学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

理解できないのは、子どもに合った"優位言語"を使わないから

2022-05-07 15:48:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、理解することについて書きます。

いくら説明されてもうまく理解できなかったのに、
あるきっかけや違う人の説明で問題を理解できた…

❤︎私たちは、"利き感覚"で理解する

外の世界を理解したり、
学んだりするとき、
五感(聞く、見る、味わう、嗅ぐ、触る)を通して認識しています。

そして、
右利きや左利きがいるように、
それぞれの"利き感覚"
つまり、"一番優位に使う感覚"があります。

その自分の利き感覚を主に使って、
物事を理解して学んでいます。

❤︎"雨"と聞いて、"効き感覚"は

たとえば、
「雨」と聞いて真っ先に何を思い浮かべますか? 

雨の音ですか(聴覚系)
雨が降っている情景やしずくですか(視覚系)
雨やrainという言葉や文字ですか(言語感覚系)
雨の匂いですか
濡れたジメッとした感覚(体感覚系)
ですか? 

このように自分の優位としている感覚をこちらで知ることができます。

これを自分の"優位感覚(利き感覚)"と呼びます。

❤︎子どもの"優位感覚"にあった教え方

このそれぞれの優位感覚の特徴を知って、
子どもの優位感覚にあった教え方をすることで、
より早く学ばせることができ、
相手の理解力と記憶力を増すことができます。

❤︎親や先生は自分の優位感覚で教えると

よくあるパターンは、
親や先生は自分の優位感覚で伝えて、
学ばせようとしてしまいます。

違う感覚の子どもは戸惑い、
理解しにくく、
お互いがストレスを感じることになります。

❤︎優位感覚ごとの効果的な学習方法

では、それぞれの優位感覚はどんなものでしょう。

❶聴覚系の子ども

聞いて理解することが得意で音声を取り入れた学習方法が良いです。
メモやノートを取っているよりもしっかり聞くほうが大事です。

また、
話の内容よりも声のトーン、大きさ、調子や雑音が気になりますので、
教える側は環境の「音」を注意することが必要です。

❷言語感覚系の子ども

文章や言葉を読み取るのが得意で、
声に出した学習方法が良いです。

メモやノートを取っていることが多く、
書いていると内容が整理されます。

理論的に話し、
相手の話が理論的かどうか気になりますので、
教える側は段階を踏まえて、
言葉の意味をしっかり伝えていくことが必要です。

言葉の意味に引っ掛かりを感じやすいタイプです。

英語学習では、発音記号やテキストや単語帳などを取り入れることが有効です。

❸視覚系の子ども

見て理解することが得意で、
映像や図やグラフなどで学習するのが良いです。

ノートには付箋やマーカーなどで色を入れるとより覚えやすいです。

全体像を気にして、
頭に映像を浮かべて理解しますので、
教える側はまず全体像をイメージしやすいように教えてから細かいこと説明すると良いです。

❹体感覚系の子ども

感じて理解することが得意で、
身体を動かし、
体験や実験する学習方法が良いです。

テキストを読むばかりや聞くばかりの授業は、
理解を「体に落とし込む」ことができにくいです。

急かされることなく、
自分の身体で感覚をキャッチすることが必要なので、
教える側は感情や感覚なども伝えながら相手のペースを守ることが必要となります。

❤︎優位感覚を活かせば能力を発揮できる

実は、
私たちは自分の優位感覚で伝えたり、
教えたりしています。

どの感覚も良いも悪いもなく、
「その人らしさ」です。

自分が良いと思う学習方法を子どもに押し付けるのではなく、
相手にフィットするやり方を探して、
試すことが必要になります。

❤︎優位感覚に合ったコミュニケーションを使うことも大切

また、
それぞれの優位感覚にはコミュニケーションの特徴もあります。

コミュニケーションを変えるだけでも
子どもがわかるようになるケースもあります。

❶聴覚と言語感覚系の子ども

論理的に段階を追って、
長い文章を淡々と話します。

言葉の意味を大事にして、
話を聞いてもらうことを好みます。

「理解できた」「意味がわからない」と言うことが多いです。

❷視覚系こ子ども

映像を見ながら話をするとよく理解してくれます。

