原口摩純(Masumi HARAGUCHI) ブログ

ピアニスト原口摩純のオフィシャルなブログです。プロフィール、コンサート情報、CD情報、レッスン、日記が掲示されています。

真にピアノだけに

2006-09-30 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬


モーツァルト・シリーズの第3回目が終わりました。
今回はファンタジーということでモーツァルトの幻想曲を中心に演奏しました。だいたい作曲家が「幻想曲」と名付けたものには名曲が多い、といいますか私が好きな曲が多いのですが、ほとんどが暗く、心の陰影を深い部分で描き出す、複雑でわかりにくい曲が多いのです。
お客様にはどうだったか・・ということが気になりますが、モーツァルト漬けになっている私は、最近なにかいろいろなこれまでの人生の余分なものがとれてきたような気がします。本当にピアノと音楽だけに集中して、周りに左右されず、大切なものだけをみつめながら、演奏できるようになってきました。きっとモーツァルトの音楽がそういうものだからでしょう。

生徒への指導の注意点

2006-09-25 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

私が生徒への指導で重要視していること。
“美しい音”で弾くことです。
あたりまえのことかもしれません。ピアノは鍵盤を押すと音が出る、という人もいます。ピアノなんて音色の変化がつけられないもの、と言う先生までいます。きっと聞こえていないかご自分は変化がつけられないのでしょう。しかし私の耳には確かに美しい音、音色の変化が聞こえるのです。音が美しくないと私自身、レッスンがつらくて、できない。それが聞き分けられる耳を持つよう幼いころから指導しています。もうひとつはフィンガートレーニングを取り入れているので、まじめにトレーニングした生徒は早いパッセージがきれいにひくことが出来ています。早いパッセージをきれいに弾けるというのはつまり脳からの指令が指まできちんと伝わっており、やがては自分の思い通りピアノをあやつることができる、ということに繋がっていきます。

発表会ではたくさんの曲を弾きましょう

2006-09-18 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

9月17日は名古屋で教えている私の生徒達の発表会がありました。皆、一年間頑張った成果を発表する大切な日です。私の発表会でいつも生徒に言っていること。
とにかく可能な限りたくさんの曲を完成させ、弾くこと。
日本の入試や大学の卒業試験は曲数が少ない。しかし外国ではバロック、古典派、ロマン派、印象派、エチュード、コンチェルトとたくさんの曲を弾かなければいけない。コンクールしかり、ソロ・リサイタルともなれば当然のことです。それでなくともたくさんの曲を一度に練習し自分のレパートリーにしていくことは自分の人生の財産となります。

ピアノ室付きのおうちが完成しました。

2006-09-15 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

8月15日。日本中でほとんどの人がお休みしている日に業者さん、設計士さん、インテリア・コーディネーターさんお立ち会いのもと“施主確認”という最終確認の「儀式」がありました。
まるでうるさい姑のように家のすみずみまで見て不具合がないかチェックをしていきます。その後修繕をして8月20日についに引っ越しです。う~嬉しい。ホント、家は“命を削って作っていくもの”だと思いました。事故も地震もなくここまでこれて感謝感謝です。

渋谷から19分のたまプラーザです

2006-09-12 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

ところで私のうちのことであまりに「自然に囲まれている」ことを大喜びでブログに書いているので私はもの凄く遠くに引っ越したと思われた方がいらっしゃるようですが、前の家から車で3分のところに移動しただけです。場所は渋谷から電車で19分のところにある「たまプラーザ」という駅。たまプラーザの駅前にはちゃんと“デパート”もあります。ウチは駅から歩いて10分。都心から遠くに行ったわけではありませんのでどうぞお仕事のお誘いでも、そのほかのお誘いでも今までどおりによろしくお願い致します。

朝焼け

2006-09-10 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

自然や木のさざめき、空の色が感じられるピアノ室でピアノを弾く時はいつでも幸せなのですが、私が一番好きな時間は早朝。周りが暗いうちから弾き始め、だんだん明るくなり朝焼けで周りのおうちの壁がオレンジ色に輝いてくる時。富士山の頂上付近がピンク色から青みがかった白い雪の色に変わってくるとき。全ての生き物が目覚めて鳥が飛び立つとき。そんな時間にそんな景色に囲まれながらピアノを弾いていると、私の中から生命力が沸き上がってきます。

