まてりあスタッフ日記

八王子市を拠点に活動しているボランティアグループ、カウンセリングスペースまてりあの活動を紹介しています。

お話カフェを開催しました♪

2024-10-28 08:44:58 | 日記



10月21日、日野市国際交流協会さんのお招きで、日野市中央公民館高幡台分室にて
お話カフェを開催しました。
日野市国際交流協会さんとのコラボ企画は今までも箱庭体験やアートセラピーをツールとして、
「思いを言葉にする場を作る」事を目的として進めてまいりました。
今回もその流れの中で「ゆっくり味わって言葉にしよう」という
楽しいワークを二つ用意しました。


当日は、ミャンマー、ベトナム、韓国、中国、そして日本と15名の方々がご参加くださいました。
来日半年位の方から10年以上の方々までいらっしゃいます。
お国も在日歴もバラバラになる様に3つのグループに分かれました。
参加された皆さんも「初めまして」の方々同士で緊張の面持ち、
まてりあスタッフもどうなる事やら?とドキドキしながらスタートしました。





はじめは「駄菓子をゆっくり味わってみよう」というワーク。
何種類もある駄菓子(日本ではお馴染みの棒状スナック菓子や、熨したイカや梅、
カツのようなお菓子などなど)の中から気に入ったものを一つだけ選んで、
黙って5分間かけて味わってみるというものです。
きゃっきゃと楽しそうにお菓子を選んでいた方も静かにお菓子を味わい始めて・・・。

「似たお菓子も母国にあった。懐かしい」
「子供の頃のお菓子はもっと甘かったなあ」
「一億円札というパッケージに惹かれたけど、味は・・うん・・まあ・・¥10かな・・」
「何気なく選んだけど、これは故郷の味。そういえば、お料理にもこの味はいつも使ってる」
「子供の頃のお母さんの手作りおやつを思い出した」などなど、
お菓子にまつわるエピソードが飛び出しました。

皆さんが一言ずつお話して、それをゆっくり聞いてもらえる時間。
お話しなさる方が日本語でどう説明しようかと考えている時はみんなでゆっくり待ったり、
「こんな感じ?」と一緒に言葉を探してみたり。
なんかすごく優しい空間。


そんな優しさをそれぞれに感じられて、皆さん(まてりあスタッフもですが)の表情が
ほぐれてきたところで二つ目のワーク。

「好きな絵葉書を選んで味わおう」。100枚近くある絵葉書の中から
1枚だけ好きなものを選んでじっくり眺めて、
「この絵ハガキの何が気に入ったのかなあ?」を味わうワークです。
選ぶときは皆さんお話しながら楽し気。
中には1枚に中々絞れない方もいらして、にぎやかな時間。





その後は、それぞれが絵葉書と対話をして静かに時が流れます。
「仕事で建物の中にいつもいるから自然に惹かれて。ああ、ゆっくりしたいんだな」
「富士山は子供の頃から知っている日本の風景。馴染みがあるんだ」
「写真はいくらでも検索できるけど、イラストはこれだけだからとても大切に思えた」
「この絵ハガキの中には今の頑張りと未来への思いがある。それが嬉しい」
「この夕陽が優しい。今はそんな気分」それぞれの絵葉書を眺めて感じたことをお話する。
すると1枚の絵葉書を飛び出してその方の思いがあふれ、
それを皆が受け止めるとっても暖かで居心地のいい空間。


聴いてもらえて、聴いてみて。
それがじっくりできる事のありがたさを実感しました。
名残惜しいけれどそろそろお開き。
駄菓子や絵ハガキを味わう事で見つけた思いをお土産に、帰路につきました。
日頃日常の忙しさでじっくり味わう事って、案外してないかもしれません。
たまにはちょっと立ち止まって、小さな小さな事を味わってみるのも、
新たな自分発見になるのかもしれませんね。

12月にまた、お話カフェを開催予定。その時またお会いしましょう。


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