学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

変わる中学受験の算数

2022-05-14 19:14:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、変わる中学受験の算数についてかきます。

❤︎算数・数学の学習過程の概念図は"グルグルの図"



このグルグル図、算数・数学の学習過程で示されているのは、
「何のために数学を学ぶのか」
という根源的な問いです。

❤︎"算数・数学の問題"は、普通は"真ん中"の部分

普通に思い浮かべる"算数・数学の問題"というのは、上の図の真ん中の部分です。

つまり、
"数学的に表現した問題"とは、
教科書や問題集に載っている定型的な問題です。

算数で言えば"○○算"の形、
数学で言えば"方程式"を取り出すのが、
"焦点化した問題"に向かう矢印Bの部分です。

知識や解法を使って"結果"を導き出す矢印Cの部分が、
パターン通りの処理になります。

このような流れが、
多くの方が持っている「算数・数学の問題」を解くことだと思います。

❤︎共通テストでは、この"真ん中"の流れに至る"前"の部分が問われている

図の左側"現実の世界"は、
"日常生活や社会の事象"から数学的な事象を取り出すという観点からの問いかけです。

"数学の問題にたどり着くまでが長い"というのは、
この青い矢印"D1""A1"の部分が長いからです。

現実の世界では、
実際に起こっていることがらを数理的に捉え、
数学的に処理し、
問題を解決することが求められます。

"算数・数学にたどり着くまでの部分"も、
"数学的活動"だと捉えており、
その部分に対応する力を、
数学を通じて身につける必要があります。

❤︎解法パターンが通用しない入試

これまで大学入試は、
処理能力や知識が問われていた。

しかし、
近年の入試問題は違います。

具体的な事象から法則を見つけ、
その取り出した法則を使って、
次の具体的な問題を解決していく、
といった場面が多く設定されています。

単なる処理能力から、
新しい課題を解決するための思考能力
を問うように変化しています。

❤︎実際の中学入試の問題の傾向

実際、中学の入試問題を見ると、
算数・数学で求められる力を反映させた問題が増えてきています。

将来大学入試で求められる資質・能力を念頭において
中学入試問題を作成されています。

❶読解力が問われる

「○○算」といった解法や、
計算技術に加えて、

そこに書いてある文の意味を読み取り、
それに従って作業できるか、
つまり
"読解力"が問われています。

具体的な対象をよく観察し、
そこに存在するルールを見つけ出して解決して行かなければなりません。

❷質問の意味を理解できているか

また、
問題に対して、
この問いの状況を「それってどういうこと?」と問い直して言い換えることができることも必要です。

この"言い換え"をする力は、
数学で非常に重要です。

それは、
本質をつかみ出す能力だからです。

❸その場で問題に向き合って考え抜く姿勢があるか

与えられたものをしっかり受け止め、
たとえば、問題の中に書かれている図などをヒントにして、
"その場で読み取って考え、手を動かして試すことをいとわない"ことが求められています。

❹過程をしっかりたどる力

まず、
問題文の提示している状況の理解ができるかどうかが初めの壁になります。

具体例を参照しながら、
ルールを読解します。

問いの並びに従って、
1つの問題の答えを
次の問題の解決の手がかりとして振り返ることができるような力を問われます。

この数学で要求される"過程をしっかりたどる力"は、
今後の学問や仕事で求められる力につながります。

❺問いが次のヒントに

問題によっては、
問いが次のヒントになっていることに
気付けるかが、
分かれ目になる問題もあります。

❻説明が求められる

説明を求められる問題が出題されます。

このような"説明"は、
中学以降の数学では"証明"として求められる作業です。

数学では結果が言えるだけでなく、
その"途中"が"つなげられるか"が重要です。

そういった姿勢を持っているかを問われます。

❤︎まとめ。変わる中学受験の算数

「○○算」といった解法に加え、
❶読解力があるか
❷質問の意味を理解できているか
❸その場で問題に向き合って考え抜く姿勢があるか
❹過程をしっかりたどる力があるか
❺問いが次のヒントにできるか
❻説明できるか
これらは、大学受験や社会につながります。


