人は、俺の方を見て、「行ってくる。こんどこそ飛べる!」と。

あきらかに危なっかしい機体・・・なんどもシッパイしたであろう修理の痕・・・

やがてプロペラが回って、エンジンがうなりだして・・・ゆっくりとスピードを上げた機体は滑走路から着いたり離れたりしながら!ひときわ大きな音を立てて飛び立った!大成功だ!

滑走路で、両手を挙げて飛びあがっている俺の上で真っ青な空に白い飛行機雲を残しながらまっすぐにまっすぐに飛行機は飛んでいった。

風で飛び散った設計図は、紙飛行機のような粗末なものから、徐々に精巧なものになっていったのがわかった。

きっと、今頃、何度も書き直して、何度も失敗して、何度も痛い思いをして、それでも信じて挑戦してきた彼らにしか見ることのできない景色を見ているんだろう・・・って思った。

頑張ろう。そう思った。

この夢の不思議なところはこれからで・・・

その後、ANAスタッフさんと、時差に参って仮眠したバンドメンバーと食事を取った席で・・・

この町は。。。と町の話。

バスケットボールや、食の話。

するとスタッフが「そうそう・・・」

「ここは〔ライト兄弟〕で知られている町です。」と・・・

「!!!!!!!」

思わず言葉を失った・・・あの風貌・・・2人兄弟・・・

今知った事実と、さっき見た夢と・・・。これは話していいものか?

俺は恐る恐る「実は・・・」と。

初めて来た町であの兄弟は音楽で悩める東洋の俺に何を言いたかったのか、なんとなくわかった気がした。そ、何度でも立ち上がろうってそう思った。

これは、今作っている「FRYING ROD」の新曲になっているところ。彼らが飛んだ後の雲の道を「FRYING ROAD」と名づけて。


③ノンタイトル(3日前)
これは・・・最近。はじめて俺がじいさんになっていた。

最初は現在の俺から。
最近太鼓をたくさん買っているせいか・・・大きな倉庫に山のように楽器が積まれている景色から。

小学校の近くにある倉庫にはよく子どもが遊びにきていた。その中で、一人の男の子が・・・

太鼓を足蹴にして、いろんなものを壊そうとしていた。周りの子は「○○が来た!」といって逃げていく。

その子をぐっと捕まえて、怒ろうとしたら・・・この子片腕がつったような感じになっている。

怒りをぐっとこらえて話してみると、「うるせー!」とか「しらねー!」という言葉遣いがだんだん緩やかになってきて、この子・・・生まれながら何かの障害で右肩関節がおかしくて、イジメを経て、暴力的な性格になったんだということがわかった。「どうせ太鼓なんかできねーし」とか言っているので、売り言葉に買い言葉というか「なんでできねーんだよ!やってみてもいねーだろーが!」と俺も大人気なく汚い言葉で返し・・・ストラップを調整したり、長いスティックを作ってみたりして・・・もう意地というか・・・「ほら見てみろ!できるじゃねーかよお!!!」と言いたいが為に彼が叩ける太鼓を考えた。

次の場面・・・

その子は学生服で遊びに来ていた。何年後なのだろうか??
丸坊主の頭に立派な身体、でも肩はやっぱりつり上がっていた。「ねー!おっさん!」

「おっさん!」と呼ぶのはやめてほしかったが・・・確実におっさんなのであろう。

彼はサッカーを始めたらしい。嬉しそうに得点の話しをする。そうか・・・よかったなあ・・・と。

次の場面で・・・

俺はもう立派なというか・・・今の俺を越えた年配のおっさんと坂道を登っていた。白髪が混ざった頭に、ちゃんと剃って来いといいたくなるような整えられていないあごひげ・・・そしてつり上がってしまっている肩。

鏡を見たわけではないが・・・俺は真っ白なあごひげに頭髪・・・おじいさんになっていた。

どこに向かうのか?坂道がきつい・・・夢特有の思ったように身体が動かない感じ。

すると、きっとあの少年の成長した姿なのであろう男が手を差し伸べた。手をつないで登ると少し楽だった。

坂道を登りきったところに、小さなライブハウスがあった。知らない場所だったけど、これまた夢特有の昔から知っているような感覚があった。

扉を開けて中に入ると活き活きした音楽が響いていた。彼と並んで音楽を聞き入っていると・・・

不自由な片腕にスティックを持って太鼓を叩くミュージシャンに目がいった・・・。

全員素晴らしい演奏だけど、この活き活きしたフィーリングは明らかに彼のリズムが生み出してた・・・

すると隣の男が、俺の耳元で

「あれが、僕の息子です。」と

「僕は太鼓を続けませんでしたが、おっさんが作った太鼓を息子はずっと叩いていました・・・。」と。

こんな幸せもあるんだな・・・って思いました。

思えば、「出来ないことなんてない」とムキになった結果で出来た太鼓。

この気持ちが彼を動かし、彼の息子に伝わったことが嬉しかった。

起きたら・・・やっぱり泣いてた(笑)


忘れないうちに書いておこうって思ったので、だーっと書いちゃいました。

そんな夢の話でした。

MASARU♪