古い公団に住み始めて二十年いじょう。ずっと一戸建てに住んでいたが、いまが一番快適だ。
そんなに広くはないけれど、管理は全部、管理組合まかせ。家の手入れは全く必要ない。
問題は高齢化。今日も産廃業者のトラックが古くなった荷物を運んでいた。施設にはいったか、あるいはなくなったか。
でも、最近若い人たちが引っ越してくる傾向も。良いことだ。こちらも生きいきしてくる。
そういえば、最近、昔子供が多かった頃の子供プールサイドを憩いの場にしようと、管理組合が準備していた。
テーブルと椅子、お花を飾って、住民が自由に使えるように工夫したようす。
日曜日にオープニングセレモニーなんていうのをしていた。
私は、近くにある畑で仕事をしながら、その賑やかな様子を微笑ましく聞いた。みんなの笑い声、焼きそばかなんか作っている匂い。
なんてのどかなんだろう。
なんて平和なんだろう。
世界中で起きている戦争や紛争、
理不尽な人権侵害
こんなに長閑で平和にしていることが、嬉しくもあり、うしろめたくもある。