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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

金太郎に会いに (金時山と仙石原のススキ)

2010-11-28 08:52:25 | 山歩(さんぽ)2010

 2010年10月10日(月・祝)晴れ 2人(“ゆきさん”と)

 “ゆきさん”と箱根の金時山へ行った。
金時山へ登り、その後仙石原のススキ野原を見に行く行程。

 金時山は小学校の遠足で行ったが、それ以外にも父と3~4回登った記憶が有るし、単独だったり、知人と登った事も有るから、今回で7~8回目だと思う。
でも、“ゆきさん”とは初めて。
“ゆきさん”は、小学校だか中学校だかの遠足以来で、〇十年振りとの事。

 祝日で、天気も良いのだけれど。
途中の「矢倉峠」に有る茶屋はシャッターが下りたまま。
下山時も茶屋は営業していなかった。
祝日に関係無く、「土日のみ営業」と言った曜日制なのかな?

 山小屋や茶屋は、極一部の「特別に繁盛している小屋」以外は、本業にするには厳しい状態で、平日は農業であったり、会社勤めであったり、他の仕事(本業)をしている「兼業小屋主」の方も多い。
そう言った事も有り、経営者の引退と共に小屋を閉められてしまう事も少なくなく、私も複数の廃業・休業された山小屋・茶屋を知っている。
どうしようもない事なのだけれど、その場所の風景・思い出の1つとなっている建物や人が失われてしまうのは何とも寂しい限りだ。
かと言って小屋・茶屋の権利を買い取ったり、小屋を維持する為に従業員として週末にタダ働き同然で働く気も無い。
第一土日出勤も有るからなぁ・・・。
で、疑問に思ったのが山小屋や茶屋を作る際の手続きの事。
因みに湘南海岸での「海の家の開店迄の手順」は、疑問に感じた事から前に調べた事が有る。
 山小屋の場合、国有林の敷地内に関しては国の許可が必要で、新設は難しいとの事。
勿論「地代」が必要で、売り上げの総額に対して「〇%」と言う規定になっていた。
この「売り上げの総額」に対しての地代は、「必要経費等の控除」を認めていないので、多額の経費が掛かる小屋・茶屋は、価格設定を余程高く設定するか、営業活動を積極的にこなして売り上げを伸ばさなければ黒字化は難しい。
唯、売り上げが伸びれば伸びる程「地代」も上がってしまうのだけれど・・・。

 因みにこの茶屋の建物は傷んでいないから、この日はお休みだっただけなのかな? 

 登山道で出会った花達。
 2~3cmの小さい花のセンブリ。
漢字で書くと「千振」で、「千回振り出しても未だ苦い」と言う意味からきている「苦味の強い」胃腸薬としても知られる植物。

 ガマズミの実。
食べられる実で、果実酒の材料にもなるのだけれど、食べるには未だ実が若いかな?

 マツムシソウ(松虫草)。
最近は園芸店でも売られている植物。
日当たりの良い草地に生える2年草で、高さは60~90cm程度。
北海道~九州に分布する。
私がこの花に初めて出会ったのは箱根の湯坂路(ゆさかみち)。
この花が好きで、園芸店で花苗を見付け、ベランダの鉢に植えた事も有ります。
耐寒性が有るのだけれど、夏の暑さを越せなくてなぁ・・・。

 フジアザミ(富士薊)。
富士山周辺に多い事が名の由来。
砂礫地やガレ場に生える多年草で、此処も踏み固めとその後の雨による土壌の流出で下草が生えていない斜面。
日本のアザミの中で最も大きな花が咲く種sw、高さも1m程になる。
アザミも好きな花の1つなのだけれど、葉の縁がトゲトゲしていて此れが服の上からでも普通に肌に刺さる硬さなんだよね。
山歩きでは結構痛い思いをさせられる植物の1つ・・・。
 「綺麗な花には棘が有る」
と言う事か。

