ペンネーム牧村蘇芳のブログ

小説やゲームプレイ記録などを投稿します。

第5話 縄印学園(高等科2階~校門前)

2025-03-01 18:08:37 | ゲームプレイ記録「真・女神転生Ⅴ VENGEANCE 復讐の女神編」
 大鳳吼は、教壇近くの席にいる
 二人の女子生徒に声を掛けてみた。

女子生徒A
「物騒な事件といえば、後輩の1年生女子が
 駅のそばで黒い影に襲われたんだって!」

女子生徒B
「黒い影って、ナニよ?」

女子生徒A
「本人がそう言っていたのよ。
 黒いモヤモヤした塊がカバンを切り裂いたって。
 でね、そこを通りがかった
 聖マリナ女子学院の制服を着たコが
 助けてくれたんだって!」

女子生徒B
「ウッソぉ!
 ナニよそのマンガみたいな話!」

 話に夢中のようだ。
 この生徒とは一緒に帰れそうにない。
 でもまだ続きがある。

女子生徒A
「聖マリナ女子学院の制服、
 シンプルだけどかわいいのよね~。」

女子生徒B
「結局、黒い影ってなんなのよ!」

 続いて、廊下側の席にいる
 二人の男子生徒に声を掛けてみた。

男子生徒A
「なぁ、さっき隣のクラスの残念クンの
 太宰イチロウに、何を言われてたんだ?」

男子生徒B
「太宰、動画配信を始めたんだってさ。
 そんで、通り魔事件があったトンネルのこと
 聞かれたんだ。」

男子生徒A
「姿なき通り魔事件ってやつか。
 犯人って何者なんだろうな?」

男子生徒B
「その犯人とトンネルの謎に迫るんだって。
 太宰、張りきってたよ。」

 話に夢中のようだ。
 この生徒とは一緒に帰れそうにない。
 でもまだ続きがある。

男子生徒B
「残念クンの太宰、
 噂のトンネルを動画にするんだって。」

男子生徒A
「太宰のやつ、
 姿なき通り魔に襲われるんじゃね?」

 あと声掛け出来そうなのは扉の前にいる男女。
 邪魔しちゃ悪そうな気がするが、
 止む無く声を掛けてみる。

女子生徒C
「学園の有名人って言ったら、
 やっぱりユヅル君よね~!」

男子生徒C
「B組の敦田ユヅル?
 まぁ、たしかに学園一の秀才だよな。
 でも、女子なら磯野上タオちゃんだろ?
 文武両道、性格良しって最高じゃん!」

女子生徒C
「ちょっと!
 アタシとタオちゃんを比べてるでしょ!!」

 話に夢中のようだ。
 この生徒とは一緒に帰れそうにない。
 でもまだ続きがある。

女子生徒C
「学園のアイドル、タオちゃんと
 アタシのことを比べないでよね!!」

男子生徒C
「それじゃ、学園一の秀才の敦田ユヅルと
 ボクのことも比べないで欲しいな?」

!目的地について
 ミニマップに電球みたいなマークが
 表示されることがあります。
 これは、次に向かうべき目的地のマークです。
 ここに到達することで
 メインストーリーが進行します。
 先へと進みたい時にはその場所を
 目指しましょう。

 教壇側の扉の前に立っている男子生徒に
 声を掛けられるようになった。

男子生徒D
「え? 一緒に帰らないかって?
 集団下校なんて面倒だろ。
 オレは一人で帰るつもりだぜ。
 相手がいないならお前も
 一人で帰ればいいんじゃない?」

 男子生徒Dは一人で帰宅したようだ。
 大鳳吼も一人で帰ることにした…
 多分、絵面がモブだから一緒に帰れないんだろう。

 少しシュールに感じるが致し方ない。
 そう思い外に出ると、校門に向かう途中で
 突然男子生徒に声を掛けられた。

敦田ユヅル
「やあ、大鳳吼。
 君は一人か?
 今、集団下校が推奨されているだろ?
 良かったら、僕らと帰らないか。」

 ユヅルは、校門前にいる女子生徒二人を指した。

大鳳吼
「別にいいけど。」

 吼は、軽く頷いてこたえた。

 教室で散々一緒に帰る相手を捜しておいて、
 今更
 『…面倒だ』
 を選択するのは変だろう。
 ただ、気遣って声を掛けてくれた相手に
 『別にいいけど』
 と言うのは少し失礼な気がする。
 『ありがとう。』
 と礼を言うのが普通だと思うのだが、
 その選択肢が無いのは何故だ?
 今時の学生はこんな感じなんだろうか。
 それとも、さっき一人でさっさと帰宅して
 いった男子生徒Dの雰囲気にあてられたせい
 かもしれない。

 すると、校門前で待っていた女子生徒が
 気付き、右手を大きく振った。

磯野上タオ
「あ、ユヅルくんと吼くん、
 こっちこっち!」

 ユヅルと吼が近付くと、
 もう一人の女子が小声で挨拶する。
 少しコミュ症(人見知り)な感じだ。

敦田ミヤズ
「えっ……こ、こんにちは、先輩。」

 ミヤズは緑色のマフラーと手袋をしている。
 季節は冬という設定のようだ。
 吼のことを先輩と呼んでいるという事は、
 ミヤズは1年生なのだろう。

磯野上タオ
「ミヤズちゃんは吼くんと
 知り合いなの?」

敦田ミヤズ
「あっ……え、えっと……」

敦田ユヅル
「僕とミヤズが一緒にいる時、
 大鳳と何度か会った事がある。」

敦田ミヤズ
「……そう、なんです、タオ先輩。」

磯野上タオ
「そっか、いつも一緒にいてくれる
 お兄ちゃんがいて安心だね。」

敦田ミヤズ
「は、はい……」

敦田ユヅル
「……僕ら家族は二人きりだ。
 それに、兄が妹を守るのは当然だろ。」

磯野上タオ
「フフッ、その通りだね。
 それじゃあ、みんなで帰りましょう。」

!大鳳吼たちが通っている
 縄印学園高等科には…
 縄印学園高等科学生寮が存在し、
 生徒は全てそこで生活しています。
 登下校には品川駅の連絡通路が
 最短ルートの通学路として利用されています。
 寮へ帰るため品川駅西口に向かいましょう。

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 Name 大鳳吼
 Location 東京

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