この時期になると 好きな風景が生まれる
今でこそバイパスが出来て
車の窓から眺めることが出来るようになったけれど
それまではずっと 駅のホームから遠く眺めていた景色
(無論○十年前のことで、家も青い屋根の洋館くらいだったけれど。)
雑然とした木々に囲まれた洋館と
銀杏の鮮やかな黄色が朝日に輝く姿に
時間が止まるような静かな錯覚を覚え
引き込まれる自分がいた
この前にはべつべつの流れを育ててきた
二つの川が出合い 趣きを重ねていた
時が過ぎても変わらない郷愁と
僅かずつ変わっていく自然
どちらか先に壊れてしまうのだろうか・・・
この写真を撮った次の日に北風が吹き
一瞬にして銀杏は裸の木になってしまいました
「よかった、カメラを持っていて!」