おはようございます。
ハル文庫の高橋です。
サラさんが送ってきた、三津田さんの物語の続きをお届けします。
とはいうものの、短いですけれどね。
残りあと10本あり、三津田さんの「老い」にたいする考え方や
お金の話、健康の話、古典の勉強の話など、
三津田さんのライフスタイルについての話だそうですが、
しばらくは書けそうもないということです。
それはそれとして、三津田さんは今日も物語の中で生きています。
さて、フサコさんの務めた会社は六十歳で定年だったのですが、
定年を迎えるにあたり、
廊下を挟んで向い側にあった電気関係の会社の理事の方が、
「うちの会社に来てくれないか」と声をかけてくれました。
会計係して雇いたいという話でした。
「でも、私は会計の仕事なんてしたことがないのです」
正直にそう言うと、
「いいんですよ。きちんと仕事が行われているかを、
そばで見ていて欲しいのです。信用できる人が欲しいので」といわれました。
「それならば」ということで、フサコさんは当時としては珍しく、
六十五歳という年齢まで、OLとして働きました。
ですから、経済的にも、精神的にも、安定していたのは間違いありませんね。
そして、三津田氏が亡くなって十五年…、六十五歳になり、
いよいよ仕事を辞めることになったフサコさんは、
「これまで案外幸せに生きてこられたわ」としみじみ思い、
そう思えたことに感謝するのでした。
今日も良い天気。でも寒~いです。
ぜひ、素敵な1日になりますように!!