まいにち

まいにちは書けません

気遣いの応酬

2018-12-20 18:27:42 | 日記
 松葉杖をついた男性が、前を歩いていました。
 ぼくと同じ方向、店の出口に向かっています。
 この先のドアは自動ではありません。
 男性を追い抜き、ドアを開けて待ちました。
 けれども、誰も来ない。
 振り返ると、松葉杖の男性は、いつの間にか店の奥に引き返していました。
 そして、ぼくのことを見て、「すいません、行きません」というように、手を降りました。
 気を遣わせてしまってすいません、そんな表情でした。
 いいえ、こちらこそ、そんなふうに気を遣わせてしまってすいません。