畑で子どもに自給力を③〜耕さない自然農について

2022-05-13 11:55:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、耕さないことについて書きます。

❤︎耕すこと

耕すとは、
生物を育てながら、
ある意味では自然界に逆らうことになります。

野菜を育てるとき、
土地を耕し、
耕した土地に堆肥と肥料を入れ、
土地の上にビニールのマルチをかぶせ、
土を作ります。

マルチとは、
土地の上にかぶせることにより、
土地の保温、保水し、雑草が生えないようにします。

土ができたら、
種または苗を植え、
水を定期的に与えます。

これは、私たちが見る当たり前の畑の風景です。

耕すと、
野菜を植えるごとに
耕し、水を与え続けなからばなりません。

❤︎自然農~耕さないこと

一方、
耕さない自然農は、
植物の根が土地を耕し、
枯れた植物が堆肥になり肥料になりマルチになります。

名前のごとく自然に任せます

雑草が、
その時と気候で
自然と生き抜くのと同じように、
水も与える必要ははどんどんありません。

❤︎耕さない土壌の豊かな命

たくさんの命が栄えている土壌を見ると、
どこを見ても耕されていません。

その耕されていない土壌においては、
豊かな命の営みをして、
そこで食べて食べられて、
共存共栄、
親から子、
子から孫へと絶えることなく命が栄え続けています。

その土壌は豊かであり続け、
その場にふさわしい動植物が生命活動を営み、
自ずからその命にふさわしい環境に変化していきます。

❤︎耕さなければ

耕さなければ、
健全なる生存が約束され続け、
多くの動植物たちがその場その気候その環境に応じて
生命活動を盛んにします。

耕さなければ、
無数の命が
生き枯れ、
安心して地表に地表にと重なっていきます。

過去の命たちの歴史の積み重なりが、
そこに根をさして次の命の草々が見事に生をうけます。

その枯れて地上に重なったの層では、
枯れたものを食べて生きる小さな生物
目には見えぬ微生物たちが、
土壌を耕し、肥沃にしています。

もちろん
地中の小動物の排泄物を食べて生きる生物たちも営み盛んです。

地表でも多種多様の生物が、
目的とする作物の足元で
作物と共にいのちを栄えさせています。

❤︎耕さない、耕してはいけない

耕さない田畑では、
過去の命たちの死骸と環境を土壌にして
地中でも地上でも多くの生物がひたすら自分の命を生きています。

この土壌が非常に大切であり、
耕すと
それを壊してしまいます。

❤︎命を育てるため耕すことが命を奪うことになる

耕すと
この多くの生物たちの命を奪うことになり、
大切な命の土壌を壊して、
不毛の土地に変えてしまします。

過去の命の営みから、
今の命が生きることを約束されており、
この土壌で、
はかり知れない多様なる生物が常に生きており、
他の命が生きているところで、
それぞれが生きることができ、
野菜も生きることができるのです。

野菜を育てるために、
耕す。
そのような姿は、
いのちの土壌ではあり得ないことです。

これは、
生物を育てながら、
生物を壊すことになります。

❤︎まとめ。畑で子どもに自給力を③〜耕さない自然農

耕すことは、
土の中の生物の生態を破壊することになります。
だから、
耕し(破壊し)続けなければ、野菜は育ちません。

耕さなければ、
土の中の生物は生き生きと活動して、
土地を耕し続け、肥沃な土壌を作り続けます。

耕さない自然農を学ぶことは、
自然と共生し、恵みに感謝する心を育みます。


"好き"を"得意"に、そして一流に

2022-05-11 10:58:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、得意と好きについて書きます。

