外遊

”外遊”
何と響きのよい言葉だろう。

時の閣僚が諸外国にこぞって出かける。
もっぱら”親善””友好””交流””会談””トップセールス”等々
最っともらしい言葉がテレビ画面や新聞紙上に踊る。

真面目な要件での訪問はもちろんだろうが、
中には仕事かどうか怪しげな行動も含まれているのでは？

過去の歴史に照らしてみればあながち穿った見方でもあるまい。
当たらずとも遠からず、の感ありだ。

小生など根っから疑り深い性格ゆえ、
まともに信じてはいない。
根性がゆがんでいるとしょっちゅう細君から言われる。

ところで小生、以前から”外遊”という言葉には違和感を感じている。
過去に見聞きした事例から感じるのか？

いや、そうではない。
言葉そのものから感じるのだ。

そもそも”外遊”とは読んで字のごとく
外で遊ぶ、すなわちー国の外（外国）に出かけて行って遊ぶーってことじゃあ無いの？

政治家だって遊びたい、いや遊んでいい。
だが公人として衆人の目にさらされる事が多い。

普段国内で議員として獅子奮迅の働きをしていれば、堂々と遊びに行けばいい。
それがままならないから、外遊などともっともらしい体裁を整える。

”遊び”って本当に楽しい。
子供たちは言うに及ばず、大人だって夢中になれる。

小生の友人にもほとんど毎日ゴルフに明け暮れている吾人がいる。
一日とあけずカラオケにはまっている輩もいる。

断っておくが彼らを決して非難してるわけではない。嘲っているわけでもない。
いやむしろ逆だ。
少しばかりうらやましくさえ思うこともある。

もっとも小生も半ば遊び半分で日々結構忙しく過ごしている。
心穏やかに眠りにつける毎日を過ごせることはなんと有難いことか。

ともあれ現役の諸君には気の毒なれど、
無役の諸氏よ、
せいぜい遊びに耽ることをお勧めする。
但し、人に迷惑が及ばない、後ろめたさや、引け目を感じない、
自分で納得のいく遊びにされたし。

こんなことは今さら言うまでもない事ではあるが、
歳をとるとついつい・・・。

お許しあれ！

これから遊びにはうってつけの季節を迎える。
”ボンボヤージュ！”