天井高5メートル。無垢板張りです。

2006-09-03 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

ピアノ室の紹介をさせていただきます。
床はカリン材の無垢板。天井は最高で5メートルの高さのある三角の天井。壁から2メートルの高さから天井全ては針葉樹系の無垢板張りなので音響は抜群によいです。遮音は完璧にされています。南向きの窓からは大きな木が見えます。お隣様は文化勲章を受章されていらっしゃる有名な作家さんでそのお宅の木が大きくて素晴らしいのです。もう一つの窓からは富士山が見えます。楽譜棚は今はやりのイケヤ。スピーカーは音響さんからこの高さが一番いいとのご指示があり床から140センチの高さにあげてあります。
こんなピアノ室でピアノが弾けることに感謝しながらピアノを弾いています。
だって夢だったんだもん。
ピアノ室がほしくて爪に火をとおすような生活してきたんだもん・・・・。

カーテンは重要です

2006-08-01 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

家づくり、ピアノ室づくりもようやく終わりが近づき、完成と入居の日も決まってきました。さてあと数週間で引っ越しだ!徹夜で資料やパンフレットを見て、施工例を遠くまで見に行き、考えた日々(涙)。やっと長い戦いが終わる!と喜んだのもつかの間。あれ???窓にカーテンがない?あれ?インテリア・コーディネーターさんは特に何も言わなかったし・・あれ?だれが手配してくれるのだろう???とあせってしまいました。「眺めのよさ」で決めた土地なので家中窓だらけ。カーテンがなければしばらく窓に紙でもはらなければ生活ができない・・・!
さて、それからというものカーテンにはまってしまいました。サンゲツ、川島織物、ローラアシュレイ、リリカラ、東リ、ユザワヤ、アスワン、その他の輸入カーテン屋さん・・・。日本中のカーテンを見ているのではないか、と思えるくらいカーテンを見ました。また、うちをしてくださっている音響業者さん(アコースティック・エンジニアリングというところでアイデア、技術、値段、大工さんとも素晴らしい)にいいカーテンをかけているピアノ・サロンをご紹介していただいて見に行ったりしました。
カーテンは音響を左右するものなのでのでピアノ室にとってはとても重要なのです。
カーテン屋さんでカーテンに耳を近づけて空調の音の吸音ぐあいをくらべてみたり、ショールームに足しげく通ったりしました。それにしてもカーテンがこんなに値段の高いものとはしりませんでした。今までは、必要になればホームセンターで適当にサイズの合うものを買ってきてつけていましたので・・。ほとんどの人が家を新築するまで“カーテンが高い”ということと“カーテンの奥の深さ”をしらない、と言われています。そう、カーテンは奥が深いのです。
そしてカーテンを制作して入居する日に取り付けることのできる締め切りぎりぎりの日にようやく全てのカーテンが決まりました。
デザインは本当にいろいろありましたが、最後は機能で選びました。
防炎、洗えること(ウオッシャブル)、ピアノ室のカーテンは楽器のため遮光カーテンであること。
私は名古屋出身なので名古屋が地元のサンゲツが多くなりました。サンゲツのカーテンは名古屋人(といいますかウチの母)の憧れ。そう、名古屋のサンゲツのショールームはすごいのです。東京ではサントリー・ホールのあるアークヒルズにショールームがあるのも親しみが湧きました。でも家の中で最も上等のカーテンは川島織物のものですが。さすが・・・です。


モーツァルトと“こわ~い世界”

2006-07-08 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

モーツァルト・シリーズ第2回目が終了。七夕の夜。おいで下さったお客様はに楽しんでいただけたかどうか・・・、自分の演奏はより理想に近いものだったかどうか・・・、昨日よりも自分自身成長したかどうか・・・、と毎回コンサートの度に考えることをまた考えていました。しかし私自身は素敵なコンサートだったと思えますし、ピアノのソロ(ピアノ・ソナタも演奏しました)を弾いている時、モーツァルトが何を考え、何を感じながらこの曲を作曲したかがまるでモーツァルトが耳元でささやいているように、天から降ってくるように感じました。難しくて高速のパッセージを弾いているとき・・・、モーツァルトの笑い声が聞こえてきました。
もしかして、モーツァルトの弾きすぎで“こわ~い世界”に足を踏み入れてしまったのかも・・・。

