まてりあスタッフ日記

八王子市を拠点に活動しているボランティアグループ、カウンセリングスペースまてりあの活動を紹介しています。

5月3~4日石巻再訪

2013-05-18 20:52:21 | 日記


今回は、連休中だったので新幹線で仙台に行き、レンタカーを借りて、石巻に行きました。
会場は東松島市仮設野球場東集会所と石巻雄勝名振コミュニティーセンターで、箱庭を行い、3月に行った石巻一番谷地南を訪問しました。石巻、東松島ともに瓦礫の山はだんだん小さくなり、壊れかけた家は撤去され、きれいに整地されてきました。でもその光景は、復興が進んだというより、ああ本当に何もなくなってしまったという喪失感が大きいことに驚きました。

箱庭は、大人の方たちは、2人ほどで合作することが多くあります。子供の友達同士のように楽しそうにああでもないこうでもないと話しながら作っていらっしゃいます。箱庭には、震災間近のように、直接津波のことを置く方は少なくなってきました。でも、お話を聞くとまだまだ震災の時の様子を多くの方が語ります。いくら語っても終わることはないようです。


名振では、仮設の皆さんが、海藻で作ったいろいろなお惣菜を持ち寄ってくださったので、大お茶っこ会になってしまいました。珍しいものをたくさんいただいて、何しに行ったのやらという感じです。今回行った3つの仮設では、それぞれ女性のグループが、手作り品を作っていて、かわいい作品もたくさんあって、東京などで売れるといいなと思いました。そんな形の支援があってもいいのかなと思います。


私達が石巻を訪問するのは8回目です。皆さんが、復興住宅に入るまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、「震災のおかげで、なーんにも無くなったけど、いろいろな人に出会えたことはよかったよ。」と言ったご高齢の方の言葉に何と返してよいのか言葉が見つかりませんでした。
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3月28日いわき市の大熊町仮設団地に出張箱庭に行ってきました

2013-05-17 20:52:05 | 日記


いわき市には、スタッフの友人が住んでいて、彼の紹介で双葉郡大熊町の社会福祉協議会の方たちと知り合うことができました。今回は、日帰りだったので、被災された方の力になりたいと思いながらもこれまで行けなかったボランティアさん達も参加することができました。


朝5時半に高尾駅に集合し、寝ぼけ眼のまま出発しました。福島とはいえ、いわき市は案外近いのだと思いながら、最初の鹿島仮設に到着。いつもながら箱庭のパーツを並べていると、子供たちの目が輝きます。砂を触ったり、パーツを品定めしたり。ここでもお茶っこをしましたが、仮設の皆さんと話していて、石巻と福島は、抱えている問題が違うのだと思いました。

石巻では、怒りや悲しみはたくさんありましたが、多くの人たちが、自分たちの手で復興に向かっています。でもここ福島では、家はあるのに近づくことすらできない。復興に向けて何かをすることもできないのだということ、東京に住む人たちに対する怒り、様々な解消できない怒りが渦巻いている感じがしました。今回の震災は、一言で片づけられない多様な問題を含んでいるのだということを感じました。大してお役にたてない私たちですが、現地に行って現地の方の声を聴くこと、そしてそれを伝えることも大事な役割なのだと思いました。


午後からは好間工業団地の第3集会所です。ここでは、普段交流のない子供世代と高齢者世代が出会うことができました。子供たちの走り回ったり、箱庭をする様子をお茶を飲みながら、見てくださった方たちの笑顔が印象的でした。ちょうどお誕生日の方がいらして、みんなでハッピーバースデイの歌を大合唱しました。ちょっと照れくさそうなお顔でしたが、とてもいい雰囲気で、終わることができました。若いお母さんたちのお話をたくさん聞くことができました。ここでは、若いお父さんたちの働き場所がありません。単身赴任の留守を守る若いお母さんたちのご苦労は、いつ終わるかわかりません。複雑な思いを抱えながら帰途につきました。できれば夏休みにまた訪問したいと思っています。


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