テキサス・チェーンソー ビギニング - goo 映画
昨日は、前回「レデイ・イン・ザ・ウォーター」で酷い目に遭った109シネマズ川崎にて「テキサス・チェーンソー ビギニング」を見てきました。
この作品は、川崎の3館あるシネコンでも109シネマズだけでの上映、しかし客入りが悲惨、72席のスクリーン10に私を含めて10人、画面は小さいけど音が良い、音圧が高くて低音が腹にズシンと響く。
109シネマズは、「Cinema point card」という会員カードがあり、このカードを使うと通常価格でエグゼクテイブシートに座れる特典があり、私も会員なので一人で独占してエクゼクテイブシートに座って見た、これはイイ、プライヘートシアター感覚の優越感。
さて映画の話、 テキサスを旅行中の4人の若者の前に現れた保安官。彼は理由もなく3人を拘束し連れ去ってしまう。残された女性クリッシーは仲間の救出に向かうが、そこで待っていたのは、残酷な殺人鬼レザーフェイスとその一家だった・・・。
この映画のオリジナル「悪魔のいけにえ」は、子供の頃テレビで紹介された映像を見ただけでトラウマになった作品、その後ビデオで鑑賞したが、やっぱり生理的に怖い、特にレザーフェイスが犠牲者を仕事部屋に連れ込み鉄の扉を閉めるシーンは何度見ても怖い。
しかし、シリーズが進むにつれて作品のボルテージは急激に落ちていったのは否めない、一作目のトビー・フーバーの映画作りのルールを無視した一種異様な映画が、どんどん普通のホラー映画になってしまった。
2004年にリメイクされた「テキサス・チェーンソー」は1作目のテイストをよく継承され、更に映像的な力強さが加わり素晴らしい作品に仕上がっていた。
さて今回の「ビギニング」の感想は、オープニングからレザーフェイスの生い立ちが描かれアドレナは早くもMAX、フィルムの色調も時代設定にあわせてザラッとした黄色味がかった感じで、テキサスの空気感が伝わってくる。
しかし今回の被害者が登場してから段々雲行きが怪しくなってくる、何処かで見た映像、そう、これは「悪魔のいけにえ」のリメイクのリメイク、前半は中々興味深く見ていたが、中盤から後半は完全にリメイク、デジャブ状態である。
演出も悪くない、しかしあまりにも直球すぎてファンとしては嬉しいのだが、デジャブ感は否めない。
丁度「スターウォーズ」でいうと「EP3」と「EP4」の関係にあたる、トーマスが初めて人の顔から剥いだ皮を被りレザーフェイスになるシーンは、アナキンがダースベイダーに変わる瞬間とダブったが、「スターウォーズ」程のカタルシスは無かった。
今回はレザーフェイスの誕生篇であり、真の主役はヒューイット一家、特に保安官になりすましたホイトが主役のようにも感じた。
でも、これだけ不条理な話と不快感とストレスを感じる映画は「悪魔のいけにえ」シリーズならでは、スプラッタシーンはかなりエグイ。
今回の作品を見て感じた事は、オリジナル版の製作された1974年はアメリカはベトナム戦争真っ只中、見えない敵との長い戦いでアメリカ人の心の中に深い不安感や暗礁感を強く持っていて、見ず知らずの人間に対して疑心を持ち、同じアメリカでも田舎道を一歩間違うと得体の知れぬ恐怖を味わう事を、映画のモデルとなった「エド・ゲイン事件」を題材にして作られたのだと感じた、なので今回の犠牲者が戦争で捕虜になった兵隊が拷問を受けているみたいにも見えた。
それから、映画の中で明らかに2カットフィルムがブロウアップされたガサツイタ暗い絵になるシーンがあったけど、あれはR-15の映倫絡みでなったと思われる、DVD発売時にはデレクターズカット版で発売して欲しい。
マイケル・ベイは「悪魔のいけにえ」、「悪魔の棲む家」と過去のホラー作品を掘り起こしてきたが、次に何を作るのか今から楽しみ。
オリジナル版の監督トビー・フーパーの「悪魔のいけにえ2」と、「悪魔のいけにえ」のリメイク版の「テキサス・チェーンソー」のDVD。
悪魔のいけにえ2(期間限定) HMD-52224テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション PCBH-50096
