学園から品川駅に向かうが、
まるで違う方向に進むと、
ユヅル
「どこへ行く。
駅はそっちじゃないぞ。」
と言われ、それ以上先に進めなくなる。
品川駅西口周辺にモブが3人ほどいるが、
品川駅を出た後で話を聞く機会はあるので、
今は無視して良い。
品川駅西口から連絡通路に入った。
南に進むと迂回できそうだが、
ユヅルに上記の台詞で止められるため、
遠回りするという選択肢は無い。
人混みの中、連絡通路を歩きながら
ミヤズがタオに話し掛ける。
ミヤズ
「そういえばタオ先輩、
相談したいことってなんですか?」
タオ
「ああ、えーと……
最近ね、不思議な夢を何度も見るの。
遠くから、誰かが
私のことを呼んでる声が聞こえてきて……
それが次第に近づいてきて、
間近で聞こえた瞬間、目が覚める。
そんな夢が毎日続いていて……
相談、というか誰かに聞いてほしくなって。」
ユヅル
「夢は不安などの心理状態が影響する。
進路のことで不安でもあるんじゃないか。
なんといっても君は……」
ここまで話していると、急に立ち止まった。
周囲の人たちも立ち止まっている。
前方を見れば、濃い青色のブルーシートが
太い通路を完全に遮る形で張られていた。
ブルーシートは高さもあり、
どう頑張ってもその先を見れそうにない。
タオ
「何かあったのかな?」
ユヅル
「そうみたいだ。
すまないが少し様子を見てくる。」
!駅で何か事件が起きたようだ。
構内を調べてみよう。
上記のゲームアナウンスが表示されるが、
『調べる』というよりは、
『何があったのか周囲の人たちに聞く』
と言い換えた方が正しいと思う。
駅員
「すみません、構内で事件がありまして、
現在通行止めになっています。」
怯える男
「また惨殺事件かよ。
最近多すぎるぞ。」
マスクの男
「オイオイ、勘弁してくれよ。
品川、ここ通れないと不便なんだぞ。」
不思議な雰囲気の少女
「…………」
大鳳吼が話しかけようとしたが、
不思議な雰囲気の少女は
こちらに気づかずに去っていった……
通路全体がブルーシートで覆われている……
通り抜けできそうにない。
男の声
「おい、誰か食われたらしい。
猛獣か?
さっきちらっと見えたんだけど、
すっげぇ血だったぞ。」
女の声
「保存、保存!
これ絶対にバズるやつだ。」
事件が起こったようで、
野次馬がざわめきたっている……
そんな中、振り返って見ると、
いつの間にかミヤズ一人になっていた。
様子を見に行ったユヅルはもちろん、
タオの姿も無い。
ミヤズ
「……あ、先輩。
さっき、お兄ちゃんが戻ってきたんですが、
電話をしながら駅の外へ
走っていってしまいました。
そうしたら、タオ先輩にも
電話がかかってきて、
静かなところでかけ直してくるって。
…………
……あ、あの、先輩。
お兄ちゃんの様子、
見てきて……もらえませんか?
いつも……私だけ心配されてるけど……
私だって、お兄ちゃんの事……」
吼
「任せておけ。」
…これ、ミヤズ相手に
『仕方がない』
は選択しづらい気がする。
ミヤズ
「ありがとうございます。
私はもう少しここで、
タオ先輩を待ってみます。」
吼は情報収集しながら外へ向かう。
うなだれる男
「シートの向こう側は血だらけ……
ひどい有様だった。」
スーツの女(たぶん左)
「駅前の動物園から
猛獣が逃げたって騒いでるけど……」
スーツの女(たぶん右)
「おバカ!
ウソならましなウソつきなさいよ!
駅前にあるのは水族館!」
女子生徒
「あ、ジョーイン高校の人?
なんか通行止めだって。
ここからじゃ、寮に帰れないっぽいね。」
男子生徒
「混雑なくてラッキーと思ったら
そういうことかよ……ツイてねぇなぁ。」
スーツの男
「ほとんどの人が飛び散った血や
食われた死体に目を奪われてるけど、
そっから飛び出た黒い影に
誰も気づいてない?
あ、でも、メガネの男子生徒が
黒い影を追いかけ、走ってったな。」
ユヅルの事だろう。
吼も急いで外へと向かう。
Save
Name 大鳳吼
Location 品川駅
まるで違う方向に進むと、
ユヅル
「どこへ行く。
駅はそっちじゃないぞ。」
と言われ、それ以上先に進めなくなる。
品川駅西口周辺にモブが3人ほどいるが、
品川駅を出た後で話を聞く機会はあるので、
今は無視して良い。
品川駅西口から連絡通路に入った。
南に進むと迂回できそうだが、
ユヅルに上記の台詞で止められるため、
遠回りするという選択肢は無い。
人混みの中、連絡通路を歩きながら
ミヤズがタオに話し掛ける。
ミヤズ
「そういえばタオ先輩、
相談したいことってなんですか?」
タオ
「ああ、えーと……
最近ね、不思議な夢を何度も見るの。
遠くから、誰かが
私のことを呼んでる声が聞こえてきて……
それが次第に近づいてきて、
間近で聞こえた瞬間、目が覚める。
そんな夢が毎日続いていて……
相談、というか誰かに聞いてほしくなって。」
ユヅル
「夢は不安などの心理状態が影響する。
進路のことで不安でもあるんじゃないか。
なんといっても君は……」
ここまで話していると、急に立ち止まった。
周囲の人たちも立ち止まっている。
前方を見れば、濃い青色のブルーシートが
太い通路を完全に遮る形で張られていた。
ブルーシートは高さもあり、
どう頑張ってもその先を見れそうにない。
タオ
「何かあったのかな?」
ユヅル
「そうみたいだ。
すまないが少し様子を見てくる。」
!駅で何か事件が起きたようだ。
構内を調べてみよう。
上記のゲームアナウンスが表示されるが、
『調べる』というよりは、
『何があったのか周囲の人たちに聞く』
と言い換えた方が正しいと思う。
駅員
「すみません、構内で事件がありまして、
現在通行止めになっています。」
怯える男
「また惨殺事件かよ。
最近多すぎるぞ。」
マスクの男
「オイオイ、勘弁してくれよ。
品川、ここ通れないと不便なんだぞ。」
不思議な雰囲気の少女
「…………」
大鳳吼が話しかけようとしたが、
不思議な雰囲気の少女は
こちらに気づかずに去っていった……
通路全体がブルーシートで覆われている……
通り抜けできそうにない。
男の声
「おい、誰か食われたらしい。
猛獣か?
さっきちらっと見えたんだけど、
すっげぇ血だったぞ。」
女の声
「保存、保存!
これ絶対にバズるやつだ。」
事件が起こったようで、
野次馬がざわめきたっている……
そんな中、振り返って見ると、
いつの間にかミヤズ一人になっていた。
様子を見に行ったユヅルはもちろん、
タオの姿も無い。
ミヤズ
「……あ、先輩。
さっき、お兄ちゃんが戻ってきたんですが、
電話をしながら駅の外へ
走っていってしまいました。
そうしたら、タオ先輩にも
電話がかかってきて、
静かなところでかけ直してくるって。
…………
……あ、あの、先輩。
お兄ちゃんの様子、
見てきて……もらえませんか?
いつも……私だけ心配されてるけど……
私だって、お兄ちゃんの事……」
吼
「任せておけ。」
…これ、ミヤズ相手に
『仕方がない』
は選択しづらい気がする。
ミヤズ
「ありがとうございます。
私はもう少しここで、
タオ先輩を待ってみます。」
吼は情報収集しながら外へ向かう。
うなだれる男
「シートの向こう側は血だらけ……
ひどい有様だった。」
スーツの女(たぶん左)
「駅前の動物園から
猛獣が逃げたって騒いでるけど……」
スーツの女(たぶん右)
「おバカ!
ウソならましなウソつきなさいよ!
駅前にあるのは水族館!」
女子生徒
「あ、ジョーイン高校の人?
なんか通行止めだって。
ここからじゃ、寮に帰れないっぽいね。」
男子生徒
「混雑なくてラッキーと思ったら
そういうことかよ……ツイてねぇなぁ。」
スーツの男
「ほとんどの人が飛び散った血や
食われた死体に目を奪われてるけど、
そっから飛び出た黒い影に
誰も気づいてない?
あ、でも、メガネの男子生徒が
黒い影を追いかけ、走ってったな。」
ユヅルの事だろう。
吼も急いで外へと向かう。
Save
Name 大鳳吼
Location 品川駅