沢山のコメント有り難うです
いっぺんにコメント返せないけどゴメンよ
多忙の為にコメが残せなくても必ず応援には行くもん
だから気軽にコメ残してね
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『僕は亮【あきら】って言うんだ呼び捨てで呼んでいいよ』
『亮さんて言うんですか、東京は【あきら】って名前が多いですね』
彰を追って上京した順子
忘れる為に必死で仕事していたのに
漢字は違っても同じ名前
しかし見た目はダントツ亮の方がカッコイイ
上から下まで芸能人みたい
『出身は何処なの？』
『青森です』
『こっちに知り合いとか身内が居るの？』
『います、姉が一人、良子って名前です』
とっさに出た嘘だったが身内が居ると知れば、ちょっとは違うかも
『へぇ～順子の姉さんだったら美人だろうな独身なの？』
やっぱり女好き
『いえ結婚しています』
でまかせが続く
『美人は早く売れちゃうんだよね残念』
『何が残念なんですか？』
『新装オープンする店があって若くて美人のホステスを募集してるの』
『順子はホステスの経験ある？』
『ないです無理です絶対に無理』
『月100万以上の給料出すから、やってみてよ』
『100万円？』
『私、会話も出来ないし、それに着る服も』
『大丈夫、僕が順子を変身させてやるよ』
『でも今の仕事はどうしましょ』
『女将とは話しがついてるから大丈夫だよ』
最初から、そのつもりで私を連れ出したのか心臓がバクバク唸ってる
このまま知らない国に売られちゃったらどうしよう
タクシーの中だから今は心配ないが
都心の高層ビルの前にタクシーは止まった
『運転手さん、釣りはいいよ』
一万円札 出して釣りはチップ
ビルのエレベーター中で
『今日から順子はここに住むんだよ』
『私こんな所に住んでも家賃は払えません』
『大丈夫だよ順子から何かを取るなんて思ってないからさ』
ドデカイ部屋だが家具はソファーだけ
『ここは僕の秘密の部屋なんだ、好きに使ってよ家具は近い内に買おうね』
キッチンからワインを持ってきた亮
人生に乾杯
順子は疲れもあってワイン一杯を飲み干す前にソファーで眠ってしまった
あまりの無防備に亮は感心した
この子は人を疑う事のない純粋な子
育てがいがある
亮の父親は有名な暴力団組長
自分とは違う道を歩めと資金提供は湯水のように渡す
亮の母親は愛人
愛人の母親を不憫に思ってた亮
妻には辛い思いはさせないと結婚した時に誓った
しかし父親と同じく愛人をつくるなんて
そんな心配をよそに
順子は貪欲に吸収していった
もう故郷の訛りさえ出ない
化粧栄えする小顔の順子
個人レッスンしている間に妻が居ると伝えてある
着物の着付け教室
話し方教室
華道茶道
日に日に美しく輝き都会の中でも際立つ輝きが出始めた順子
若干19歳にしてアイドル並に変貌を遂げた
順子はオープンした亮の店を成功させ
次々と店舗を増やし7店舗のオーナーの愛人の名前が定着
銀座・六本木・赤坂
順子が居なかったらここまでのし上がれなかった
やる気、本気の順子の力は凄い
順子の中の女の魔物
夜の世界のダイアモンド
大抵は原石のまま終る
亮は光る石にした
妻は愛人に子供を作らないなら離婚しないと言った
妻とは死ぬまで添い遂げる
順子は自然に誰か好きな人が出来て去っていくだろう
と思っていたが不景気に店舗は減ったが
亮の側を離れて行く事はなかった
子供を欲しがった時期もある
それを乗り越え今も銀座のママを勤めている
『遊びに来てよ～積もり積もった話しを聞いてよ』
軽井沢の別荘にする？熱海の別荘がいい？どっちにくる？
時折、電話をくれる順子
人生の後悔なんて微塵もない
順子の生き方が嫌いだった私
今は順子の圧巻な人生に溜息
ヤクザの彰を追って行った東京でヤクザの親分の息子に人生を捧げた
友人の人生をも振り返れる年代になったみたい
その後の彰？
行方は知らない
やっぱりハンカチを持って歩く男は妻か母親が側に居る人が多い
ヤクザな人は、ひと目で解るでしょ？
頭の先から足の先までキラキラだもん
何でかポケットに手を突っ込んで歩くのかな？
ヤクザの名刺は字が太い
強い男は女に優しい
質問があったらコメしてね
良子は両親の借金を肩代わりしてた
無償の愛は両親の為
それを喜ぶか悲しむのを別にして
o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪
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