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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

小仏城山キノコ祭りその2

2010-10-13 16:42:35 | 山歩(さんぽ)2010
2010.10.8(金)単独:相模湖駅~高尾山

 今回の散策での出遭いを。
写真はカラカサタケ。
特徴はその大きさ。
成人男性の手(私の手は大きい方だと思うが)と殆ど同じ変わらない大きさだ。
カラカサタケ:横から
 横から見た姿。
英名は「パラシュートマッシュルーム」。
「唐傘」に似ていると言う事から付いた名だが、握り潰しても元の形に戻る事から「握り茸」の別名も有る。
カラカサタケ・幼菌
 幼菌。
食用茸だが、生食だと中毒との事。
高尾山でもよく見られるが、この日は少なかった。
其れに対してこのコースでは麓から山頂近く迄最も数多く見られた。
カラカサタケ・ペア
 此れは寄り添う2本。
「アベック仲良しカラカサタケ」題して「相合傘(あいあいがさ)」。
ノウタケ
 此れはノウタケ。
学名の「Calvatia craniiformis」は、「脳の形の禿げ頭」と言う意味。
写真のノウタケは茶褐色だが、幼菌は白で、幼菌の内は食用になるとの事。
有機物の多い肥えた土地に多いそうだが、この斜面は広葉樹林帯で落ち葉が積もっており、キノコの種類・数共に多い場所だった。
其れだけ土が肥えていると言う事なのだろう。
ホウキタケ
 今回初めて見付けたのがこの珊瑚の様な形をしたキノコ。
「ホウキタケ」なら食用キノコだが、近縁のキホウキタケ、コガネホウキタケ、ハナホウキタケは有毒。
色は白くて未だ幼菌の様だ。
根元(基部)の様子からコガネホウキタケではないかと思う。
???
 全身にびっしりと棘と言うか繊毛を有した様なキノコ。
シロオニタケ、フクロツルタケ、タマシロオニタケにも見られる特徴だけど、後者2種特有の根元に卵が無い。
何れも食用不適であったり、有毒であったりして食べられない。
クヌギタケ
 クヌギタケ。
住宅地近くの雑木林でも見られる小さなキノコ。
朽ちた木や切り株に群生して木材を分解する木材腐朽菌。
意外に可食扱いなのだが、肉が薄いので食べる人は少ないとの事。
スギヒラタケ
 スギヒラタケ。
杉やモミの切り株や枯れ木、地面に落ちた枝からも発生する木材腐朽菌。
この写真を撮影した一角は、この白いキノコが群生していた。
以前は食用キノコ扱いで、私も味噌汁や炒め物にして何度か食べた事が有る。
美味しいと感じたキノコなのだが、2004年に腎機能障害を持つ方が急性脳症を発症すると言った事が複数回発生した事で世間を騒がせました。
中には腎機能障害ではない方も居り、
 「原因が判明する迄食べない方が良い」
と言う扱いになりました。
現在でもはっきりとは原因が分からず、因果関係は判明していないとの事。

 ドクツルタケ。
名の通り毒キノコで、英名は「死の天使」。
1本で成人1人分の致死量を超える毒を有する猛毒キノコ。

 キツネノチャブクロ。
肉が白い幼菌は食べられるが、茶色になった物は悪臭が有るとの事。
成熟すると頭部に穴が開き、つつくと胞子を飛ばす事から「パフボール」の別名が有る。
私も見付けると棒でつついて遊びます。
此れは未だ肉が白くて胞子を出しませんでした。

 サクラシメジかな?
白いのがキノコで、丸型の菌輪を作っています。
写真は山頂に向かって左側の斜面。
尾根の右側の斜面にも菌輪が出来ており、サクラシメジの別名である「峰越」の特徴が重なる。
写真の菌輪は直径が10m以上と言う大きな楕円形で、此れだけ大きい物は初めて見た。
この円の内部の地中には菌糸が張り巡らされており、年々その大きさを広げていく。
来年はゆきさんを連れて観に行きたいものだ。
サクラシメジなら食用キノコだから、此処だけで大鍋一杯のキノコが採れる。
昨年は秋に雨が少なかった事でキノコが不作だったが、今年も9月中旬迄は雨が降らなくてキノコは皆無と言った状態。
その後の雨で例年より遅めだけれど、一斉にキノコが出てこのキノコ祭り状態!
来年はどうなるかな?
何とも予測が立て難いな。

 アキノタムラソウかな?