頭の中で見ている映像が切り替わると話も切り替わるので話が飛びがちになります。

「話が見えない」「〜に見える」と言うことが多いです。

❸体感覚系の子ども

身体に落とし込んでから言葉にしたり、
行動にしたりするので、
話や行動がゆっくりです。

相手との距離を近くとりがちです。
「モヤモヤする」「ドキドキする」などの擬音を多く使い
「腑に落ちる」と言います。

❤︎まとめ。理解できないのは、子どもに合った"優位言語"を使わないから

子どもが理解できない大きな理由のひとつは、
自分と違った”優位感覚”でのコミュニケーション(感覚言語)を使って教えられているかです。

親自身の優位感覚だけで教えるのではなく、
子どもの”優位感覚”に合った言語を工夫することが大切です。


"共感"は優しさのある未来をつくる

2022-05-06 18:34:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室
塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、共感について書きます。

❤︎愛情は水のように上から下へ

"愛情は水のように上から下へ”とは、

親が子どもに何かをしてあげようとするときは、
上の子から順番にしてあげることです。

そうしていると、次第に
上の子は、下の子を「先にしてあげて」と言えるようになり、
下の子の心を汲めるようになっていく、自然と共感できるようになっていきます。

❤︎お兄ちゃん、お姉ちゃんでしょ

ところが、
「お兄ちゃんでしょ」
「お姉ちゃんでしょ、我慢しなさい」
と強制すると、

上の子は、下の子に対して思いやりの感情は生まれることはなく、
見せかけの共感を示すことになります。

❤︎見せかけの共感を本当の共感と思い込む

さらに怖いことは、
その見せかけの共感を
親から褒められると
その見せかけの共感を本当の共感と思い込んでしまいます。

そうなると、
共感の気持ちが育たなくなります。

❤︎"共感"は生来持っているもの

人はみな、
生まれつき共感する力を持っているといわれます。

しかし、
誰もが共感力を持って生まれてくるとはいえ、
幼少時の育てられ方で、
その力が弱まってしまうことがあります。

つまり、
共感を育てないと育たないということです。

❤︎子どもの共感力を育むには

本格的に共感を育て始めるなら、
まわりを意識するようになる 5歳から7歳が最適だといわれます。

子どもたちは5歳から7歳くらいを境に、
人と人との違いや共通点に気づき始めます。

また、
言語能力・情緒的な機能が向上し、
思考能力・学習能力・問題解決能力の発達が加速するのもこの年齢です。

❤︎子どもの心に共感の種を育てる方法

❶子どもの気持ちや他の人の気持ちを認め、受け入れる。

❷子どもの気持ちや他の人の気持ちについて、日常的に話し合う。

❸"私"を主語にして気持ちを話してもらう。

たとえば、
「私はうれしい(そのときの気持ちを表現)。
「なぜなら、お姉ちゃんが私に本を読んでくだから(その気持ちが生じた理由を説明)」
必要であれば、
「私も、妹に本を読んであげたい(その気持ちを受けて自分がしたいことを表現)」

❹「ごめんなさい」の正しい使いかたを教える。

子どもに、
「悪かった」と感じた理由を説明し、
自分の言動や行動の悪かった点について自覚を持ち、
相手に与えた影響について理解していることを表現するためです。

❺相手の気持ちを尋ねるのは大切だが、ボディランゲージや"空気の読み方"を子どもに教えると、共感をより深く育むことができる。

❤︎まとめ。"共感"は優しさのある未来をつくる

愛情は水のように上の子から下の子へ
上の子は、親から我慢を強いられずに優先されると
下の子を優先してあげようと思うようになっていきます。
本当の共感する気持ちが育っていきます。
"共感"は本当の優しさです。
あわてず、ゆっくりと育てていってあげてほしいと思います。


畑で自給力②〜雑草は根から抜かない

2022-05-05 18:08:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、雑草について書きます。

❤︎草を抜いたらいけない理由

草を抜いてしまうと、
土壌の肥沃度が下がります。

抜き続けると、
痩せた土になっていき、
野菜の生育がしにくい土になっていきます。

なので,抜くよりも成長点から刈っていった方が良いんですね.