 リンドウは1箇所で出会っただけ。
しかも蕾の状態で、開花した株は無かった。

 時期を過ぎていたが、トリカブトも1箇所で見られた。
好きな花だし、綺麗な青だと思う。
でも、猛毒種の植物なんだよね。
トリカブトの美しさは、その光沢のある深い青だけでなく、その形容・容姿(造形美)にも有ると思う。
人夫々の好みは有るけれど、私には魅惑的に見える花の1つ。
根だけでなく、植物算対に毒を持つ植物で、とても危険な美しさと言う事なんだろうな。

 個々は小さい花の集合体で、線香花火の様な花。
調べたのだけれど、名前が分からなかった。

 上記に同じく、調べておきます。

 同じく・・・。

  途中で振り返ると、大涌谷の噴煙(水蒸気と言った方が正しいのか?)や仙石バラのススキ野原が良く見えました。

 斜面の岩に座っての記念撮影。
「年賀状に良いかな?」と思ったのだけれど、目を瞑っていたり、タイマー設定をして急いで岩に登ったものの、間に合わなかったり・・・と、なかなかうまく撮れなかった。
逆にそう言った写真の方が私らしくて良いかな?
 「あけましておめでとう。 私は御覧の通り相変わらずです・・・・」


 息を切らせている方々も居られたが、子供の時には登るのに一苦労した「段差の有る箇所」も、「急な斜面で息を切らせた箇所」も、大人になった今となると、大した事の無い道。
自分の成長(最近は老化(衰え)を感じるが・・・)を改めて感じると共に、さっさと進んで行く父に追い付けずに置いて行かれた事や逆に父より遥かに早いペースで歩く事が出来、父が来るのを待ちながら登った時の事を思い出した。
その時は何だか「或る一線」を越えてしまった気がして寂しく感じたものだ。
父はどう思ったのだろう?
私にとってこの山は、そう言った思い出の有る場所でもある。

 山頂からの景色。
写真の山頂の木々の中に何かが居るのに気付きますか?

 此れなら分かるかな?

 正解は此れ。
金時山山頂に生息する動物?
守り神?山の神か?
 2軒有る茶屋のどちらかで飼われているのだと思うけど、人で混雑する山頂の中で人が入り込まない茂みの中でお昼寝中でした。
私も仲間入りしたいなぁ。

 山頂からの富士山は、山頂部が雲に隠れたまま。
中腹から下は良く見えました。
少しで良いから、全体を見せたかったなぁ。

 山頂に土を盛った(それとも、他の部分が踏み固めに因る土の流出で標高が下がったのかな?)上に有る小さいお社の周りでイワシャジンの花が咲いていました。
此れは植えた物なのだろうなぁ。
自生するイワシャジンの花を見たのは1度きり。
丹沢の沢で見たのだけれど、“ゆきさん”と行った時には見付けられなかったなぁ。
私の好きな花なのだけれど、沢筋の斜面に咲いている花なのだけれど・・・。

 2件の茶屋の間に有る道標の上には鉞を担いだ金太郎が乗っています。
此れがなかなか可愛いし、良く出来ている。
でも、着衣は涎掛けのみ(褌(ふんどし)はしているのかな?)で、鉞を担いでいる・・・って、明らかに不審者だよね・・・

と言う訳で“ゆきさん”も鉞を担いで見ました。
 う~ん、似合う。
私が四つんばいになって、「熊の役目」をしたかったし、私が地面に土下座して
 「鬼嫁の迫力におののく婿」
何て写真を撮りたかったのだけれど、山頂が混んでいてね。
残念・・・。

 金時山の後は麓の長安寺へ。
様々な季節の花が咲く花の寺との事です。

 五百羅漢がお目当てなのだけれど、こんな
 「いらっしゃいませ」
な羅漢様や

 なまずに乗って気持ち良さそうな方も。

 肩を揉む・揉まれる2人。

 「よぉっ!!」
と言う挨拶をする方も。
 京都の愛宕(おたぎ)念仏寺の五百羅漢の様な手彫り感(手作り感)の無いプロの機械彫り、きちっとした商品と言う感じがする五百羅漢です。
もっと時間がたって風化が進み、苔生して形が崩れていくと「味が出てくる」のかな?
未だ、安置されている斜面も羅漢自体も新しくてね・・・。

