沢山のコメント有り難うです
いっぺんにコメント返せないけどゴメンよ
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落ち着いたら仕事を探して出て行ってもらうわよ
田舎の家出娘って背中に書いてるような順子
あんな頼りない元旦那に引っかかっちゃって
元旦那の彰とは幼馴染
高校卒業した年に上京して就職
彰も最初は真面目に仕事してた
どこで知り合ったのか知らないがチンピラと一緒に歩いてた
それから暫くしてボコボコにされた彰が転がり込んだ
違う組のチンピラに殴られ顔の腫れが引くまで置いてくれと
顔の腫れが引いたが出て行かない彰
気が付けば良子は妊娠
二人は籍を入れた
事実上の夫婦
籍を入れたあたりから彰は帰ってこなくなった
妊娠3カ月、お腹は目立たない生活の為に近所のスナックでバイト
立ちっぱなしの無理が祟って流産
彰とは別れよう
暫く振りに帰ってきた彰は畳に頭をこすり付けて謝った
『私達って泣き笑いして別れたのよ』
側にいたからくっついただけ、愛なんかじゃなかったの
彰って本当にお人よし27歳にもなって未だにうだつが上がらない
気配りと優しさだけは誰にも負けないけど
コロンを付けてる男は信用しちゃ駄目よ自分に自信のない男だから
煙草のフィルターを齧って潰す男も駄目よ短気だから
特に煙草のフィルターをツバで濡らす男は嫉妬深い
いつも自分の髪を触る男は隠し事があるわ
ポケットに櫛を入れて歩く男は女好き下半身が歩いているようなもの
常にハンカチを持って歩く男には妻がいるし
ポケットにいつも手を入れて歩く男は見栄っ張り
出かける度に下着を取り替える男と結婚したら浮気は覚悟なさい
真っ赤なマニュキアを塗りながら淡々と喋る
チラッとヘソの下に刺青が見えた
『順子、あんたはここに居る限り私が守ってあげるからね』
良子はそう言って仕事に出かけた
出かける前に大きく溜息ついた良子
『さっ、今日も稼いでくるぞ』
シャキッと背筋を伸ばし派手ないでたちで軽く笑顔を見せ
『冷蔵庫の中の好きな物を食べてていいよ、それと朝まで帰らないから』
良子が部屋を出て行ったら何故か心細い
さっきまで怖いって思ってたのに寂しい
仕事を探さなくっちゃ、一緒に暮らそうって言った彰はあてにならない
住み込みの仕事を見つけなくっちゃ
次の日から順子は精力的に仕事を探した
月影料亭【住み込み可】
仕事は直ぐに見つかり面接も通った
3日後にやってきた彰は順子に仕事と住む場所が見つかり安堵した
『一緒に暮らそう』
たったその一言で俺を頼って出てきた順子
大事にしたいと思う
だが今の俺は何も出来ない
このままそっとしておこう、彼女なら自分の人生を上手に生きる
チンピラの彰はそのまま2度と順子に会うことはしなかった
料亭での住み込みの仕事に慣れた頃の事件
高級料亭は想像を絶する金持ちの社交場
仲居の姿で必死に料理を運ぶ順子
そんな順子を見初めた一人の男
『君、名前は？』
『はっはい下山 順子です』
フルネーム
『君、今日はこれで上がって僕と飲みに行こうよ』
『それは無理です、女将さんに叱られます』
『大丈夫だよ僕が頼んでみるから』
胸にハンカチ＝奥さんがいる
ポケットから櫛が頭を出してる＝女好きの下半身男
煙草を齧りながら喋っていた＝短気
全部当てはまる
だけど良子が言ってた事って当たってるのかな
好奇心
それに
イケメン
戻ってくるなり『OKもらったよ、さっ行こうよ、着替えておいで』
田舎から出てきてまだ5カ月
順子は彼によって人生を大きく変えられる
運命の出会い
東京は順子の心に潜む魔物を呼び覚ました
きゃあ～何の魔物かしら～
また続くのだ
o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪
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