いち・に・山歩!! 

街・山、名所・イベント等、様々な場所に出没!
『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

秋の京都旅行 その⑪京都市内散策(1) ~大豊神社 2008.11.15(土)

2008-11-15 19:17:33 | お泊り旅行記(2006~)

2008-12-24 23:32:00
 旅行最終日も晴天に恵まれました。
本当に暖かい日ばかりで助かりました。
 「此れも日頃の行いかな?」
何て自惚れた事を言っていると、「次は雨ばかり」になりそうなので、そんな事は言ってはいけませんね。
でも、本当に助かりましたし、お陰で楽しい旅行になりました。
 写真は嵐山から京都へ向かうバス停から見た渡月橋。
嵐山から乗るよりももう1つ隣のバス停迄歩いた方が本数が増えます。
と言うのも、向かって左側の道から来るバスが合流するからで、徒歩で10分もしない距離なので、嵐山で直ぐにバスが来るのでなければ、桂川や渡月橋を眺めながら歩かれるのも良いと思います。

 振り返って見た渡月橋と嵐山の山の紅葉。
 「紅葉の名所嵐山」
と言いますが、山の紅葉云々ではなく、神社仏閣・道の紅葉が美しかったですし、紀の配置、配列を含む庭の設計・維持管理の全てが見事でしたね。
日本の「美」の伝統と言う物に圧倒されました。

 鎌倉と言う古都の近くに住んでおり、気軽に行く事が出来るのですが、鎌倉の美しさ・歴史・伝統とは同じ部分が有るとは言え、京都の「其れ」は矢張り異なりますね。
武家の文化と貴族の文化と言う違いなのでしょうけど、「優美」・「優雅」と言う物を強く感じました。
そしてその奥深さに圧倒された訳です。
う~ん、凄いの一言。

 今日は京都駅に近いエリアの散策なので、一度京都駅に出て荷物を駅のコインロッカーに入れてから目的地に向かいました。
土曜日の朝の京都駅前の混雑振りは凄まじい物が有りました。
東京近郊の方に分かる様に説明すると、駅前とバスターミナル全体が渋谷センター街や原宿の竹下通りの歩道と状態・・・と言うか、初詣の明治神宮最寄り駅から続く行列と言う感じ。
どの列がどのバス停に続いているのか分からず、幸い2人組なので、1人が並んでもう1人が列の続いている先を見てくると言う事を繰り返していました。
此れが単独だとそうはいかないので不便ですね。
写真の列は横断歩道にもはみ出している状態ですが、実は目的地である南禅寺や大豊神社へ向かうバスの発着場へ続く列ではないのです。
その手前に有る銀閣寺へ向かうバスの発着場へ続く列。
とは言え、その列で通路は塞がれ、その先に行く事が出来ません・・・。
世界遺産の京の都。
凄い所です。 

 この写真も京都駅前。
バスターミナルとバスです。
京都駅は大きなビルで、商業施設と上部がホテルと言う構造になっています。
他の駅と異なるのは御土産屋さんが多い事と、コインロッカーの数が極端に多い事。
その点が
 「さすが国内屈指の観光地」
と言う感じですね。

 南禅寺で大半の方が降車され、その先は空いていました。
我々は先ずは大豊神社へ向かいます。
先の鳥居が大豊神社の入口。

 哲学の道を横切り、白川を渡ります。
着物のレンタルと着付けをしているお店も多く、着物姿で歩かれているカップルも多かったですね。
その点が日帰り客が多い鎌倉では出来ない事。
写真右手の女性も、はかま姿の男性の方と御一緒でした。
チョット興味は有るけれど、歩き回るには不便ですし、着物を汚しそうで怖いなぁ。

 大豊神社境内へ。
大豊神社は非常に小さい神社で、ガイドブックに掲載されているとは言え、其れ程多くの方が訪れる場所ではないので静かです。

 此処の目的はチョット珍しい動物達に会う事。
この写真でお分かりになりますか?

 正解はこの子達。
「狛犬(こまいぬ)」ならぬ「狛鼠(こまねずみ)」です!
 この子はお社に向かって右側の子。
手に持っているのは鼓かな?

