夏を過ぎたころからコテライザーの調子が思わしくなく、どうやらエゼクターユニットのガス詰まりとホットブローチップの触媒劣化が起こっているようです。
っで、先日某大手電機部品店でエゼクターユニットを見つけとりあえず購入し、ついでにホットブローチップを注文して帰りました。
そんなこんなでコテライザーが使えない状況が続いたおかげで、最近ちょっとした荒技を覚えまして、、ガスライターで竹の火入れをしてます。
ガスライターに着火して直接竹を炙る・・・あっというまに竹がグニャグニャになります。広範囲の火入れもあっという間。ライターから手を離すと自動的に火が消えるので、飛び火することもなく安全に作業できます。ただし、油断するとあっというまにコゲコゲになるというリスクもあります。でも、勝負が早いのと、騒音がないというメリットは大です。
そういえば、庄内竿も蝋燭の炎で炙って伸していたそうです。ガスライターでの火入れも間違いではないということでしょうね(かなり無理矢理ですが・・・)。
そんなある日、隣町の工具屋がセールをしてるってことでチェックに行き、こんなも見つけました。
ホットエアーガン、いわゆるヒートガンです。
温度調節は送風と250℃と400℃の三段階。竹の曲げ直しに使えそうですね。
お値段なんと2,086円。即買いです。。。爆!
っで早速竹を加熱してみました。
熱風での加熱は竹の表面はすぐに熱くなってくれますが、芯まで熱がとおるのに思ったより時間がかかるようです。局部的な曲げ直しにはいいですが火入れと言えるだけの加熱は無理なようですね。時間がかかりすぎます。
短時間での大量処理にはガスコンロに負けるし、音もうるさいし、両手を使いたいときの置き場に困るとかの欠点が次々と露見してきます。ただし、焦げないというのはかなりのメリットではあります。スタンドを作ってうまく使えば役に立つかな?って感じ。
塗料や接着剤の硬化促進には良いかもしれませんね。巷で流行の融着ループもこれでばっちりでしょう(って、あんまり出番ないかも・・・)。目的外使用に落ち着きそうですな。。爆!
こうしてみると竹の火入れには、一般的に言われているように炭火(またはガスコンロ)+カンテキが最も良いようです。ただ、私のような趣味でちょこっと作る程度の一般家庭では、採ってきた竹に荒火を入れる際の大量処理時に屋外で使うのがせいぜいですね。
切り組が決まってからの屋内でのちまちました作業には、やはりコテライザーが最も使い勝手が良いですね。(早く新しいチップ届かんかねー。)
庄内竿を矯める際の「火」って、楢炭以外はだめなんですか?
和蝋燭の蝋を竹に塗って楢炭で炙り、蝋が沸騰直前に取り出して素早く矯めると云うのが、庄内竿独特の矯め方です。
その為、手入れ(煤で色付けし、時々和蝋燭で矯める作業)をしていれば実用100年以上の竹竿も存在します。