❤︎根っこのメリット

土の中に根っこが残ることによる一番大きなメリットは、
バイオマスです。

バイオマスとは、
動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源(化石燃料を除く)のことです。

根っこ周辺に微生物が集まり、
この微生物が起点となって、
土が豊かになります。

❤︎微生物が集まる仕組み

根っこ周辺には、
微生物が集まります。

この周辺のことを根圏(こんけん)といいます。

植物というのは、
根っこから有機物などの分泌物を出します。

植物は、全光合成の固定炭素の5%~21%を代謝として、分泌物として排出してます。

具体的には、
有機酸・アミノ酸・糖などの低分子、
酵素・高分子の粘液物質
などを出してます。

このような物質を出し、
微生物と共生しています。

❤︎土の形成

土は、
植物の有機物と微生物の働きによって形成されていきます。

団粒は、
土壌粒子、腐植、植物の破片、陽イオンなどが結びついたものです。

腐植とは、
動植物の遺体が微生物によって分解され、その過程でできた有機化合物です。

地上部が刈り取られて、
地中に残った根っこは、
枯れた後,分解されていく過程も,
土作りにプラスに働きます。
土の一部へと変形していきます。

❤︎いい土とは

いい土というのは、
固相:液相:気相が4:3:3の土です。

土の中に、
空気が入り込むの層や水が通る層などが、
4:3:3ほどある土が
植物や野菜の生育には良い土です。

通気性や排水性、
水はけや水もちも良くなります。

根っこが枯れると、空間ができ、
いい土に貢献します。

土がふかふかになります。

❤︎根っこを抜いてしまうと

根っこを全部抜いてしまうと、
バイオマス(生物の量)の総量が減るので、
それが原因で、
土がカチカチになります。

土が硬いと、
いろんな植物は根っこを張れないので、
イネ科の雑草がはびこるということになります。

そして、
野菜の生育は難しい土になります。

❤︎まとめ。雑草は根から抜かない

野菜を育てるために
雑草を根っこから抜いてしまうと、
逆に野菜が育ちくいカチカチの土になり、
耕す必要があります。
雑草の根を残しておくと、根に微生物が集まり、
土を耕して、フカフカな肥沃な土にしてくれます。
自然の力はすごいです!


我慢しなかった子どもは、我慢できる子

2022-05-03 08:40:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室
塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、我慢について書きます。

❤︎「我慢しなさい!」

子育てをしている親なら子どもに言ったことのある言葉だと思います。

確かに、
我慢のできないと、
友達との関係がうまくいかなかったり、
将来社会に出ても環境に適応できなかったり、
心配です。

❤︎「子どもを我慢のできる子に育てたい」

では幼い頃から何でも我慢させていれば、
我慢が身についていくのでしょうか?

実はそうではありません。

❤︎我慢できる子は、本来の姿を抑え込んでいる危険性がある

幼い頃、
親に「我慢しなさい」と言われ、
我慢している子どもは、
「いい子」「お利口な子」「親の躾が行きとどいた子」
と良い評価をされることが多いですね。

確かに、
危険であったり、他人に迷惑を与える場合は、
我慢させなければなりません。

ですが、一方で、
子どもは、様々なものに興味を持ち、
「知りたい」「やってみたい」
という気持ちや意欲を強く持っています。

いつも「我慢できて、いい子」
と言われ親から褒められている子は、
「いい子にしてなきゃ、お母さんに褒めてもらえない。お父さんに嫌われる」
と思い込み、
子ども本来の姿を抑えてしまいます。

このような子は、
親が見ていない所では我慢できなかったり、
ある時、
急にキレてしまうこともあるでしょう。 

❤︎いつも我慢を強いられている子の心は、満たされない

親からいつも「我慢しなさい」と我慢を強いられている子どもは、
自分のやりたいことや欲求をいつも阻む親に対して、
不満や不信感を抱いたり、
「我慢しない自分は、親に愛されない」と心に満たされないものを感ます。