❤︎"好き”と“得意”はどんな状態

“好き”とは、
ずっとやっていても飽きないこと、
自分の心が高まることです。

“得意”とは、
センスがあること、
それほど練習しなくてもできてしまうことです。

❤︎"好き”な分野と“得意”な分野が違う

"好き”な分野と“得意”な分野が違うことは、
よくあります。

❶“得意”であるため、“好き”になった

“得意”であると自己肯定感が上がり、
自分に自信がつくため、
“好き”になる可能性は高まります。

❷“得意”だけれども、“好き”にはならなかった

“得意”である場合、
比較的簡単でできるので、
すぐに満足するレベルに到達してしまい、
飽きてしまいます。

すると、
その“得意”分野では一定レベルで終わってしまいます。

もし満足せずにより高いゴールを設定すれば、
伸びていきます。

本人が“簡単にできてしまったこと”をどう捉えるかによります。

❸“好き”であるため、“得意”になった

“好き”であるからそれを継続します。

やがて、
その継続が力になって“得意”になっていく場合です。

❹“好き”だけれども、“得意”にはならなかった

やっている方法が正しくないか、
上達しなくても楽しければいいと思っている場合です。

❤︎"得意”よりも“好き”を優先する理由

"得意”よりも“好き”を優先べきだと思います。

その理由は、

❶好きなことは、続く

好きなことは、
人から言われなくても自然に行え、
没頭でき、
継続できる可能性が高いです。

すると、
継続が力なり、
やがて結果を出していく可能性がぐっと上がります。

❷好きなことをやっているときは、他者との比較をしない

好きなことを追求しているときは、
没頭しているため、
周囲は気にしませんから、
そもそも比較のしようがありません。

この2つは、
生きる上で、
大切なことです。

❤︎他人と比較するということは、非常に厄介

他人と比較をして、
自分が優っている場合は、
油断を生みます。

逆に、
劣っている場合は劣等感が膨らみ、
自己肯定感が下がり、
自分に限界を作るというさらに厄介なことが起こります。

他人との比較は意味がないことが多いです。

だから、
“好き”なことを追求していくと、
そのプロセスには比較が存在しにくいため、
周囲に惑わされずに、
いつの間にか"得意"に、
"得意"がさらに磨かれ、
そして一流になっていくことでしょう。

❤︎学びの中で、子どもが面白い“好き”というものを伸ばしてほしい

受験や成績で他人と比較されがちですが、
子どもたちが、
いろいろな科目を学び、
経験をして、
いろいろな知識や技能を身につけ、
まず、
これは面白い“好き”を見つけてほしいと思います。

そして、
“好き”を“得意”に“一流”に育てていってほしいと思います!

❤︎まとめ。"好き”を"得意"に、そして一流に

たくさんの体験や勉強をして、
本当の"好き"を見つけ、
"好き"なことは、
周りを気にすることなく、
つづけることができ、
やがて、"得意"になっていきます。
さらに、"得意"がみがかれ、
いつの間にか、"一流"になっています。


知識や技能を使いこなす能力を身につける"読書"

2022-05-10 14:50:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、読書がもたらすものについて書きます。

❤︎子どもの読書習慣の黄金期

子どもに読書習慣をつけるための黄金期は、
小学生卒業までです。

この時期までに
"本の面白さ""本の楽しさ"に触れる経験がなかったら、
デジタルの面白さしか感じられない
大人になってしまうのではないでしょうか。

❤︎読書が子どもに必要な理由

知識・技能を詰め込むだけでなく、
それらをいかに使いこなせるか
ということが大切です。

そのために必要な力は、
目の前にある問題を
いかに持っている知識を用いて
解決していくかという"問題解決力"

