こんにちは!
ハル文庫の高橋です。
相変わらずの夏空ですね。
昨日のつづきで、「山下洋輔再乱入ライブ」のアフタートークについて
お伝えしたいと思います。
ライブのあとに休憩を挟み
坂本美雨さんの司会で、山下洋輔さんと村上春樹さんの
短い対談がありました。
いろいろ面白かったのですが、特に印象にのこったのが
アンコールで演奏される曲の話でした。
こんな話です。
山下洋輔談
★ボクはいつも演奏する自分の曲があるんです。
それをやろうと思います。
ところがね、ずいぶん不思議な偶然なんですが、
村上春樹さんの『ノルウェーの森』の最初をね、バァーっと開いて読んでいたら
何と、何と、わたしがいつも弾いている曲と同じタイトルがそこに出てきたんです。
忘れないように、ここに持ってきましたがね。
『ノルウェーの森』の7ページめですね。3章の途中。
「記憶というのは何だか不思議なものだ」という1行があるんです。
この通りの内容をボクは音楽にして弾いているんです。
それはね、アメリカ人のメールフレンドが書いてきた英語があって
「“Memory is a funny thing”(メモリー イズ ア ファニイ シング)」
このフレーズがとってもよくてね。
その場でボク、この曲を書いちゃったようなもので…。
そして、はたしてと思って、村上先生のライブラリーに行って
英語版を見ましたら、まさしく“Memory is a funny thing”と訳されていたので
(「そんな文章、書いた覚えないんですけど……」by 村上 会場・笑
ちなみに村上春樹さんはいつも、書いたものを覚えてないとおっしゃいますよね。)
ボクは打たれた。英語のフレーズと同じなんです。
その“Memory is a funny thing”というのをたよりにボクがつくった曲をやります。
最初のメロディーがね、メモリー イズ ア ファニイ シング♪と
聞こえれば、ありがたい………
というお話でした。そのあとに山下洋輔さんのピアノソロが流れて
しみじみと聞き入りました。
録音したので、なんとかお届けしたいとやってみたけれど
うまくいきません。
スローなバラードのステキな曲なので、残念。(散々盛り上げておいて、ゴメンナサイ!!)
50年前の乱入ライブの映像を見つけたので貼り付けますね。
それでは、今日も素敵な1日をお過ごしください!