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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

秋の京都旅行 その④料理旅館 ~大原 三千院の里~ 2008.11.12(水)~11.13(木)

2008-11-13 20:47:19 | お泊り旅行記(2006~)

2008-12-17 23:23:38
 初日の宿は京都市の北東部に有る大原に。
駅からはバスで1時間弱と言う予定でしたが、市街地(駅~桂川を渡る迄)の渋滞で実際は1時間45分程度かかりました。
此れは翌日のバス・3日目のバスでも同じで、桂川から京都駅は信号の多さ・バス専用道路に停める一般車の多さや車線変更でバス専用道路へ出入りするバスの多さが原因で渋滞や減速が多く、時刻表以上に時間がかかります。
バス路線が発達しており、パソコンの検索だと
 「バスを使う方が早くて安い」
と言う事が多く有りますが、実際はバスと電車・電車のみと言う方が圧倒的に時間が早くて正確です。

 写真は大原の宿からの眺め。
「大原三千院の里」と言う小さな宿で、バス停から徒歩で10分弱の場所に有ります。
住宅地の中で、眺めはお世辞にも良くない。
我々の部屋の有るバス停側は、坂道の低い方を眺められるので良いのですが、反対側は裏の民家しか見えないと思います。

≪夕飯:豆腐懐石≫

①奥が笊豆腐(ざるどうふ)、右が生湯葉、左が蒟蒻の柚子味噌がけ(だったかな?)

 この宿は「料理旅館」と自ら言っており、料理に力を入れている宿。
祇園で料亭を営んでいたそうで、「大原の水」に惹かれて
 「豆腐作りには大原のこの水が欠かせない」
と言う料理長が周囲の反対を押し切って、この地への移転を決めたそうです。

 この豆腐は手作り。
非常に濃厚でコクが有る物に仕上がっています。


②【鰹山芋(かつお と やまいも)の湯葉巻き】
 鰹と棒状に細く切った山芋を湯葉で巻いた物です。
鰹と山芋の相性が良いですし、内陸部ですが、鮮度の良い鰹を使っていますね。
全く臭みが有りません。
料理長の食材を見る目と良い仕入れ業者と取引をしている事が分かる料理です。

③【鰹と椎茸・里芋の煮物】
 焼いた鰹と椎茸・里芋の煮物、出し巻き卵、松の葉を燃した木串に刺したムカゴ(山芋の実)、笹に包んだ生麩のお菓子です。


④【かんぱち・秋刀魚・ヒラメの刺身】
 此れも全く臭みの無いお刺身。
其れでいて甘味や味がしっかりとした物です。

⑤【田楽:胡麻・蒟蒻・生麩】
 右から
 「胡麻入り生麩を焼いた物(何の味噌だったか忘れました)」
 「蒟蒻(八丁味噌)」
 「生麩を焼いた物(柚子味噌)」
このお麩が美味しかったですね。
帰りに京都駅で生麩を買って帰り、家で焼いて食べました。
生麩のお菓子も良いですが、焼いて味噌・柚子味噌・山葵醤油で食べるのがお薦めです。

⑥【蟹】
 京都も日本海側の香住は蟹が名物。
蟹と言うと北海道や北陸が連想されますが、香住が有ったんだよなぁ・・・。


⑦【南禅寺蒸し】
 「茶碗蒸しかな?」
と思って蓋を開けたら、スープが。
 「スープか」
と思って添えられたスプーンを付けてみると、とろみが。
 「あんかけ?」

 宿の方に尋ねると、此れは「南禅寺蒸し」と言う料理。
南禅寺の僧が、チョット変わった料理をと言う事で、沢蟹を使った事が由来との事。
因みに、今回の南禅寺蒸しは沢蟹ではなく、海の蟹との事。


⑧【刺身湯葉の胡麻ダレがけ】
 温かい南禅寺蒸しの後は刺身湯葉でした。
かかっているのは胡麻ダレです。

⑨【天婦羅】
 さっぱりとした刺身湯葉の後は天婦羅。
海老(2本)、獅子唐、茄子です。

⑩【豆腐鍋】
 次はコンロに火を入れ、目の前で豆腐を作ります。
鍋には豆乳とにがりが入っており、目の前で豆腐が出来るのです。

 以前、飲み屋でこう言ったメニューを見た事が有りますが、味だけでなく、見る楽しみが有りますね。

⑪【焼鱧(やきはも)・鰆(さわら)の煮付】
 鱧は初めて。
骨が多くて固いので、骨を切る処理等、手間が掛るそうですが、しっかりと処理がされており、骨が有る側身の硬さやその食感が心地よい物になっています。
 宿の方は鱧は苦手なのだけれど、「料理長が出してくれる鱧だけは食べられる」と仰っていました。
処理次第で美味しくもなるし、不味くもなる好き嫌いのはっきりとする物の様です。

⑫【御飯・湯葉のおすまし】
 流石に苦しくなっていました。
 「御飯はいらない」
と言う宿泊客が大半でした。 

⑬【豆腐アイス】
 此れが夕食の締め。
お腹一杯でした。
胃炎でなかったらなぁ・・・。

≪朝食 2008.11.13(木)≫

 朝食です。
「御飯・味噌汁・干物」で済ましてしまう宿が多い中、あっさりとした味付けでありながらもしっかりとした物を出してくれています。

【豆腐鍋】
 昼には、食事のみのお客さんも受け入れており、豆腐尽くしのメニュー等のコースが有ります。
三千院へ向かう道の途中に有るのですが、昼食メニューの案内板が地味なのが勿体無いですね。
此れだけの物を作っているのだから、もっと積極的にお客さんを入れても良いでしょうね。

 料理長は有名な方の様で、通販の御節料理販売で「監修」にその名を使われていたり、雑誌で紹介されてもいます。
しっかりした知識と技術、食材を見極める目、手間を惜しまない信念、良い業者との付き合い・・・。
料理人の腕の良さと其れに胡坐をかかない熱意と真面目さを感じる料理で、料理旅館の名に恥じない料理を提供する宿でした。

 窓からの眺望は前に述べましたが、温泉なのは良いものの、敷地が狭いので風呂場も狭い事、蒲団が薄くてチョット寒いのと、敷布団が薄くて背中や腰が痛くなるのは改善点ですね。



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