そうすると、
その心の隙間を埋めるために駄々をこねたり、
愛情を確かめるために親を困らせたりします。

我慢できな子とは、
いつも親から我慢を強いられている子ともだ言えます。

❤︎ありのままの姿を認められることで子どもの心は満ちてくる

「我慢できたあなたは、いい子だから好きよ」
ではなくて、
「我慢できないあなたも愛しているよ」と、
ありのままの子どもの姿を全てを認め、
受け入れましょう。

そうすることにより、
「どんなわたしでも親は愛してくれる」と感じ、
親子の信頼関係が深まり、
子どもの心は満ち足りていきます。

❤︎子どもはありのままを受け入れられることにより、自ら自己抑制力を育む

親との信頼関係がしっかりしている子どもは、
親の気持ちも理解しようとします。

親から発せられる"我慢"も、
感情と行動をコントロールし、
自分で考え判断し"我慢"するようになっていきます。

❤︎幼い頃に"我慢"しなかった子の方が、
我慢できる子になります


「子どもをありのまま受け入れる」
「心の欲求をできるだけ我慢させない」
と言ってもなかなかできないこともあると思います。

家事で忙しい時、疲れている時、
「抱っこ抱っこ」とせがまれると、
分かっていてもイライラしたり、
ついつい後回しにして我慢させるかもしれません。

しかし、
子どもの「抱っこして欲しい」気持ちのこの瞬間はニ度と戻ってきません。

子どもが成長した時、
「あの時、もっと抱きしめてあげればよかったな」と、
後悔することもあると思います。

子どもの心の欲求を全て我慢させないで育てることはできませんが、
できる限り、
受け入れあげてください。

そうすることによって、
自己主張する力と自己抑制する力を調整しながら、
“自ら我慢していく力”を子ども自身が育んでいきます。

我慢が我慢でなく、当たり前の行動になっていきます。

❤︎まとめ。我慢しなかった子どもは、我慢できる子になる

我慢を強いられた子どもは、
気持ちが抑圧され、
我慢できない子になります。
我慢しなかった子どもは、
愛情を感じ、心も伸び伸び、
他人を思いやる気持ちが育ち、
自己主張と自己制御が調整できるようなり、
我慢できる子になります。


畑で自給力①〜世界一肥沃な土壌ウクライナのチェルノーゼムを目指して

2022-05-02 08:18:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

私は今年から、三重県で農園を作りたいと思って準備しています。

今回は、肥沃な土壌について書きます。

❤︎世界一肥沃な場所

世界一肥沃な土壌は、
ウクライナの黒色土の
"チェルノーゼム"です。

❤︎ウクライナの"チェルノーゼム"はなぜ肥沃なのか

チェルノーゼムの気候は、
乾燥気候と湿潤気候の境界に分布している
ステップ気候です。

チェルノーゼムが分布する地域では、
春に一年草の草が一斉に生え、
夏に乾燥し、
秋に一気冷え、
植物が枯れてしまう。

それが腐って肥料となります。

また雨が少ないため、
中性が保たれ、
土壌の栄養分が流れ出ることがありません。

そのため、
腐敗した土壌が積もりに積もってできた土壌は
非常に栄養分が高く、
黒色になります。

ここでは肥料を与えなくても
農作物の栽培が可能な土壌となりました。

❤︎日本では森ができる

ウクライナでは、
夏の乾燥と秋の寒さで、
植物が枯れ一年草しか生息しませんが、

日本は温暖湿潤気候で
雨が多いため、
植物が完全に枯れず、
多年草が生息してきます。
そして、
多年草が大きくなり、
それが木になり、
森になっていきます。

しかも、
雨は酸性雨なので、
土壌は酸性よりです。

❤︎日本で肥料のいらない野菜作りをする

日本で肥料をやらない土壌を作るには、
手を加えて、
日本の土壌を
ウクライナのチェルノーゼムのような状態にします。

そのために、
雑草を活用します。
❶雑草の根を残して、地上部分を刈ります。
❷畝(野菜を育てる部分)をしようとする部分に、通路の部分の土を積み上げます。
❸畝に完熟した堆肥を入れ、耕します。
❹畝の中の根、特に地下茎を取り除きます。
❺畝を平にします。
❻畝の上に、刈った雑草を敷き詰め、地面が太陽に当たらないようにします。
❼残った雑草は、堆肥にします。

❤︎雑草が微生物を活動させる

畝の上に
雑草に被せることで、
土の中の保温効果があり、

堆肥を入れた土の中のでは、
微生物が活動して土を肥沃にしてくれます。

❤︎雑草が水を保存させる

また、
雑草を被せることで、
最も土のダメージを与える
土が乾燥するのを防ぎますし、
水やりも必要なくなります。

❤︎雑草が肥料になる

そして、
雑草が腐食し、
良質な肥料になっていきます。

❤︎まとめ。畑で自給力①〜世界一肥沃な土壌ウクライナのチェルノーゼムを目指して

ウクライナのチェルノーゼムの土壌は、
肥料を与えなくても農作物の栽培できます。
そんな土壌を作るための大切な要素に、
雑草の活躍があります。
雑草が、地中の微生物を活動させ、土を保水し、腐食して肥料になります。
雑草を活用した土壌作りは自然に優しいと思います。