俺れの大嫌いな、けたたましいオバさんの声がする。
もうよしてくれ!
布団を頭からほいかぶって、イヤな顔をする。
こんな朝から来ることはないだろう!
キイキイとかん高い声で、
むしょうに朝は起きたくにない気分になる。
俺りゃ、あの人とは相性が悪いんだ。
本当に相手の事なんて、
気にせずに俺の心の奥まで。
土足で入り込んでくる。
それが女性の有利さかも知れないが。
俺りゃ、ほんとうに迷惑だ。
それで床の部屋で、話を聞いていたが。
堪らず?
起きて床をしまって。
ふすまのすき間から
今日の叔母さんの機嫌を見る。
人間てのは、人に相性が合うか?
この手が?
俺れの気性からは絶対にあわない!
お母ちゃんだって!
家からおん出したいが!
そうもいかず?
愛そうを振りまいている。
それで、顔を合わすと?
思わずニンワリーと笑って!
心の内は、ド暗い反対の性格が、渦をまいて流れる。
ほんとうに帰ってくれ。
話していても、機嫌をとって話しても。
その会話のやりとりで?
ムカッ~、俺りゃ、こんなにも辛抱しているのに!
そんなに話したくないなら。
とっとと帰って、自分の好きな相手と話をすればいいのだ。
そんあイヤな性格に
他の人もイヤで!
他の家にオっぱらう!
俺れもムキになって。
相手も会話で喧嘩をしている。
そうなってくると?
怒鳴り散らして大もめを起こしてしまう。
こんな時に、ヤカンが大噴火しているのに
コンロをカチっとと止める。
そんなイヤな役回りは?
なんたっても、お母ちゃんである。
人間はあたり触りのないように
人との付き合いをしている。
ゴマすって、おだてて!
相手が機嫌がよくなったところで
また遊びに来てねと。
愛想を投げかけりゃ!
すんなりと帰ってくれる。(多分)
でもさ、何時間もねばられて?
隣りの人やら、口のたっしゃな者などを連れてきて!
やっとのこと、帰ってくれたんだ。
俺れはイヤだと言ったんだ。
あの人はイヤなんだ!?