2006.6.24 ベランダの惑星
ベランダには1つの惑星が有る。
其処には生活が有り、交易や雇用関係が有り、争いも有る。
昨年は、蟻がベランダの床板の隙間に巣を作り、鉢植えに大発生したアブラムシが出す液を餌に生きていた。
然し、蟻文明は「大雨による巣の水没」と言う天変地異により滅亡した。
この文化は、アブラムシ族と蟻族が「液⇔護衛』なのか、『蟻によるアブラムシの保護又は養殖』と言う関係で双方が繁栄していた。
鉢植え2つだけで、この文化は成り立っていた。
今年は鉢植えがもう少し増えた。
そして、その惑星に住み着いたのは蟻ではなく、テントウムシだった。
テントウムシの幼虫はアブラムシを食べる。
植えられていた植物は昨年と同じ物なのだが、今年は『アブラムシ』は繁栄せずに片っ端からテントウムシの幼虫の餌になり、散々探しても見付けられない状態だった。
テントウムシの幼虫が生きているのだから、何処かにアブラムシは居るのだろうが、細々と「種を絶やさない程度」にしか生きられず、その枠を超えた数のアブラムシは、食べられてしまった。
然し、そのテントウムシの繁栄とアブラムシの潜伏生活と言う時代は終わろうとしている。
と言うのも、最近蟻がベランダに住み着き、徐々にその数を増やしつつあると言う事と、テントウムシの幼虫達がほぼ皆成虫になる前の蛹になってしまったからだ。
天敵が居なくなる上に護衛をしてくれる蟻が発生した事は、アブラムシにとって朗報だろう。
然し、そうは事はうまくいかない。
と言うのも、明日には鉢植えの植物が植え替えられるからだ。
植え替える植物は今日購入されたので、その予定が変更される事は無い。
そして、昨年の事と蟻が出始めた事が考慮され、植え替える物は、昨年の「アブラムシが付き易い種」ではなく、「アブラムシが付き難い植物」に変更された。
更に問題なのは、未だ未だ梅雨が終わっていない事。
蟻の巣は今年もベランダの床の隙間なので、「大雨」が降ったら全滅する事は避けられない。
今年の「鉢植え星」は、テントウムシ、アブラムシ、蟻の興亡と言う複雑な内容になっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます