拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

Wandernder Tamori(ブラタモリ)

2014-11-22 09:37:44 | 音楽
バッハのモテットの歌詞(聖書の一節)に「『nach Fleisch』で歩む(のはだめ)」というのがあって、宗教的背景を忘れた私、一瞬、え?おいしいステーキ肉を求めて街を徘徊するの?と思ってしまった。ほんの一瞬です。うわー、Heide(不信心者)と怒られそう。Nun komm,der Heiden Heiland(来たれ、異教徒の救い主よ)。話を戻す。この場合の「nach」は目的地を表すのではなく、「従って」の意味(英訳は「after the dictate of the flesh」)。だから、「肉に従って歩む(のはだめ)」となる。そもそも、「歩む」と訳された単語は「wandeln」であって「wandern」ではない。「wandeln」は、普通は「変える」だが「歩く」という意味がある。だが、この「歩く」は、「wandern」と違って「人生を歩む」の意味合い(英訳は「live and walk」。だから、「ステーキ肉を求めて」にはなりようはずがないのであった。ちなみに、「ブラタモリ」の「ブラつく」は「wandern」でよいだろう。すると、ブラタモリ=Wandernder Tamori!