2010-02-07 13:29:06
吉祥寺の味:どん花(どんか)の想い出(吉祥寺)
吉祥寺には、どん花(どんか)と言うお店が有りました。
小さなテナントが多数入店しているゴチャゴチャした小さなビルの地下、狭い飲食店が多数入っている飲食店のフロアの一番奥にそのお店は有りました。
それだけ分かり難い場所に有りながらも、そのお店は皆に愛され、長年に渡って人々に潤いと安らぎと安堵感を与え続けました。
入口横で食券を購入して席に着き、女将さんがお茶を持って食券を受け取りに来る・・・。
街の食堂にありがちな姿ですが、店内は常に清潔で、テーブルや椅子、床だけでなく、壁、天井に至る迄常に輝いていて、清潔感の漂うお店でした。
明るく元気で、そして誰に対しても親しげで温和な女将さんの声が店内に明るさと安らぎをもたらし、厨房の奥で黙々と動き回る御主人の姿には料理に対する真剣さと丁寧さが伝わってきました。
TV等でも取り上げられていたお店でしたが、其れに奢ることなく、客に対する対応、サービスは最後迄変わりませんでした。
このお店の売りは出来立てのあっつあつの料理と、その味、そして女将さんのきめ細やかな接客サービスでした。
カツ丼もカレーも美味しかったですし、量、値段も男性にとって嬉しい物でした。
美味しくて安くて量も有り、其れで居て気分の良いサービスと綺麗な店内。
場所は隠れ家的な場所。
そのお店を知っている事に優越感を感じましたし、狭い通路を抜けてお店に向かう間は、
「何を食べようか♪」
と考えながら歩くとても楽しい時間でした
残念ながら閉店してしまいましたが、其れは御主人が「体調を崩された為」との事。
当時で見た限り「若く見ても60歳弱」と言う御二人でしたから、こう言う日が何れ来る事は薄々感じていました。
と言うものの、矢張りショックでしたね。
御主人の快復とお店の復活を願っていたのですが、未だにその報せは届きません。
どん花が皆に愛されていた事は、締められたままの扉に貼られた
「閉店を知らせる貼紙」
に所狭しと記された「閉店を惜しむ、今迄の感謝を述べるメッセージ」の数々でも分かります。
その話題は当時一部の報道機関で美談として報じられました。
私は其れを見ていない為、御主人の容態についての情報を有していません。
然し、今でも「どん花の復活」と「あの味を再び味わう事」を夢見て待ち侘びています。
そして、大きな大きな「感謝」の気持ちも持っています。
女将さんが現在どうされているのか分からない為、直接この想いをお伝えする事は出来ませんが、女将さんのお知り合いがこの一文を目にし、「感謝」の気持ちを持つ者が居る事を伝えていただける事を願っています。
本当にお世話になりました。
そして、「幸せな時間」を作っていただいて、有難うございました。
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-5 レンガ館B1
0422-23-1877 どんぶり専門店
2003.9.27
2003.9.27
≪参考情報≫
①GAZZ オケムラさんのブログ
2006年1月28日の記述「「勝慢」のカツ丼に思う」内にどん花について触れた一文が有ります。
http://gazz.221616.com/bg_uentrydtlinp/blog_id-1361/entry_id-7442/
②NORO
2003年10月8日の「44年間」と言う一文の中に「どん花の最後の日に訪問した際の記述」が有ります。
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/noro/diary/200310.html
③キチンジョージ
Hue do(フェド)と言うどん花の跡地に入店したお店についての一文の中に「どん花についての記述」が有ります。
http://f26.aaa.livedoor.jp/~forteen/index.html
④Little Mag
vo.2(2004年5月発行¥300)に「吉祥寺・どん花の消失」と言う記事が有ります。
http://www31.ocn.ne.jp/~oak/
⑤関心空間bbs
http://www.kanshin.com/keyword/205493
⑥ホームタウン吉祥寺
http://www.kichijoji.tv/hometown_data/02339.html
⑦ごてんやま通信
「吉祥寺ぱくぱく・居酒屋/和食編」内にどん花に行った事と、「最近何時行っても閉まっている」と言う記述が有ります。
この頃には既に御主人の体調がすぐれず、お店の営業時間がマチマチになっていた様ですね。
http://www.gotenyama.com/kitijoji/pakupaku/japanese.htm
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卒業後は主にサッカー観戦(JFLの横河武蔵野FC絡みの武蔵野陸上開催試合)の際に立ち寄っていました。
どん花には、学生時代と卒業後の「吉祥寺訪問時」にお世話になりました。
閉店を知ったのは試合観戦後に吉祥寺に寄った時で、何時も通り
「今日は何を食べようか♪」
と足取り軽くお店に向かい、大きなショックを受けた記憶が有ります。
私は既に「違うお店」が入店していた光景を見たので、「閉店の貼紙」への「お礼の一言」は記せませんでした。
今日はJFLの横河vs佐川東京の「東京ダービー」が武蔵野陸上で有るので、「吉祥寺散策」を兼ねて(そっちの方が目的かな?)足を運ぼうと思っていたのですが、カミサンと相模原球場での高校野球観戦に行く事になりました。
でも、久々に井の頭公園や公園内の動物園、水生植物園にも行きたかったなぁ・・・。
いつかどこかで復活しないかなあ。
どん花を超える、とまではいかなくても
どん花に並ぶカツ丼とカツカレーを求めて
今でも都内で探し求めています。
でも、見つからないですね・・・
リッチなカツカレーアサノがありますね。
傾向は全然違いますが、
おいしさ・存在感という意味で
どん花に匹敵すると思ったのはここだけです。
「リッチなカツカレーアサノ」は、その名前と路地(通路?)奥に有ると言う事から気になっていたお店でした。
「オケムラさんお薦め」と言う事で、益々興味が湧いてきました。
「おいしさ」は兎も角、「存在感」と言うのが気になる一言ですね!
今度町田で食事をする際に入ってみますね!