山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

積層60層ダマスカス包丁完成(刃だけ)

2007-05-06 21:13:14 | Weblog
作業記録(5月4日~5月5日)
連休前半に3枚打ちにしておいた部材を延べて包丁とした。
長さは5寸5分余り。
あの鉄材からこれだけの大きさ。本当はもっと広がって薄くできたのかもしれない。
欠点がちらほらと。鋼が偏って出てしまったことと、柄をすげるコミの部分が長いこと。
焼き入れには食塩と石灰の混合水溶液で行い、焼き刃土を塗って乾かし、温度を800度に上げたが、周囲が明るかったため、
見誤ったかもしれない。どぼんと水に浸した瞬間、右に向かって大きく「へ」の字に曲がり冷や汗。
焼き戻して素早く木槌でパパパーンと修正.鋼割れたかもしれない.チト不安。
 例のミョウバン水で模様出しをすると、夏の日本海に沸き立つ積乱雲、もしくは木目調の流線が現われた。
 5日の午後は、ナタを製作するための積層材を鍛錬。一度に6枚を同時鍛接することを試みたが、無理でした。一番上に重ねた1枚の温度が上がらず、5枚が限界。
 ナタを製作する上での鍛錬であるが、これが人力で精一杯。一体何層のものになるやら。 

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (M・松永/管理人)
2007-05-08 21:53:48
どうもです。おひさしぶりですね。
一人で叩き上げるのは大変であります。
柄を差すコミが長いため、大磨上げ(おおすりあげ)
せんとならんみたいです。
返信する
ほほー (三号突撃砲)
2007-05-07 08:12:09
これは完成が楽しみですね
返信する