すれちがいの自転車男性が
尻ポケットに入ったケータイを落として
去っていく。
恐らく子供時代以来の
道端での大声、
落としましたよー!と叫んでみるも
小さくなっていく自転車。
とりあえず200mくらい追いかけてみた。
勿論追いつかない。
画面みると地図アプリを使い、
あと25分くらい直進するようだ。
これから交番かーマジかーと
思いつつ、気づいておくれ
引き返しておくれ。
今なら渡せるぞと5分くらい待ってみたら
無事再会できました。
その方はワイヤレスイヤホンをつけており
いきなりケータイとの通信が途絶えて気づいたのだろう。
そして後方でうっすらきこえてた
叫んでたやばい奴って
もしかして俺に言ってた?と気づいたのだろう。
言わずもがな大感謝されました。
ケータイ落としたという絶望の直後
すぐ見つけてくれた人は
それはもはや神様だよね。
というわけで、
その日神様は充足感で何もする気になれず
マニ夫に外食連れて行ってもらいましたとさ。