 長安寺の後は仙石原のススキ野原へ。
帰りに通った住宅街をショートカットする道の方が遥かに歩き易いですが、行きは直接の原沿いを歩く道へ。
車が多くて一寸・・・。

 TVの映像で見た事が有るけれど、散策路は野原の一番奥に有る写真の場所だけ。
この先は突き当たりなのかな?
人が戻ってくるのだけれど・・・。
野原に通路が張り巡らせれてはいません。
でも、、想像以上に広さと長さが有った点は高評価。

 此処から仙石バス停迄再び歩いたのですが、仙石原周辺のお店は大混雑。
住宅街迄行くと人が減るので、喫茶店に入ってお茶にしました。

 箱根は同じ神奈川で行き易い場所に有るのだけれど、バス・電車共に値段が高いし、食事も観光地価格でね。
丹沢や鎌倉に行くより遥かに高くかかってしまうのが残念なところ。
未だ歩いてみたい場所も多く有るし、足繁く通いたい場所も有るのになぁ・・・。
言い方を替えれば、「価値の高い山域」と言う事になるのかと。
「魅力」や「貴重価値」は勿論の事、「価格・費用」も・・・。
 小田急・箱根登山鉄道(バス)のフリーパスと西武バスのフリーパスが有るのだけれど、長年の両者の対立も有って、未だに両者共通の物が無いのも残念なところ。
行きはA社、帰りはB社の路線と言う事は出来ないし、箱根の複数の施設を巡る観光で両社のバスや鉄道を利用して移動と見学を繰り返す際にもお得なチケットが無い。
小田急のフリーパスも3日間有効のフリーパスは非常に高値で、日帰り観光客だと逆に損。
日帰りの登山者向けのフリーパスも有るけれど、箱根全域の山には対応していないし、値段設定が高い。
割引率が高かったバスカードも廃止されてしまったし、金欠の私には「近くて遠い場所」何だよなぁ。

 う~ん、箱根は「高級リゾート地」と言う事か・・・。
頑張って仕事して、お小遣いを貯めろと言う事か。

 「待ってろ箱根!又行くからな!」

でも、2人分の交通費や昼食代は結構きついなぁ・・・。
子供連れだともっと大変なんだろうなぁ・・・。 



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2 コメント

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Unknown (下駄の親父)
2010-11-30 12:06:42
すみませんですね箱根は完璧ドライブコースになってしまい庶民には不便&物価高行楽地から親父自身も地元でありながら散策はほとんどスル~でしたね!
ところで金時山お姉様いましたか?マジお節介おばさんで親父はスル~で混雑山頂から直ぐに下山した思い出が。
あ!そう言えば昔学校の社会見学で仙石原ススキで中に入ってしまい一時迷子になった思い出もありましたな!
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魅力の有る場所なのだけれど・・・ (よし)
2010-12-04 09:01:56
 紅葉の季節の晴天と言う事も有り、山頂は今迄訪れた中でも最も混雑していました。
 2軒の小屋共大忙しで、混雑していた事も有って外からチラッと様子を伺っただけでした。
 狭い山頂に2件の茶屋が有り、良く言えば「営業熱心」なので、登山者が少ない時だと「山頂で景色を眺めながら静かに食事をしたい」と言う場合にはうっとおしく感じる時も有りますね。
 仙石原の混雑と騒がしさは、箱根が山歩き・散策の場でなく、一大観光地である事を改めて感じさせられました。
 四季を通じて様々な見所がありますし、歴史を感じる魅力的な物も有る地で、散策するにはとても良い場所ですね。
車の通行料・駐車料金・食事・宿泊代は兎も角、「公共交通機関と徒歩」主体の人には、もう少し安く済む場所だったらなぁ…と思いますね。
因みに個人的には箱根外輪山からの眺めや湯坂路が好きですね。
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