優しさと強さ。

彼女から荷物が届いた。
私の子供への誕生日プレゼントやお菓子．．．そして手紙。

元気そうな手紙の始まりに笑顔になった。
でも、２枚目で彼女が癌に侵されていることを告げられる。
一年前に、癌を克服したのに．．．転移だ。


一年前は心配をかけるからと、退院してからの報告だった。
彼女とは１０年以上の付き合いだ。
今は遠くに住んでいてほとんど会っていない。メールと手紙だけ。
「なんで、私は大阪に居るのだろう？」
助けたいのに、すぐに側へ行ってあげられないのが悔しい。
手紙を読み終えたとき、涙が止まらなかった。
「子供のためにも負けないよ。」と締めくくられていた。


本当は電話をかければいいのだけれど、声を聞いてしまったら…絶対に声にならない。
だけど、居ても立ってもいられなくて手紙を書いた。
「あなたは本当の本当に大切な人だから頑張ってほしい。」


シングルマザーで仕事と子育ての中、不安でないはずが無い。
私だったら．．．なんて考えても答えは出ない。
そんな時なのに、私の体をすごく心配してくれるあなたの優しさは、いくつもの苦しさを乗り越えたからだよね？


私に出来ること。
何が出来る？
あなたに会いたい。
言葉は無くても会いに行けば、気持ちは伝わるはずだと思う。