世界中に感染拡大する中でも特に勢いを増しているイタリア。
そのミラノで休校中のヴォルタ高校の校長が
生徒たちに送ったメッセージがとても素晴らしく感動しました。
このメッセージのことは今月頭ごろから広まっていたようで
すでに知っている方も多いかもしれませんが
記憶に残しておきたいので私もご紹介します。
17世紀のミラノを襲ったペストで混乱する様子を描いた
小説マンゾーニの『いいなづけ』を引用しながら
コロナに脅える私たちはどうすべきかを
先生は語っています。
その中で部分的に抜粋させて頂くと・・・
冷静さを保ち、集団のパニックに巻き込まれないこと。そして予防策を講じつつ、いつもの生活を続けて下さい。せっかくの休みですから、散歩したり、良質な本を読んでください。体調に問題がないなら、家に閉じこもる理由はありません。スーパーや薬局に駆けつける必要もないのです。マスクは体調が悪い人たちに必要なものです。
ネットが当たり間に生活に入り込んでいる現代は
「インフォデミック」なんて言葉が生まれてしまう程
デマが一気に拡散、振り回されています。
マスクやトイレットペーパーの買い占めしかり。
本当に必要なところに必要なものが不足。
見えない敵に脅かされた時、人はその敵があちこちに潜んでいるかのように感じてしまい、自分と同じような人々も脅威だと、潜在的な敵だと思い込んでしまう、それこそが危険なのです。
目に見えないウィルス=敵がそこら中にいるように感じてしまい
自分と同じようにウィルスを恐れる人達のことを
敵(感染しているかも)と思い込み恐れてしまいます。
ひどい話、暴行事件まで起きてるニュースを聞くと
本当に悲しくなります。
過去のペスト大流行の悲劇から学ぶべきことは
ミラノの学生達だけではなく
世界中、この日本の私達にも十分当てはまることだと思います。
こんな時だからこそ、一人ひとり冷静に!
パニックに巻き込まれず
まずは基本の手洗いをしっかりして感染防止対策。
ですよね!!!
※メッセージの日本語訳は「イタリア・ミラノ/校長先生の手紙メッセージ日本語訳全文は?」から引用させて頂きました。
ぜひ全文訳も読んでみて下さい。