知識を使って課題を見つけ出し、
それに対する答えを導き出そうとする"課題設定力"
です。

そして、
"読書"が、
この"問題解決力"や"課題設定力"を
身につけるために最適な方法です。

❤︎問題解決力と課題設定力を養う読書方法

❶説明文

説明文であれば、
著者の"問い"や"願い"を
大切にしながら読み進めます。

❷物語文

物語文であれば、
「このときどんな気持ちだったんだろう?」
「別の人物の立場から見るとどうなるんだろう?」
と文章を根拠に視点を変えながら読みます。

❸科学に関する本

推理や科学に関する本であれば、
仮説を立てながら読みます。

こうした読み方をしていくと、
"問題解決力"と"課題設定力"が高まります。

❤︎読書と共に

国語の学習は、
読書と共にあるべきだと思います。

国語で学ぶ文法や読解力の練習は、
読書を楽しくするためです。

読書習慣をつけるためにも、
国語の知識、読む技能を
しっかりとつけてほしいと思います。

❤︎まとめ。知識や技能を使いこなす能力を身につける"読書"

国語で身につけた知識や技能を
読書を通して実践すると、
疑似体験の中で
"問題解決力"と"課題設定力"が養われます。
そして、
実体験をしたい気持ちが生まれます。
それが、"子どものやりたいこと"につながっていきます。

自律神経を整えて、体から心に栄養をあげよう

2022-05-09 13:31:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室
塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、自律神経について書きます。

❤︎子どものイライラの原因

朝スッキリ起きられない。
集中力がない。
イライラ、 グズグズする。
夜、 なかなか寝つけない……

これは、自律神経の乱れが原因 かもしれません。

❤︎子どもの自律神経の乱れチェック

❶立ちくらみめまいがする。
❷ずっと立っていると気分が悪くなる。
❸少し動くだけでも動悸や息切れを感じる。
❹朝、なかなか起きられず、午前中は元気がない。
❺顔色が青白い。
❻全身に倦怠感、だるさを感じる。
❼食欲がない。何を食べてもおいしくない。
❽緊張すると、トイレに行きたくなる。
❾しばしば頭痛や腹痛を訴える。
➓乗り物酔いをしやすい。

3つ以上当てはまる場合は、
自律神経の働きが弱っている可能性があります。

❤︎自律神経とは

自律神経は、
交感神経と副交感神経という
相反する働きをする2種類の神経がバランスをとりながら、
内臓の働きを調節したり、
幸せや愛情を感じる脳のホルモンの分泌に関わったりしているのが特徴です。

❤︎生活の乱れは、自律神経に影響する

ところが、
生活リズムが乱れたり、
過度なストレスを感じたりすると、
自律神経がうまく働かなくなります。

すると、
内臓の働きやホルモン分泌が乱れてしまい、
いろいろな不調が身体に現れます。

まだ、
うまく自分の体調を説明できない子どもだと、
なんとなく元気がなくなったり、
食欲が減退したり、
グズグズが増えたりする ことになります。

❤︎自律神経を整える習慣で強い自律神経を

自律神経が整う習慣を取りいれた生活を送れば、
ちょっとのことではびくともしない
強い自律神経を育てることができます。

❤︎自律神経にいい習慣

❶起床後、窓を開けて朝日を浴びる
❷起床後,まず白湯(沸かした水)を飲む
❸朝夜10〜15分の健康体操……

❤︎健康体操〜セルフコアチューニング

私の行なっている健康体操がおススメです。

セルフコアチューニングという体操で、
体を整える体操です。

❤︎健康体操の効果

❶自律神経を安定させる
❷血行を良くする
❸気力をアップさせる
❹消化を良くし、栄養の吸収力アップさせる
❺代謝を良くする
❻よい姿勢にする

子どもに、いい習慣で生活リズムを整え、頭・心・体をバランスよく育ててあげたいですね。

❤︎まとめ。自律神経を整えて、体から心に栄養をあげよう

子どものイライラは、
自律神経の乱れからおこります。
太陽を浴び
純粋な水を飲み
体を整える体操をする…
体から心に栄養をあげましょう。
自律神経が安定して、
子どものイライラが気力に変わります。