 この子が左側の子。
まん丸の鞠の様な物を抱えています。
 我が家のリスの置物は木の実を持っていますが、この子達は食べ物ではないのですね。
その方が似合っている気もするけど・・・。
この鼓の様な物と鞠の様な物には謂れが有るのかな?

 でも、なんとも可愛らしい子達で。

 狛鼠の足元には木の実が供えられていました。
でも青い物も多いですね。
夜な夜なその数が減っていたりして・・・。
 狛鼠が食べるだけでなく、背後の椿ヶ峰の山中に住む野鼠達が食べに来ると言う事も有るのではないでしょうか?
そうだとすると、本当に鼠に供えた様な気持ちになりますね。

 2匹が並んだ姿はこんな感じ。
 この大豊神社は「哲学の道のねずみの社」と呼ばれ、写真は末社の大国社です。
この鼠は大国主命(おおくにぬしのみこと)が野火の危機から鼠によって救われたと言う神話に基づいて建てられた物です。
 建立は平安時代の887年。
以前は背後に聳える椿ヶ峰の山中に有り、椿ヶ峰天神と呼ばれていたそうですが、寛仁年間(1017~1020の後一条天皇の時代)に現在の地に移転したそうです。


 隣には狛狐のお社も。
狐は稲荷社が有るので、見る機会が有りますね。
稲荷社の狐は野山に居る狐ではなく、神の遣いの「眷属(けんぞく)」との事。
東京の青梅市に有る御岳山には犬を祭る御岳神社が有りますが、此方は神の遣いである「犬神様(いぬがみさま)」。
「稲荷=狐」と思いがちですが、神社に居る狐も犬も我々の知っている動物ではなく、「神の遣いである特別な生物」なんですね。

 でも、鼠社の隣に狐社・・・って、眷属だと鼠を襲ったりはしないのかな?
そうだとしても、鼠達にとっては落ち着かない環境の様な気もしますが・・・。

 狐社の隣はこの子達。
2つのお社が並んでいます。


 左は愛宕社で、火難除け神。
此処に居るのは狛鳶(こまとび)です。
鳥が神様と言うと和歌山の速玉大社のヤタガラスを思い出しますが、「鳶(とび)」は初めて聞きました。
狩猟・漁で人間と関わりの有る鷹や川鵜(かわう)ではなく、鳶と言うのも不思議。

 右手は上目遣いの狛猿です。
右手に持っているのは何だろう?
坊の上に山積みの御月見団子を乗せている様な・・・。
 猿と団子と言うと、桃太郎の黍団子(きびだんご)を思い出すけれど、違うのでしょうね。

 左手は扇を持っています。
何か芸をしている様ですね。
何をしている格好なのでしょう? 

 境内にはこんな写真も。
境内には椿や梅と言った木々が有り、其れ等が咲く2月~3月には椿でおめかしした狛鼠に会える事も・・・。
う~ん、可愛い♪

 宮司さんは住居兼社務所と言った境内の建物に居られ、其処で大豊神社特製の商品を販売しています。
御神籤や交通安全祈願の車用のシール、クリスタルの鼠ストラップ。

 ペア鼠土鈴。
この鼠可愛いなぁ・・・。

 絵馬も有ります。 

 神さんが購入したのがピンクの中央の御守り。
鼠のイラストが可愛い小さな御守りです。

 「皆さんにお薦め出来る楽しい場所」
とは言いませんが、チョット立ち寄るのに良いのではないかな?
哲学の道の散策がてら、10分程度有ればさっと見て廻る事が出来ます。

【大豊神社】
 京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
 ℡:075-7711-1351
 拝観自由
 市バス:宮ノ前下車徒歩10分 哲学の道沿い

【参考情報】
・京都紅葉旅楽 141
  http://tabitano.main.jp/7otoyo.html
・JR東海 そうだ京都へ行こう
 http://kyoto.jr-central.co.jp/kyoto.nsf/spot/sp_ootoyojinnjya
・京都LOVE ブラブラ歩く京都観光案内サイト
 http://www.kyotolove.com/kview.php?Select=ootoyo-jinja1



最新の画像もっと見る

コメントを投稿