 ツリガネニンジン
キノコの多さに比べると花は少ないが、其れでも草原に来ると花が多く咲いていた。

 シモツケだろうか?
フジバカマかと思ったが、葉の形が異なる。
シモツケは夏の花なのだが・・・。
植物の名を調べるのも、今秋は、秋の図鑑だけでなく夏の図鑑も調べなくてはならない。
10月だと言うのに、普通に夏の花が咲いていたりする・・・。
今年の冬はどうなるのだろうか?
そして此れが普通になっていくのか今後の気候の変化に不安を感じずには居られない。

 満開のアザミ。
葉の棘は痛いが、私はアザミの花が好きだ。
見蕩れて近付いて写真を撮っていて驚かされる事になる。

 此れが私を驚かせたもの。
花の直ぐ下に蟷螂が居た。
私同様にこのアゲハも花に吸い寄せられて来たのだろう。
然し、其処に待ち構えていたのは・・・。
 「綺麗な花には・・・」
生きていく為にはしょうがない事だし、食物連鎖の中で必要不可欠な事なのだけれど・・・。
子供の頃、アゲハが庭のミカンや山椒の木に卵を産みつけるので、アゲハは幼少の頃から馴染みの有る蝶だった。
大半はハバチが寄生してしまって羽化出来ないのだけれど、其れを防ごうと虫篭で育てた事が何度もあった。
羽化した内、よく覚えているのは2回で、1度は虫篭を入れていた下駄箱の中で蛹になった蝶だった。
虫篭から脱走して下駄箱の隅にぶら下がって蛹になり、夜中に羽化して家の中を飛び回ったのだ。
蝶は外に出したが、蛹は引っ越す時迄そのままにしておいた。
そう言った事も有り、アゲハは思い入れの有る蝶なだけに、一寸ショックな光景。
まぁ、しょうがないし、手を出してはいけない(もう手遅れだけど)のだけれどね・・・。

 ヤマハギかな?
ハギ(萩)が名物の神社仏閣が有りますね。
淡い紫が綺麗な花で、好きな花の1つ。
そう言えば、萩(ハギ)と荻(オギ)は間違い易い漢字としてよく指摘されていたなぁ。
知人に萩原(ハギワラ)と荻(オギ)と言う苗字の子が居たが、スポーツ選手には荻原(オギワラ)も居る。
私は気を付けていたから間違う事は無かったが、「年賀状等で毎年の様に間違った字で送られてくる」と言っていたなぁ。
 余談だが、2人は共に女性で、荻さんは結婚して荻ではなくなったので、今となっては笑い話だろう。
萩原さんの方は、20歳そこそこと言う若さで亡くなられた。
萩(ハギ)は秋の七草の1つで、花言葉は「思案・思い・柔軟な精神」。
痩せた土地でも良く育つ事から道路の法面等の緑化対策用にも用いられるそうだ。
そう言えば、故萩原女史は非常に痩せた方(「痩せ」違いだが)だったが、芯の強い方だった。
通じる部分が有る様に思えてきた。
彼女が亡くなった季節を思い出せないが、萩を見ると思い出す事の1つだ。

 此れはシモバシラの花。
このブログでも頻繁に登場していた花だが、それらの記述は残っていたかな?
それとも消してしまっただろうか?
冬場に氷の花を付ける事からシモバシラ(霜柱)と名付けられた花だが、本来の花はこの白い花。

 菊の小道。
小仏城山~高尾山は日向の尾根道なので、道の両側は野原になっていて草花の種類・数が多い。
この日も多くの花が咲いていました。

 吾亦紅(われもこう)。
秋には切花で販売されているが、野山に生える花の1つ。
ススキの原やイネ科の草花、菊等の草原に見受けられるが、繁殖力は低い方の様で、本数は少ない。
 ゆきさんが好きな花で、我が家のベランダにも鉢植えで生えている。
でも背が高くなる植物なので小さい鉢では葉が出るだけ。
今年は生育状態が良かったが、残念ながら花を付けなかった。
日当たりの良い広い庭が有ればなぁ・・・。
と思いながら、その分野山を、自分のお気に入りの場所(庭)を求めて歩き回っている。
季節季節の様子を記憶しながら、花々や動物の痕跡を探しながらと言うのが私の山歩きだ。

 さて、次は何処に行こうか。
何に出遭えるかな?


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