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And This Is Not Elf Land

No More Mr. Nice Guy



先週、
おおっ!テレビに「動くAlice Cooper」が出ている!
…とビックリしたのは私だけではないはず(…と思う

例のカナダの「わらしべ長者」マクドナルド氏のことは日本のテレビでも話題になりました。クリップ一個からペンなどなど…様々な「物々交換」を経て、最後にはめでたく一軒家を手に入れた…という。

その話は、いろんな所で取り上げられてるので省略!

…何が驚いたって、「交換」のひとつに
Alice Cooperと半日一緒に過ごせる権利…ってのがあった。
その次はKISSのグッズになっていたが…

まぁ、何でもいいけど、KISSは日本ではまだ知名度が高いですわナ。
Alice Cooperは微妙よねぇ~…で、
「有名ロック歌手の~」なんて「前置き」付き紹介になるんですから。

Jerry Seinfeldが「有名コメディアン」と紹介されるのと同じでありまして、「有名~」付き紹介は「日本で有名じゃない」ことへの「特別な配慮」なわけですね、ハイ。

だいたい「日本のテレビ(それも地上波)」でAlice Cooperの映像がこんなに頻繁に流れるなんて…これは、100年に一度あるか・ないか…くらいの「珍事」でありますよ!仮に、彼が○くなったとしても(失礼!)日本であれば、新聞の隅に小さな記事が載るだけでしょうから~

blogを検索してみても、この機会にAlice Cooperの「栄光の日」を思い出してもらおう…なんて記事は皆無に等しく…で、私が取り上げたわけなのです

日本で知られるようになったのは70年代の前半あたりからだと思う。しかし、それ以前から、フランク・ザッパのレーベルからアルバムをリリースしていたので、マニアの間では注目していた人もいたかもしれません。

Alice Cooperは女性名ではありますが、彼の芸名でもあり、彼の率いるロック・グループの名前でもありました。当時は派手なメイク、視覚効果を重視したステージ等から、T.Rex, David Bowieなどのグラム・ロックと同一視されていました。これって、今のロック・ファンにはかなり奇異に見えることでしょう。

Alice Cooperの音楽は、特にDavid Bowieとは全く異なる、シンプルで分かりやすいアメリカン・ロックで、私もこのあたりが結構ツボだったのです。(当時は、なんか小難しいロックが多かったですから)今は、その後のへヴィー・メタル系の元祖と考えるのが普通のようですね。

彼のステージはホンモノの大蛇が出てきたり、処刑シーン、暴力シーンなど、様々なショッキングな演出がいっぱいで、かなりの物議を醸しました。今はマリリン・マンソンあたりがこの系統を継いでいるようです。センセーショナル度ではエミネムにも共通するものがあると思う。

いずれにしても、今も昔も…日本ではAlice Cooperと言えば、ヘンな理屈の方が先行するのみたい。

来日は73年ごろにプロモーションで来た後、数年前にコンサートを行ったのが「初来日公演」だったのかな?(行きませんでしたけど。)

60年代の若者たちは反戦と自然回帰を訴えて音楽にメッセージを託したものの、結局はドラッグに溺れていった現実…。そして、ベトナム戦争も終結。体制側の大人たちはドロップアウトした若者の「たわごと」など…!と気にも留めなくなっていた頃に、人間の内にある「暴力」「狂気」をそのままステージで演じて見せたAlice Cooperの登場は衝撃的だったらしい。ファン層も中産階級の子女が中心だった。

日本でも注目されたSchool's Out。West Side Storyをモチーフにしたテーマも覗く。LP時代ならではの、今ではありえない(?)「オマケ」がついていました。



次作のBillion Dollar Babiesは最もよく売れたアルバム。

フィチャー曲のElectedは「アリスは大統領」なんていうゴキゲンな(死語?)邦題も付いて、日本でもそこそこにヒットした。

近年、ケーブルTVの「ロックの歴史」などに登場する彼のインタビューを聞いていると、かなり理路整然と知的に話す人である。当時からも、クレージーなステージとは対照的に「かなりのインテリ」と言われていた。

その後の作品は、頭の良さ・器用さが災いしたか(?)作品にパワーが無くなり、ショウマンシップばかりが目立ってきて…次第に人々の記憶から消えていったと思う。

とにかく、70年代前半、英米ではトップクラスの人気を誇っていたのです。

80年代になって、映画「13日の金曜日Ⅵ」の主題歌He's Backで、彼もカムバックを果たします。89年リリースのTrashはヘビ・メタの名盤として、今でも高い評価を受けています。


数年前、久しぶりのロンドンでのコンサートの模様がwowowで放送されていましたが、相変わらず元気なオジサンでした。観客が、みんな「とっても地味でフツー」なのも面白かった。

Alice Cooperと半日くらいなら話をしてみたかった…

アリス・クーパー繋がりでここへ来た人
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