十勝の写真情報

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芽室町の遺産

2006-11-15 11:44:17 | Weblog

我が"芽室町"の『芽室遺産』の数々、6点ほどを皆様にご紹介いたします。
芽室町では豊かな自然や、町民によって築き上げられてきた文化や産業、生活など様々な価値の中から次世代に引き継ぎたい有形・無形の財産を芽室の宝物6点を指定して、『芽室遺産』に指定し、芽室町民の「まち自慢」として、町内外にPRを行い、活発な情報を発信をしております。


1  芽室公園と柏の木   
2  10線防風林
3  新嵐山展望台からの風景  
4  花菖蒲園
5  松久園の母屋
6  芽室発祥のゲートボール

1 芽室公園と柏の木 
【 場 所 】  芽室町東1条~西3条8丁目

開拓以前の芽室は広大な原始の森林に覆われており、見渡す限りの柏の樹海でした。開拓以前の芽室は広大な原始の森林に覆われており、見渡す限りの柏の樹海でした。
今の芽室公園の場所は、明治後期から昭和初期に官設駅逓所の馬の放牧地として利用されて居たことから、馬に日陰を作る為、多くの柏の木が残されました。そして、戦前・戦後を通しても、柏の木は芽室の歴史の象徴であるため伐採を認めませんでした。
今では芽室公園には樹齢約四百年もの大木をはじめ、樹齢数百年のカシワの大木数十本が残されており、開拓前の芽室の風景を継承し、芽室開拓の歴史を物語る遺産として、昭和48年、町天然記念物に指定され、多くの町民に親しまれています。 国道38号線沿いにあります どうぞ一度お立ち寄り下さい。
 
(右上の写真は大人が3人でどうにか囲える柏の大木です。↑


↑樹齢数百年の柏の大木が茂る芽室公園


↑芽室町の開拓記念碑


2 10線防風林     
 【 場 所 】  芽室町新生~上伏古
芽室町では開墾が進むにつれて、十勝特有の日高山脈から吹き降ろしである西風から、農作物を守り、生産性を向上させるため、耕地防風林の植栽が計画的に行われていました。
1960年代になると、農業経営の機械化・大規模化の進展や道路改良工事などに伴い支障が多いとして、その大半が伐採されてしまいました。そのような状況の中で、芽室町の10線道路沿いの防風林は、大正11年耕地の保護・農産物の生産増強に寄与する目的で、国から防風保安林の指定を受け、その規模は幅65m・長さ9200mと続き、長さでは日本一を誇るといわれています。
防風林は、今後の環境、生態系を考えた上でも、鳥類のすみかになるのと同時に、エゾリスなど、小動物の移動ルートとなり、十勝の重要な緑のネットワークの要素となっています。
この壮大な防風林は、十勝らしい農村風景を守り今後の生態系を育んでいく上で重要な地域資源として再評価されています。

 
↑幅65m長さ10kに及ぶ耕地防風林↓
 


3 新嵐山展望台からの風景
【 場 所 】  芽室町中美生2線42番地
昭和44年11月芽室町開町70周年記念事業の一環として、丘陵の一角(冬には芽室嵐山スキー場内)標高320m地点に展望台が建設されました。十勝平野の雄大な風景(パッチワークのような田園風景に耕地防風林など)を360度のパノラマで望むことができ、標高が低めで市街に近いため、風光明媚な農村風景をはっきりした姿で見ることができます。
遠くは、東に雌阿寒岳、北は大雪・十勝連山、西には日高連峰、南に十勝幌尻岳、札内岳を遥かに望む十勝ならではの超壮大なパノラマ画像が転回されます。
昼間の眺望も良いが、夜間もまた素晴らしい眺めが観ることができます。満天に輝く星空と、遠くには美しい市街地の夜景が楽しめます。
ここから眺める景観は芽室だけではなく十勝を代表する景観である。この素晴らしい景観を『芽室遺産』として町内外に広くアピールされています。


↑この展望台より360度のパノラマが展開されます

                                     
↑南東に中札内市街を見る事が出来ます。
東北方向に帯広市その少し右に幕別市街が見えます展望台より東方を望む。
    

↑南方を望む 幌尻岳 帯広岳 札内岳が望めます


↑西方を見る 西に剣山 南西に伏見岳 ビバイロ岳
 

↑北方を見る 芽室の農村風景 北西に狩勝峠新得市街が見える


4 花菖蒲園
【 場 所 】  芽室町西2条8丁目
2.7ヘクタールの敷地内に610種、2万5千株の花菖蒲が咲き誇ります。7月には、「イリス・フェスタ・インめむろ」が毎年開催されます。種類数は、北海道一で、全国でも3本の指に入ります。 
昭和60年に芽室在住の画家(村元敏郎氏・故人)が「自分の育てた花菖蒲を道東中に咲かせたい。」 という夢を持ち、芽室町に株を寄贈したことを受け、当時湿地帯であった芽室公園の西側に数十株を移植したのが始まりで、種類・株数ともに徐々に増え、現在の610種2万5千株になりました。
是非お立ち寄りご鑑賞下さい。




5  松久園の母屋
【 場 所 】  芽室町美生1線20番地
大正7年、現在のにじます園となる建物を母屋として建築されました。昭和29年に、ポロヤムワッカ川の湧水を利用したにじますの試験養殖を始め、昭和34年には副業として本格的な養殖を開始し、昭和36年からは”にじます”を中心とした飲食業を始め「松久にじます園」がスタートしました。
現在、にじます料理は芽室町の名物となり、町内外からの人々で賑わうようになっています。松久園は、その料理とともに歴史有る重厚な農家住宅の造りと、華麗な白壁の美しさなど、十勝農業の歴史の中でも重要な意味を持つ貴重な歴史的文化的遺産と言えます。
芽室の開拓時から残る歴史的価値のある建物であり、これほど綺麗に保存されている建物は他にはございません。


↑当時のまま今も使用されている(内材はすべてエンジの材料を使用)
大正7年当時の農家住宅は藁葺き屋根 壁も土壁が主流の時代としてはまさに『豪邸』の極みであったそうです。(右の写真)


6 芽室発祥のゲートボール

【 場 所 】 芽室町西3条南6丁目1番地 芽室町健康プラザ内 ゲートボール資料室。
昭和22年、当時芽室町でパン工場を共同経営していた鈴木栄治(後に和伸と改名)さんが、青少年の健全育成のため「クロッケー」をヒントにゲートボールを考案しました。その後ゲートボールは高齢者を中心に愛好者が増え、現在では、子供から大人まで幅広い年齢層で楽しまれる生涯スポーツとして、日本はもとより30を越える世界の国々でプレーされています。
また、健康プラザにはゲートボール創始者鈴木和伸氏の胸像が設置されており、資料室にはゲートボール考案にまつわる、氏の手紙や、考案に使用したスティックなどの、貴重な資料が多数展示されています。

↑ゲートボール競技に使用されるステックとボール 競技風景↑


以上『芽室遺産』として6点を紹介させて戴きました。
いずれも素晴らしい眺め、素敵な味わいがあります。近くをお通りの節は是非々お立ち寄り、ご堪能下さいませ。