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最後の授業

2013年03月11日 | masudaizumi.com
リトミック研究センター大阪、2年間の講師研修コース、今日は最後の授業でした。

学長先生のリズムの授業。

いままで習ったことを、全部混ぜたリズムの課題は、生徒さんの小学4年生の男の子が作ったもの。
音楽のリズムを突き詰めて行くと、数学や物理になっていきます。
机上の難しい計算式ではなく、音をならして2:3:4:5の公倍数を創り出したり、ボールで視覚的に見せていくものでした。

そういったことが、ビートルズの音楽には、ちりばめられているって、先月NHKの番組でやっていました。

リトミックを知る前と今では、いろいろな変化が生まれました。
週2回、2年間の授業、夏合宿、冬合宿、試験、、、長かったような短かったような。

最後の20分間、学長先生のお話。

子供を指導するのに、大事なこと

未来を知っているかのように、大人目線で「こうでなければ」と決めてかかるのではなく、子供のもっている力を尊重すること。学長が学生の頃は、車をもっている人は、ほんの一握り、お芋をご飯と一緒に炊いたりしてお腹を膨らませていた時代、未来がこうなるなんて、想像もできなかったとのお話です。どんな時代でも、どんな環境におかれても、生きていく強さ、潜在能力、リトミックという手段で、成長の手助けをすること、そのためには、自分自身も幸せを感じるからだ作りをしていくことが大事である。

そんなお話でした。
どんなことでも、周りに支えられているから、それを、今一度感じながら、みんなで、乗り越えていきたい。
研究センターの先生方、一緒に学んだ仲間たち。
協力してくれた家族の支え、今日は感謝の気持ちでいっぱいです。


話が少しそれますが。

学長先生の、未来は、わからない、という言葉から、いろいろ。。

先日、主人から薦められて読んだ建築家としての杉本博司さんのお話。
いま、どれくらいの人が、畳の生活をしているのだろう。
それが今やフローリングの床暖房になり、足の裏の感覚からも、日本としての何かが壊れつつある。
どれくらいの日本人が、床の間がある家に住んで、炬燵を囲んでいるんだろう、、、、。

童謡が薄れつつあることを危惧していた私の胸に、杉本さんのコメントは、グサッとささったばかりでした。

わたしの学生の頃は、バブル。
携帯が普及し始め、NY留学から帰ってきたら、日本では携帯電話がはやっていて、完全に浦島太郎でした。
NYで初めて買ったAPPLE社のMacが、デスクトップから、薄型になり、いまやiphone、ipadとなり、子供たちにもタッチパネルが浸透している時代。グローバルにスピードはどんどん変化して、世界がすごい勢いで変わっていってるのを感じます。


未来はどうなるかわからない。
だから、いまを、このいまを大事にしたい。

奇しくも、今日は311、日本中が喪に服す気持ちになっていると思います。
明日どうなっているかは、わからない。
過去の失敗があったからこその今。
今を、今、この時を、一生懸命に生きる。
それが、明日につながり、未来になっていく。
311から学んだことを、いま生きている私達は、決して無駄にしてはいけないよね。

被災された皆様には心からお悔やみを申し上げますと共に、穏やかに過ごせる時が1日でも、1秒でも早く訪れることをお祈り申し上げます。