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今日は5月の雨の所が多かったみたいだね
私の家の近所さんは高齢の方が多いのです
しかも高齢の１人暮らしが多い
毎日、心のより所の犬を連れて散歩するお爺ちゃん
いつもの公園に愛犬を連れて散歩してたら、何処からか？
子猫の鳴き声がする
声を頼りに、その場所に行ったらダンボールに入れられた子猫を見つけた
冷たい雨がダンボールに入って子猫は溺れそうになっていたんだって
びしょ濡れの子猫を胸に入れて帰宅
可愛い子猫
外飼いだったコロ【雑種】も心配そう
その子に【サクラ】と名付けた
サクラは心配をよそに、すくすく育ち大人になった
月日が経って、サクラも歳を取り愛犬のコロも歩けなくなった
お爺ちゃんも高齢の80歳代
『お前達を残して死ぬ訳にいかないからな、ジッちゃんより先に逝けよ』
ジッちゃんの口癖
いつもなら布団に入ってくるサクラが入ってこない
玄関にジッと座っている
ジッちゃんは悟った、コロが逝くかも
外に繋いでたコロは普段と変らなかったが玄関に入れた
朝、ジッちゃんが起きて玄関に行くとコロは冷たかった
『そうかそうか～気が付かないまま逝ったのか』
眠ったまま逝った様子
今にも飛び起きそうな顔
コロの頭を撫でながら
『長生きしてくれて有り難うな』
そんなに待たせないぞ
20年も一緒だった相棒が静かに逝った
『サクラ、お前はコロが今日逝くのが分ったのか？』
外と家の中で別々に暮らしてた、サクラとコロ
どうやって繋がってたか分らないが家族だ
サクラは、ジッちゃんにしか懐かない難しい猫でもある
コロが逝って1年後
ジッちゃんの大きな手で撫でられてるコロとサクラの夢を見た息子
飛び起きて、ジッちゃんが一人で住む家に急いだ
ジッちゃんは布団の中で冷たくなってた
その傍でサクラも冷たい
サクラは15歳だった
亡くなってたジッちゃんの手はサクラの頭を撫でてる途中のよう
みんな高齢
頑固に一人で暮らすと言った父が
心の拠り所にしてた犬と猫と同じ命日なんだよ
そう言って笑ってる初老の男性の目に涙
寂しいのだろうか？
マルチーズを5匹も連れて墓参りをしてた
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