拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

やきめし

2019-11-02 13:06:20 | 日記
重婚といってもホントの重婚はそうあるものではない(届出の際にはねられる)。実際に多いのは内縁的重婚である。だが、そこは「皆様のNHK」だから、キミちゃんと草間さんが奥さんの食堂に行くって話を聞いたとき(朝ドラ)、草間さんの奥さんが仕事を一緒にやってる人って遠縁の親戚だとか、あるいはおしんに寄り添うケンさん(ガッツ石松)みたいな人で、草間と奥さんはヨリを戻すんだろうな、と思った。甘かった。奥さんは妊娠中。テーブルにそっと離婚届の用紙を置く草間さん。おお~ん(ウソ泣き)、心に染みるシーンだこと!草間さんと奥さんが最後まで他人行儀なのは、奥の厨房で働いている重婚内縁夫への気遣いだろう。このドラマ、一時見てなかったが、すみませんでした、たまった録画を見ます!とまあ言いながら、水をさすようで恐縮ですが、いくつか気になったこと。やはり離婚届の用紙はちゃんと手渡しすべきである。あんな風にテーブルの新聞紙の下に置いたりしたら奥さんがそそっかしかったら気づかないで捨てちゃうかもしれない。さらに法律的なこと。奥さんは妊娠中だと書いた。婚姻後200日後、又は離婚後300日以内に生まれた子は夫の子と推定される。草間さんの奥さんがこれから産む子はすぐ離婚したとしても離婚から300日以内には生まれるだろう。すると草間さんの子と推定される。生まれてくる子を厨房で働いている重婚内縁夫……以後、「厨房夫」と呼ぶことにしよう……の子とするためには、草間さんから嫡出否認の訴えが起こされなければならない。草間さんが知らんぷりを決めこんだ場合、いつまでも法律上は草間さんの子ということになってしまう。だからと言って「再婚後200日後」をねらってすぐに厨房夫と結婚しようと思ってもダメである。女性は離婚後100日間は再婚できないからである。これは前の夫の子とも、後の夫の子とも推定される事態(嫡出性の推定の重複)を避けるための規定である。しかし、婚姻してるかどうかにかかわらず子作りをする世の中だから、この民法の実効性にはクエスチョンがつく。そうかと言って、いまどきいつ誰とだってやるんだから民法の規定は無意味でーすと正面切って言える国会議員(国会はヤジをとばすところではなく法律を作るところです)はそうはいないだろう。昔は待婚期間は6か月だった。でも、嫡出性の推定の重複を避けるためだったら100日空ければ十分なはずだと言って100日になったのがつい最近のことである。待て!生まれてくる子を厨房夫の子にするために一つてだてがある。出生日から法律上の夫の子と推定されても、夫婦が「事実上の離婚」状態にあったのなら、言い方を変えれば交った可能性が絶対なかったのなら、「推定される嫡出子」は「推定の及ばない嫡出子」となり、草間さんが訴えを起こさなくても厨房夫の子とすることができる。まあ、ドラマではそこまでは描かないだろう。それより「やきめし」である。草間さんの奥さんの食堂で草間さんとキミちゃんが注文したのが「やきめし」。これは懐かしい響きだ。私が子供の頃、休みの日に料理好きの父がよく作ったのが「やきめし」である。その後、「チャーハン」という言葉を聞いたが、両者が同じものであるとはしばらく分からなかった。いや、実際、違いがあるそうだが、でも、同じものを「チャーハン」と言ったり「やきめし」と言ったりすることもあるようだ。東西の違いなのだろうか。そういえば、草間さんの奥さんがキミちゃんに「飴ちゃん」をあげていた。これこそは関西の人の特性だろう。私の母(和歌山の人)もしかり。人に飴をあげていたっけ。

樽香

2019-11-02 10:26:10 | 
アフターに行った店が某料亭街の中にある小料理屋。入ってったら女将が「こんな時間にだれ?」だって。営業時間中です。なじみ客で成り立っている店だったのだね。アウェー感満載。おまけにメニューには値段が書いてない。ワインはナパ(カリフォルニア)だというし。だからビール一杯だけ飲んでとっとと退散しようと思ったが、ここで事件が起きた。出てきた牛肉料理がやたらに旨い。私の習性=牛肉を見ると赤ワインを飲まずにはいられない。で、値段のないナパの赤ワインを頼んでしまった。「オーマイガー!」「Ach!Mein Gott!」「O!Mio dio!」「神様仏様稲尾様」。だが旨いワインだった。樽香が際立っていて……この際立ち加減がいかにもナパだと思ったが。会計は緊張の瞬間。でも、身ぐるみはがされなかったことは幸いだった。

Es ist vorbei

2019-11-02 01:14:40 | 音楽
前もって練習する気になどなるわけはない。行ってみなきゃ今日どこのパートを歌うか分からないからだ。全く「私は街の何でも屋」。セビリャの理髪師じゃあるまいし。オペラつながり、と言ってもほとんど関係ないが、バラの騎士の終幕で何度も出てくる"Es ist vorbei"を英語に直訳すると"It's over"になるというが、これだと音符に乗らない。英米で英語上演するときはなんと歌っているのだろう。