今日は書籍のご紹介です。
「カウンセリングスペースまてりあ」の創立時のメンバーで、
現在は「NPO法人神奈川県メンタルヘルスサポート協会・さがみはらカウンセリングルーム」で
ご活躍中の臨床心理士堀弘子さんが書籍を出版されました。
福山嘉綱・堀弘子著『もしもあなたの大切な人が末期がんになったら』(青萠堂 2022・3)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/47/6d5fa625a62596784afd7075cbca7df7.jpg)
堀さんは「命にかかわる告知を受けた当事者が、どのような思いでいるのかを知りたい」
という思いから、末期がん闘病中の上司福山嘉綱さんにお話を聴き、
それをこの本にまとめられました。
堀さんご自身、ご主人をがんで亡くされ、その直後から、この「聴き書き」を始めたとのことで、
それは福山さんが亡くなる直前まで11回にわたったそうです。
「「がん患者」となった福山先生のお話を、「がん患者の家族」になった」堀さんが聴く、
という、まさに当事者同士のリアルなお話が語られていて、とても心に響きました。
双方向のカウンセリングにもなっていると感じました。
二人に一人ががんを患うと言われる現在、「がん患者」になることも
「がん患者の家族」になることも決して他人事ではありません。
けれども、私達は命にかかわるような深刻な話題ほど、避けてしまいがちです。
実際に家族や知人ががんに罹患した時には、どう言葉を掛けてよいか、
戸惑うこともしばしばあります。
この本は長年、病院で患者のメンタルケアをして来られた福山さんが、
今度は患者の側からその心中を包み隠さず率直に語っておられ、大変貴重な記録となっています。
末期がんを宣告された時の気持ちや病状の変化と共に心境も変化していく様子など、
克明に明かされています。
最後の回では、淡々と運命を受け容れてやるべきことをやり、
周囲の人への感謝の言葉が自然と出る、
と、清々しく澄み切った心境を語っておられるのが印象的でした。
また、患者の家族の立場での正直な思いが、随所に添えられている堀さんのコメントから伺え、
これもまた参考になる貴重な記録です。
大切な人の闘病中の苦しみや葛藤、亡くなった後もあれでよかったのか、との思い。
そこからどう癒されていくか、喪の作業(モーニングワーク)についても語られています。
いろいな意味で考えさせられ、気づきを与えてくれた本でしたので、
是非たくさんの方にも読んで頂きたいと思い、ご紹介させて頂きました。
アマゾンでも『もしもあなたの大切な人が末期がんになったら』で検索すると、手に入ります。
「カウンセリングスペースまてりあ」の創立時のメンバーで、
現在は「NPO法人神奈川県メンタルヘルスサポート協会・さがみはらカウンセリングルーム」で
ご活躍中の臨床心理士堀弘子さんが書籍を出版されました。
福山嘉綱・堀弘子著『もしもあなたの大切な人が末期がんになったら』(青萠堂 2022・3)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/47/6d5fa625a62596784afd7075cbca7df7.jpg)
堀さんは「命にかかわる告知を受けた当事者が、どのような思いでいるのかを知りたい」
という思いから、末期がん闘病中の上司福山嘉綱さんにお話を聴き、
それをこの本にまとめられました。
堀さんご自身、ご主人をがんで亡くされ、その直後から、この「聴き書き」を始めたとのことで、
それは福山さんが亡くなる直前まで11回にわたったそうです。
「「がん患者」となった福山先生のお話を、「がん患者の家族」になった」堀さんが聴く、
という、まさに当事者同士のリアルなお話が語られていて、とても心に響きました。
双方向のカウンセリングにもなっていると感じました。
二人に一人ががんを患うと言われる現在、「がん患者」になることも
「がん患者の家族」になることも決して他人事ではありません。
けれども、私達は命にかかわるような深刻な話題ほど、避けてしまいがちです。
実際に家族や知人ががんに罹患した時には、どう言葉を掛けてよいか、
戸惑うこともしばしばあります。
この本は長年、病院で患者のメンタルケアをして来られた福山さんが、
今度は患者の側からその心中を包み隠さず率直に語っておられ、大変貴重な記録となっています。
末期がんを宣告された時の気持ちや病状の変化と共に心境も変化していく様子など、
克明に明かされています。
最後の回では、淡々と運命を受け容れてやるべきことをやり、
周囲の人への感謝の言葉が自然と出る、
と、清々しく澄み切った心境を語っておられるのが印象的でした。
また、患者の家族の立場での正直な思いが、随所に添えられている堀さんのコメントから伺え、
これもまた参考になる貴重な記録です。
大切な人の闘病中の苦しみや葛藤、亡くなった後もあれでよかったのか、との思い。
そこからどう癒されていくか、喪の作業(モーニングワーク)についても語られています。
いろいな意味で考えさせられ、気づきを与えてくれた本でしたので、
是非たくさんの方にも読んで頂きたいと思い、ご紹介させて頂きました。
アマゾンでも『もしもあなたの大切な人が末期がんになったら』で検索すると、手に入ります。