ピアノ室

2006-05-31 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬




コンサートの合間、“幼稚園さがし”の他に私には大変な“仕事”があります。それは、完全防音にして音響のよいピアノ室のあるおうちづくり。適当な土地がみつかったのが去年の5月。1年かけて設計者さんとの打ち合わせを週に2回くらい続けていますが、まだ、家は完成していません。こんなに家をつくるのが大変とは思わず、私の小さな手帳はコンサートの打ち合わせのメモ、レッスンのメモ、幼稚園情報のメモ、そして最もスペースをとっているのが、この家づくりのメモ.びっしりです。しかしいまだピアノ室は案が決まらず。ある建築家にお願いしていたのがあまりうまくいかず、新たに以前お願いしたことのある専門業者さんに設計し直してもらい初めたところです。大変だけれどもいろいろ勉強になり興味深いことばかり。今住んでいる家の廊下は家関係の資料とパンフレットで山積み。すでに山が5つ。資料がめいっぱい入った紙袋は数十個。住む場所がなくならないウチに家を完成させて引っ越さなければ・・・と真剣に悩むこの頃です。

モーツァルト・シリーズ第1回目

2006-05-20 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

モーツァルト・シリーズ第1回目が終わりました。
今回は第1回目、ピアノのソロのみ、ということもありモーツァルトだけでなくリスト「ラ・カンパネラ」等、ロマン派のピアニスティックな曲もプログラムに入れました。「モーツァルトだけでまとめた方がよい」「他の作曲家の曲も入れたほうがより個々の作曲家の個性が、モーツァルトのよさが伝わりやすい」等いろいろ考えましたが、今回は試みとして他の作曲家の曲も入れてみました。さて第2回目はヴァイオリンとのデュオです。ピアノが「楽器の王様」ならばヴァイオリンは「楽器の女王」といわれています。(私は個人的にヴァイオリンは「楽器の魔王」だと思っていますが・・)楽しみです!!

私も幼稚園に入りたい!

2006-04-25 | 原口摩純日記
♬♪♬♩♪ 原口摩純 公式ホームページはこちらです。 ♪♬♩♬

幼稚園見学をしてきました。“私が車や新幹線で仕事のための移動がしやすいところにあり、保育園のように長い時間面倒をみてくださるところ(幼稚園でも「延長保育」といって働くおかあさんのために長時間預かってくださるところもあります)”という条件にあった幼稚園を見学しました。そして1件目にしてびっくり!!!
英語はケンブリッジ大学認定のイギリス人の先生。音楽リズムはNHKで活躍の先生etc・・・となんだかすごい。念のため申し上げますが有名名門付属幼稚園ではなく、近所の普通の幼稚園。入園するのは3歳の幼児です。「え~、私がこの幼稚園に入園したい~」。と思ってしまいました。でもここは一応“試験”があるそうです。今のご時世、幼稚園は大変なことになっている、というショッキングな出来事でした。

幼稚園

2006-04-21 | 原口摩純日記
突然ですが、私には2歳になる娘がいます。コンサートの後に私の近くをちょこまかといる時もあるので目にされた方もいらっしゃるかと思います。
さて、2歳ともなるとそろそろ幼稚園さがしをしなければいけません。今は私に仕事があるので保育園にいっているのですが、このまま「保育園」に行くか、「幼稚園」に行くか迷うところです。「どっちでも同じ」という考え方もあるのですが、これが幼稚園だけでもそれぞれ特色があり大きく違うと聞きます。小さな子供にピアノにレッスンをしている私が感じることは、「絶対に“どこでも同じ”ということはない」ということです。それに親として出来ることは精一杯してあげたい、もちろんまだ幼いのでずっと一緒にいられたらいいのですが、それが無理ならば少しでもいい時間を子供に持ってほしい、と全ての親達が考えることを今私も真剣になって考えています。さてコンサートの合間の幼稚園さがし。とってもおもしろそう!!!

取材〈中日スポーツ〉/写真

2006-04-17 | 原口摩純日記
また新聞社に取材をしていただきました。今回は中日スポーツ。写真もその場で撮って頂きました。う~ん。たいしたお化粧もしていないし、ライトもない。「そのままの私」の写真でした。しゃべっているところを撮っていただいたのですが新聞に載った自分を改めて見ると「ふ~ん。今の私ってこんな顔してしゃべっているんだぁ」と感慨深く??なってしまいました。
取材と写真撮影、ありがとうございました。

ムジカノーヴァ

2006-04-16 | 原口摩純日記
モーツァルト・シリーズの紹介記事を写真入りでピアノ雑誌「ムジカノーヴァ」に載せて頂きました。今年はモーツァルト生誕250年(生まれてから250年経っています)なのでたくさんのモーツァルト関係のコンサートやイヴェントが開催される中、お取りあげくださいまして心より感謝いたします。
皆さん、機会がありましたら是非ご覧ください。