2008-12-26 23:43:37
昼食後は南禅寺に。
南禅寺は2度目なのですが、「大きな三門のお寺」と言う記憶がぼんやりと残っていました。
で、改めて三門を見て一言
「でかい・・・」
兎に角大きい。
「こんな木造建築見た事無い」
と言う位に大きい。
この三門は重要文化財に指定される物で、藤堂高虎が大阪夏の陣の死者慰霊の為に寄進建立した物だそうです。
高さ22m、横幅も有り、どっしりとした感じに見える巨大な三門です。
三門その2
三門を山門と記す寺院も有りますが、同じ物です。
お寺の名を山号と言い、「○○山○○寺」と言いますが、此れは昔は寺院が山中に有った事で、その山の名を付けていた事に由来します。
三門(山門)はその寺の門と言う事でも有るのですが、「三門」と言うのは「三解脱門(さんげだつもん)」の略で、仏(本尊)へ向かう出発点であり、「仏の悟りの世界に入る門」と言う意味も有ります。
お寺の本堂側から見た三門です。
此れだけの大きさが有る木造建築物を作る財力は勿論ですが、その建築技術は凄いですね。
現在同じ物を作るとすると、どれだけの経費と人出・建築資材・工具・日数がかかるのでしょう?
同じ様な大きさ・質の木材は手に入るのかな?
相当に難しい事なのではないでしょうか。
三門への入場券(¥500)で楼上に上がる事が出来ます。
「こんな急な階段は見た事が無い」
と言う位の急な階段を上り下りするので、注意が必要です。
眼下を見るとこんな感じ。
人が小さく見えます。
木造建築物で此れだけの高さが有る物は初めて見ました。
台風も地震も乗り越えてきた訳ですから凄いですよね。
遠くに京都の大文字焼が見えますが、分かり難いですね。
瓦と鬼瓦ですが、屋根の先の方に亀なのかすっぽんなのか、甲羅から手足を出している子が。
調べてみると此れは玄武像で、仏教の四神との事。
蛇が絡みついた亀の姿をしているそうです。
此れも楼上から見た南禅寺の紅葉。
通路沿いに綺麗な紅葉が広がっていました。
三門横の天授庵です。
入口付近の紅葉が綺麗でした。
紅葉その2
南禅寺の奥には赤レンガ製の水路閣が有ります。
此れは琵琶湖から水を引いた琵琶湖疏水の一部で、長さ93.17m、幅4.06m、水路の幅2.42mの明治23年に完成した水路です。
お寺には似つかわしくない建造物ですが、煉瓦橋のアーチの美しさに見惚れてしまいます。
水路閣の真下から。
もう1枚。
南禅寺奥には方丈と方丈庭園が有ります。
方丈内では狩野派の襖絵等を見る事が出来、様々な意味を持たせた庭園を見る事が出来ます。
此方も奥が深い。
庭園2
庭園3
この辺りからは頭の中が消化不良に。
綺麗な物、圧倒する造形美・重厚感・・・等、頭と心の許容範囲を超える感動の連続で、今回の度は高揚感がずっと続いた状態。
疲れも有りますが、頭の中が混乱して来た様な感覚も。
上手く整理が付かない感じでした。
写真右手の水路が琵琶湖疏水の跡。
この手前にインクラインと呼ばれる水路から線路を使って船を高台に引き上げる施設跡が有ります。
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