癒しの時間始めました!

あなたは何に癒されますか?
日々思う事を素直に。

母と。

2012年10月23日 | 日記
母親から一緒にランチを食べよう!とのお誘いがきた。

母親と2人きりでの外食は人生2度目。

「いいよ。」と返事をした。




ワンピースとブーツに上着をはおった格好で待ち合わせ場所へ。

すごく良いお天気なんだけど、駅はビル風?が起こって思いの外肌寒い。
すると遅れて母が登場。

手には大荷物。

「何持ってきたの?」って聞いたら、

「ピーマンと....赤飯と....柿と....折りたたみ傘と....。」と真剣な顔で答える母。

いかにも、田舎から出てきた母親!って感じだ(笑)

悪気はない。

「今日は駅に隣接したショッピングセンターを見るのにこの荷物なの?」って持ってみるとかなり重い。

「本当はこれに5キロのお米も持って来ようかと....」って言う。

そんな事したら腕がもげるわ~~~~~!!ってツッコンだけど、

こういうのが母心なんだろう。

「わざわざ持って来なくても送ってくれれば。」って言ったら、

「あっ!そっか~~~~(^-^)」ときた。


早速、コインロッカーに入れに行ってひと段落。


「なんで赤飯?」「この前、あんたが赤飯を好きって言ってたから。」

「なんで折りたたみ傘が2本も?」「だって、あれ軽量で形が変わってて面白かったから。」

「なんでピーマン?」「ピーマンの肉詰めが出来るから。」

「....(?_?)なんでピーマンの肉詰め?」

「家で作ったピーマンだから食べて!」ならわかるのだが、

市販のピーマンを4袋も。

本当に悪気なし。





混む前、早々に食事を終わらせ買い物に。

服が見たいと言っていたので付き合うつもりで居たのだが.....

ある店の前を通りかかる。

20代の店員さん。

ショートパンツに膝上まであるヒールの高いニーハイブーツ。

それに合わせたセーターにはウエストに細いベルトをしてスゴク素敵。

その店員さんを見た母が、

「あなたの来てるセーター素敵ね(*^^*)」と言って、

そのセーターと同じ物を手に取り鏡の前に。

母:「似合わないかな?」って、

当然でしょう~~~~~~~!!

それは私でもキツイくらいなのに?(^^;)

母:「やっぱり、背が低くて太い私には似合わない?」と言う言葉に

店員さんは、「そんなこと無いですよ~(^-^)」だって。


イヤイヤイヤイヤ!!

嘘を付け!!嘘を!!です(笑)

店員:「私みたいにウエストでベルトをしてもらえれば....」

イヤイヤイヤイヤ!!

何を足しても、無理な物は無理なんです(^^;)

普通に考えて70歳近くの女性に自分(20代)と同じ格好は有り得ないでしょう?(笑)

母:「やっぱり私には無理ね。」と言ってやっと商品を返した。

え~?!今気づいたの?( ̄□ ̄;)!!

でも、なんかスゴくその光景が面白くて笑えてきた。

その後も同じように、似合わない服ばかりチョイスして笑わせてくれた。

って、本人は至って真剣だから余計に面白い。

多分、他の母と娘は2人寄り添って、

一緒に服を手に取りながら「あ~でもない!こ~でもない!」ってやるんだろうけど、

私は少し離れた所で様子を見てるだけ。

母に「欲しい服は無いのか?」と聞かれたが、

「ん~~~無いよ。」と素っ気ない返事。

一緒に買い物も行き甲斐のない娘なのだ。



昔の母はもう少し細くて、オシャレだったと思う。

が、すっかり.......そう!すっかりなのだ(笑)


服....買ってくれようとしてたみたい。

だけど、本当にすごく欲しい物が無かったんだ。

ゴメンね。



「子供達においしそうなパンでも買って帰るよ。」と私。

レジを終わり店を出ると、

紙袋いっぱいのパンを母が手渡してきた。

「はい!これを子供達にあげて(@^O^@)♪」

私も買ってあるが、満面の笑みで言われ、断れる訳がない。

「ありがとう(^-^)」と言いながら、

脳裏にコインロッカーに入れた大きい荷物を思い出した。





駅で別れる時、少し寂しそうだったから、

「次はもっと違う所に行こうよ。」と言ったら、

「うん、次!違う所ね(≧∀≦)」って、めちゃくちゃ嬉しそうに。

「ありがとう。」と言って別れた。



母を可愛いと思う日が来るなんて思わなかった。


次は......

次は彼女の好きな美術館や庭園関係に誘ってみよう。


そして、また次を作って......

そしてまた次、

そしてまた次と、

それを楽しみに元気で居られるように。