案山子だより

菜園日記。日々の生活記録。

認知症のつぶやき

2025-01-30 15:30:13 | 日記

ずっと以前、有吉佐和子さんの
「恍惚の人」が、衝撃的だったのを思い出す。

あの頃は、痴呆症と言っていた。言葉が良くないから認知症に変わって久しい。

母の認知症は、少しずつ進んでいるような…

時々、正気に戻るのか驚くようなことを言う。

私がいろいろ仕事をしていると、

「夜中に何度も起こされるから、今のうちに寝ておいた方がいいよ」

う~ん、誰が起こすかわかってる?

湯タンポやアンカやいろいろ工夫しても

「寒い、寒い。子供らの愛情だけじゃ暖まらない」

愛情は感じてるわけだ…

先日、なんとも不憫になったつぶやきは、

「このまま、この家でお世話になっていていいのかなー」

7年前、父がなくなって、兄夫婦のいる実家から、わけありで、
私のところに来たわけだが、ずっと住んでいた家を思いだしたのだろうか。

この家は、お母さんが住んでいる家だから、ずっーといていいんだよ、といったら、

「ここは、私の家じゃない」
と言う。

じゃあ、どこなの? と聞くと
「わからない」

10月に草津に行ったとき、
草津白根で撮った雲海の写真

母の頭の中は、こんな感じなのかなーと思った…


いろいろ家の中を片付けたら、
以前に作った人生時計が出てきた。

人の一生を1日にたとえた時計だ。
私の場合、午後9時。
そろそろ眠くなるけど、静かに読書をするのに最適な年齢かもしれない。

でも、これは80歳寿命で作ったからねー

母は、もうすぐ99歳。
人生時計を作り変えた方がよさそうだ。




ほったらかしの案山子さん

2025-01-26 08:00:33 | 日記

母の10日間ロングステイが
終わりました。
こんな長期、大丈夫かな~と心配でしたが、前より元気になって帰ってきました。


そりゃぁ、認知症ですからとんちんかんなことは言いますが、
食事の準備をしている間、新聞を読んでいます。

私の方も、
気になっていた自宅の片付けと
大掃除が終わり、スッキリ!

働き過ぎ(?) 体調は、いまいちですが、精神的にはゆとりができました。

そろそろ、畑の準備も。
冬の畑はスッキリ、寂しいくらい。

だから、情けないほど痩せた案山子が目立ちます。
ちょっと太らせようかな?
衣装もかえましょう。



鬼(?)の居ぬ間の洗濯

2025-01-19 13:32:43 | 日記
しばし介護から解放されました。母は、初めてのロングステイだから。

手持ち無沙汰になってしまいましたが…

まず、体を癒すため
温泉に行きました。

箱根強羅温泉
以前行ったときは、透明の温泉でしたが、今回のお宿は濁り湯でした。

強羅には、3種類あるらしい。
炭酸泉もあるとか。

Ph2.1
大好きな硫黄の香り
腕と腰の痛みが改善されました。一泊で4回入浴したら、
なんと
足の小指にできたしもやけも治ってしまいました。

地獄谷とも言われる大涌谷のすぐ下にあるお宿で、濃厚な湯質でした。




うっすら積もった雪も溶け
富士山も見えてきました。


すっかりリフレッシュして元気になりました。

家に戻って
年末に出来なかった大掃除と
断捨離を兼ねた部屋の模様替え

ちょっと頑張りすぎました。
今朝起きるとき、膝がギクッとして足を引きずりながら
残りの片付けをしています。

あの温泉療養は
何だったのでしょう…




鳥🐦️さんたちも野菜不足

2025-01-13 14:19:57 | 日記

ベランダに植えた花
順調に育ってくれていますが…

ものによっては、
鳥さんたちに食べられてしまった様子



小松菜も


まっ、いいか。
鳥さんたちも生きていくのがたいへん。

うちのおばあちゃんは、
ここのところ穏やかに過ごしています。
眠る時間も増えましたが…

デイケアで、宝くじ5万円当たったと嬉しそうでした。

いろいろ楽しいゲームを考えてくださり有難いことです。

明日からは、お試しロングステイです。今までは、2泊しかしたことありませんが、今回は9泊10日。

大丈夫かな~
おやつも10日分、用意しました。遠足前日のような気分。

途中、熱が出たりしてお迎えにいくことなどありませんように。












生きていくのはたいへんです!

2025-01-07 10:58:49 | 日記

すっかり介護日記になってしまった私のブログ。
在宅介護を始めて8ヶ月になる。
(途中、施設入所や病院生活はあったが)

何か人間らしいことを、と思い、100円ショップでドリルを沢山買ってきた。

子供みたいに無心に取り組んでいる。




夜中に何度もトイレに起こされ、睡眠不足が続いている。私自身の熱(たぶんリウマチ熱)と戦いながら、「もう、やめたい!」
という気持ちを押さえながら。

今朝、ショートステイのお迎えにホッとして、泣けてきた。

リセットしよう!

知り合いのお母様が、昨年亡くなられ、生前出版した歌集をお借りしています。
500首ある中から10首選んでみた。

野焼跡に芽ぶく蓬のみずみずし  コートの衿立てわれは摘みをり

尋ね来し友の墓所は銀杏の樹
立ちてしづまる境内ふかく

風薫る五月二十八日手術受く
この日をわれの再生とせん

退院の決まりし朝 同室の友と
別れのコーヒーを飲む

帰宅するわれを迎ふる飼猫は
雨降る今日は軒下に待つ

病み上がりのわが手に重く大根の皮を剥きをり日溜りに出でて

亡き夫の書斎に入れば夕つ日は
机上を照らす主あるごとく

月淡く浮かぶ残暑の夕ぐれに
孫スキップして盆送りに行く

茗荷の葉に止りて動かぬ雨蛙
夕立つ風に共に揺れをり

わが家の航空写真に写りたる
われは小さく庭の草ひく

植物、猫や雨蛙、命を見つめる視点、亡くなった友や夫、無邪気な孫、航空写真に写る自分自身を丁寧に表現され、一連のドラマを見ているようです。

静かに生きていく美しさを感じました。ありがとうございました。

さて、私も70歳記念に出版しようと決めた詩集の原稿整理。
頓挫する前に入力開始。