淡谷のり子

朝ドラで淡谷のり子をモデルにした茨田りつ子を演じてる菊地凛子さんがあさイチに登場し、淡谷のり子さんが60歳代で歌った映像が流れた。この方、あたしより約半世紀年上。だから、当時、あたしは10代。印象は、うーんと年上で、すっごくビブラートのかかったワウワウした歌を歌うって感じだった。

今回の感想は当時と正反対。けっこうお若い（今のあたしと同年代なもんだから）。で、歌は、これが身に染みちゃって、とーってもいい歌だなーと思っちゃった。10代のときはかけらも思わなかったんだけど。やっぱりお子ちゃまにブルースの味なんて分かるはずがないわよね。歳はとってみるものね。横野君なんかは、その奥の方に「クラシック出身」が見えるそうよ。

淡谷のり子さんは、後年、ものまね番組の審査員をやられてて、それも覚えてる。「下品」って徹底的に酷評される人がいると思えば、評価される人もいて、誰だったか、美空ひばりさんの歌まねをやったときは「あなた、いったいどこで覚えたの？」と言って絶句してた。

因みに、菊地凛子さんはね、「バベル」で初めて見た。それ以来、ずーっと気になる女優さんだった。「鎌倉殿の7人」では、裏表のある役を見事に演じてたわよね。最近知ったんだけど、この方、身長がすっごく高いのね。スクリーンや画面で見てるだけには分からなかった。ってことは、俳優さんて、みんな背が高いのね。だから、菊地凛子さんの夫の染谷将太さんも小柄に見えて、え？もしかして蚤の夫婦？とか思ったら菊地さんよりも背が高いそうで、それで小柄に見えるんだから、やっぱり俳優さんは大きいのよ、みんな。

そんな中で、トム・クルーズは西洋人としては小柄なんで、そう見えないように、周りを背の低い人で固めるって聞いたことがある。

あさイチに戻ります。番組後半は、一転して、わっかいピアニストの藤田真央さんが登場。ご多分にもれず「3歳からピアノを始めた」って。でも、3歳から始めなくて半世紀以上経っちゃっても、今から始めたってバチはあたらない。黒柳徹子さんは90歳におなりの今ピアノを再開するそうだし、料理研究家の栗原はるみさんは76歳の今ギターを始められたんだってよ。そういう話からは元気をもらえていいわね。あたしも楽器をなにか始めようかしら。

因みに、横野好夫君が言ってたんだけど、超絶技巧の中国人ピアニストのユジャワンって人は始めたのが6歳なんですって。そりゃ76歳よりもずっと若いけど、3歳だ、遅くても4歳だって言ってるなかでは異色だって言ってた。さすがに横野君は、もう何か始めるなんて言わないだろうな。言ったら、あたし、いい加減にしなさいって言ってやる。