母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

来客3人母不在

2021-06-11 11:18:22 | 日記
昨日は小学校のPTA役員の

集まりがあるので

仕事はお休みした

ついでにやっておきたいことが

たくさんあって

午後2時過ぎになってしまったが

実家に向かった

おとといの夜

父から電話があって

突然母の嘔吐が始まったけど

どうする?って

去年の同じ時期に母が急に

原因不明の嘔吐があったので

懸念はしてた

日曜日に実家に行った時

また母はいなかったけど

父に聞いたら元気そうだったので

今年は大丈夫だったのかと

思っていた

どうする?って言われても

嘔吐しているだけなら

去年と同じで

私が駆けつけたところで

何か出来るわけでもなく

あわてて病院に連れていったところで

病院に着く頃にはケロッとして

「どうですか?」

って先生に言われて

「元気です」

と答える母に

ズッコケさせられるのだろう

父には

母の目につくところに

水でもコップにいれて

置いといてやって

と指示して

おとといは行かなかった

それからなんの連絡もなかったが

一応様子を見に行こうと思って

昨日実家に行ったが母はいなかった

どうせ喫茶店だろう

GPSを確認すると実家を示す

スマホも置いて行っているようだ

1人で出掛けられるなら元気なんだろう

冷蔵庫を確認してとっとと帰ろうとすると

インターホンが鳴った

毎週来てくれるヘルパーさんがみえた

母のために来てくれたヘルパーさんなのに

母不在の状況のままでは私も帰れず

ヘルパーさんには初めて会ったので

とりあえず挨拶すると

またインターホンが鳴った

出ると違うヘルパーさん

その人は書類に不備があったと

来たようだ

間髪入れず電話が鳴る

ケアマネージャーさんが

スケジュールの確認のため

うかがいたいと言う

仕方ないので

喫茶店まで母を迎えに行った

案の定喫茶店で

週刊紙を広げて眼鏡をかけ

熱心に字を目で追う母を発見

家で3人母を待ってることを伝えると

急ぐ素振りを見せて

席を立った

はち切れそうな小銭入れを横目に

コーヒー代410円を

「細かいのないわ」と呟き

千円札を出す母

雑誌を広げてコーヒーを飲む姿は

認知症だなんて誰も気づかないだろう

なんとか実家に帰り

皆さんに名前で呼ばれる母

それぞれ用を済ませ

いつも来てくれるヘルパーさんは

買い物の補助に来てくれてるのに

母が先週も今週もいなくて

何もせずに帰ることになった

本当は父が母を引き留めて

おかなきゃいけないのに

ノーテンキマイペースな父は

そこまで気がつかないらしい

こんなダメ両親に

根気強く付き合ってくれる

ヘルパーさん達には感謝





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