まっしゃんの雑事記

 日々の興味のある出来事などを、気ままに書いていきたい。
特に、郷土史には力を入れたい。

奈良市 伝香寺に行ってきた。

2021年01月10日 | 日記
 今朝所要で伝香寺にお邪魔した。このお寺はJR奈良駅と近鉄奈良駅の中間あたりにあり奈良市最古の率川神社の隣にあり奈良町にもほど近い。戦国武将の筒井家の菩提寺であり、奈良三椿のひとつ伝香寺ツバキ(武士、もののふ)がある寺で有名であり、境内にはいさがわ幼稚園を経営されている唐招提寺末の寺。
 さて、今回は別の方向から当寺にスポットを当ててみる。隣の率川(いさがわ)神社、そしていさがわ幼稚園と川が登場するのだが何処に川があるのか?
実は昭和の40年代までは寺の前を川が流れていたのである。町名も小川町という。写真家入江泰吉氏の写真(新潮社、入江泰吉の奈良)より左下の昭和27年頃の写真を見て欲しい。
右は同じ位置から現在の風景。歩道下に暗渠になって川が流れている。その、もう少し上流は猿沢池の横を流れており、そこの付近は流れを見ることができるが、ほぼ菩提川に流れ込むまで暗渠になっている。
左は写真にも写っている橋の欄干の親柱(境内の庭にある)と右はお寺より50m上流の橋の名残(色が変わているところ下に川が流れている)。
猿沢池横を流れる率川。保育社萬葉大和路、入江泰吉
もし、伝香寺に来られることがあれば、付近に残る往時の川の名残をたどられるのも面白いかも。以上まだまだ当寺の事を書きたいが続編は後日。
唐招提寺西山明彦長老(伝香寺住職兼)より頂いた色紙。上が欠けていて申し訳ない!