昨日は、前回「レデイ・イン・ザ・ウォーター」で酷い目に遭った109シネマズ川崎にて「テキサス・チェーンソー ビギニング」を見てきました。
この作品は、川崎の3館あるシネコンでも109シネマズだけでの上映、しかし客入りが悲惨、72席のスクリーン10に私を含めて10人、画面は小さいけど音が良い、音圧が高くて低音が腹にズシンと響く。
109シネマズは、「Cinema point card」という会員カードがあり、このカードを使うと通常価格でエグゼクテイブシートに座れる特典があり、私も会員なので一人で独占してエクゼクテイブシートに座って見た、これはイイ、プライヘートシアター感覚の優越感。
さて映画の話、 テキサスを旅行中の4人の若者の前に現れた保安官。彼は理由もなく3人を拘束し連れ去ってしまう。残された女性クリッシーは仲間の救出に向かうが、そこで待っていたのは、残酷な殺人鬼レザーフェイスとその一家だった・・・。
この映画のオリジナル「悪魔のいけにえ」は、子供の頃テレビで紹介された映像を見ただけでトラウマになった作品、その後ビデオで鑑賞したが、やっぱり生理的に怖い、特にレザーフェイスが犠牲者を仕事部屋に連れ込み鉄の扉を閉めるシーンは何度見ても怖い。
しかし、シリーズが進むにつれて作品のボルテージは急激に落ちていったのは否めない、一作目のトビー・フーバーの映画作りのルールを無視した一種異様な映画が、どんどん普通のホラー映画になってしまった。
2004年にリメイクされた「テキサス・チェーンソー」は1作目のテイストをよく継承され、更に映像的な力強さが加わり素晴らしい作品に仕上がっていた。
さて今回の「ビギニング」の感想は、オープニングからレザーフェイスの生い立ちが描かれアドレナは早くもMAX、フィルムの色調も時代設定にあわせてザラッとした黄色味がかった感じで、テキサスの空気感が伝わってくる。
しかし今回の被害者が登場してから段々雲行きが怪しくなってくる、何処かで見た映像、そう、これは「悪魔のいけにえ」のリメイクのリメイク、前半は中々興味深く見ていたが、中盤から後半は完全にリメイク、デジャブ状態である。
演出も悪くない、しかしあまりにも直球すぎてファンとしては嬉しいのだが、デジャブ感は否めない。
丁度「スターウォーズ」でいうと「EP3」と「EP4」の関係にあたる、トーマスが初めて人の顔から剥いだ皮を被りレザーフェイスになるシーンは、アナキンがダースベイダーに変わる瞬間とダブったが、「スターウォーズ」程のカタルシスは無かった。
今回はレザーフェイスの誕生篇であり、真の主役はヒューイット一家、特に保安官になりすましたホイトが主役のようにも感じた。
でも、これだけ不条理な話と不快感とストレスを感じる映画は「悪魔のいけにえ」シリーズならでは、スプラッタシーンはかなりエグイ。
今回の作品を見て感じた事は、オリジナル版の製作された1974年はアメリカはベトナム戦争真っ只中、見えない敵との長い戦いでアメリカ人の心の中に深い不安感や暗礁感を強く持っていて、見ず知らずの人間に対して疑心を持ち、同じアメリカでも田舎道を一歩間違うと得体の知れぬ恐怖を味わう事を、映画のモデルとなった「エド・ゲイン事件」を題材にして作られたのだと感じた、なので今回の犠牲者が戦争で捕虜になった兵隊が拷問を受けているみたいにも見えた。
それから、映画の中で明らかに2カットフィルムがブロウアップされたガサツイタ暗い絵になるシーンがあったけど、あれはR-15の映倫絡みでなったと思われる、DVD発売時にはデレクターズカット版で発売して欲しい。
マイケル・ベイは「悪魔のいけにえ」、「悪魔の棲む家」と過去のホラー作品を掘り起こしてきたが、次に何を作るのか今から楽しみ。
オリジナル版の監督トビー・フーパーの「悪魔のいけにえ2」と、「悪魔のいけにえ」のリメイク版の「テキサス・チェーンソー」のDVD。
悪魔のいけにえ2(期間限定) HMD-52224テキサス・チェーンソー コレクターズ・エディション PCBH-50096