よく人と議論をするとき相手を「何も知らない(分かってない)」と罵倒する人がいるが良い気持ちはしない。それに、じゃ、どこまで知ってたら知ってることになるの?って話になる。例えば今話題の検察官の定年延長についてAさんが(今回のABCは完全に登場順である)「検察は司法なんだから内閣が介入するのはおかしい」と言ったとする。するとBさんが来て「Aさんは何も分かってない。検察は行政。だから内閣が介入するのは当然だ」と言う。そこにCさんが来て「Bさんは何も分かってない。検察は行政だが準司法的性格を持つから内閣は介入を控えるべきだ」……こんな具合である。ヴァーグナーの「ニーベルングの指輪」についても以前ネットで面白い議論があった。Aさんが「ニーベルングではなくニーベルンクが正しい。ドイツ語のgは語尾にくるとクになるのだ」と言ったとする。するとBさんが来て「Aさんは何も分かってない。ngで終わる場合はングなのだ」という(普通にドイツ語を勉強した人はこれが終点)。そこにCさんが来て「Bさんは何も分かってない。中世においてはニーベルンgはニーベルンcだった。だからクが正しい」……こんな具合である(最後のCさんはいささか論点がずれた気がするが)。だから「何も知らない」などと言わない方がよい。「何も知らない」と言えば「だれも知らない」。是枝裕和監督が撮った映画である。母親が彼氏の元に走って4人の子供の育児を放棄した話。テイストは同監督が最近撮った「万引き家族」と似てる(子供はやはりコンビニで万引きをする)。母親代わりとなって弟や妹の世話をした長男役の柳楽優弥が史上最年少でカンヌの男優賞を獲った。是枝監督がYOUを母親役に選んだのは、いかにも子育てを放棄しそうなタイプに見えたからだという(あくまでもイメージの話。現実は息子さんを育て上げた)。ロケは中野区で行われたそうだ。ときどき写る川は神田川?と思ったら妙正寺川だった。惜しかった。神田川と風情が似ている。高田馬場あたりで神田川に合流するそうだ。この映画は、実話に基づいている。映画では、子供達のことを「だれも知らない」で終わるが、実話の方は「万引き家族」と同じで、警察の知るところとなり裁判沙汰になった。警察が踏み込んだとき、長男は栄養失調で、その原因はコンビニ弁当のようなジャンク・フードばかり食べていたからだというのだが、うん、コンビニ弁当はよく知らないが、近くのスーパーの弁当は肉又は魚とご飯だけ、野菜がほとんど入ってない。そういうのばかり食べてるとやはり栄養失調になるんだなー。お母さーん、ぼくはちゃんと自分で栄養のあるご飯を作って食べてるからねー(今呼びかけたのは、架空の母である。実の母は施設でボケている。コロナ騒ぎで面会禁止だから2か月会ってない。次に行ったとき、あなたどなた?と言われそうで心配である。因みに、当ブログにときどき書く「ボケ母ネタ」で勇気をもらっている、と言って下さった方がいた。御尊父様の介護をされてる方である)。写真は昨日の昼食。ご飯の形が、凍らせたヤツをチンしたものであることを表している(「チコちゃん」によるとレンジがチンと鳴るようしたのはシャープ。はっきり「シャープ」とは言ったわけではないが「目の付け所が……鋭い」と言っていた。最近のNHKは、と言うよりこの番組はなかなかチャレンジャーである)。味噌汁が黒っぽいのは八丁味噌を使ってるせいである。朝ドラの裕一は奥さんが作る八丁味噌の味噌汁が苦手のようだが、私は大好きだ。
よく人と議論をするとき相手を「何も知らない(分かってない)」と罵倒する人がいるが良い気持ちはしない。それに、じゃ、どこまで知ってたら知ってることになるの?って話になる。例えば今話題の検察官の定年延長についてAさんが(今回のABCは完全に登場順である)「検察は司法なんだから内閣が介入するのはおかしい」と言ったとする。するとBさんが来て「Aさんは何も分かってない。検察は行政。だから内閣が介入するのは当然だ」と言う。そこにCさんが来て「Bさんは何も分かってない。検察は行政だが準司法的性格を持つから内閣は介入を控えるべきだ」……こんな具合である。ヴァーグナーの「ニーベルングの指輪」についても以前ネットで面白い議論があった。Aさんが「ニーベルングではなくニーベルンクが正しい。ドイツ語のgは語尾にくるとクになるのだ」と言ったとする。するとBさんが来て「Aさんは何も分かってない。ngで終わる場合はングなのだ」という(普通にドイツ語を勉強した人はこれが終点)。そこにCさんが来て「Bさんは何も分かってない。中世においてはニーベルンgはニーベルンcだった。だからクが正しい」……こんな具合である(最後のCさんはいささか論点がずれた気がするが)。だから「何も知らない」などと言わない方がよい。「何も知らない」と言えば「だれも知らない」。是枝裕和監督が撮った映画である。母親が彼氏の元に走って4人の子供の育児を放棄した話。テイストは同監督が最近撮った「万引き家族」と似てる(子供はやはりコンビニで万引きをする)。母親代わりとなって弟や妹の世話をした長男役の柳楽優弥が史上最年少でカンヌの男優賞を獲った。是枝監督がYOUを母親役に選んだのは、いかにも子育てを放棄しそうなタイプに見えたからだという(あくまでもイメージの話。現実は息子さんを育て上げた)。ロケは中野区で行われたそうだ。ときどき写る川は神田川?と思ったら妙正寺川だった。惜しかった。神田川と風情が似ている。高田馬場あたりで神田川に合流するそうだ。この映画は、実話に基づいている。映画では、子供達のことを「だれも知らない」で終わるが、実話の方は「万引き家族」と同じで、警察の知るところとなり裁判沙汰になった。警察が踏み込んだとき、長男は栄養失調で、その原因はコンビニ弁当のようなジャンク・フードばかり食べていたからだというのだが、うん、コンビニ弁当はよく知らないが、近くのスーパーの弁当は肉又は魚とご飯だけ、野菜がほとんど入ってない。そういうのばかり食べてるとやはり栄養失調になるんだなー。お母さーん、ぼくはちゃんと自分で栄養のあるご飯を作って食べてるからねー(今呼びかけたのは、架空の母である。実の母は施設でボケている。コロナ騒ぎで面会禁止だから2か月会ってない。次に行ったとき、あなたどなた?と言われそうで心配である。因みに、当ブログにときどき書く「ボケ母ネタ」で勇気をもらっている、と言って下さった方がいた。御尊父様の介護をされてる方である)。写真は昨日の昼食。ご飯の形が、凍らせたヤツをチンしたものであることを表している(「チコちゃん」によるとレンジがチンと鳴るようしたのはシャープ。はっきり「シャープ」とは言ったわけではないが「目の付け所が……鋭い」と言っていた。最近のNHKは、と言うよりこの番組はなかなかチャレンジャーである)。味噌汁が黒っぽいのは八丁味噌を使ってるせいである。朝ドラの裕一は奥さんが作る八丁味噌の味噌汁が苦手のようだが、私は大好きだ。