帰りに豆腐屋へ寄って行こう。
そう思いつき、商店街を歩きました。
飲食店が隙間なく並ぶ広い通りには、クルマは入ってこれません。
店の移り変わりが激しく、最近はアジアの味が多くなっているような気がします。
時折、強い香辛料の匂いが鼻をつき、東南アジアの街角にいるかのような錯覚を起こします。
豆腐屋が見当たらない。
来た道を戻り、店があるはずの右側をゆっくり見て歩きます。
やっぱりない。
おおまかな場所しか覚えていないので、店が変わったと実感することができません。
しかも、そのぼんやり覚えている場所の周りは、見覚えのない店ばかり。
街ごと入れ替わってしまったような印象です。
もしかしたら、ぼくは本当にタイにでもいるんでしょうか。